第5試合では遺恨抗争を繰り広げている石井智宏とEVILが危険な一騎打ち。EVILは6.22後楽園で高橋裕二郎&ディック東郷と共に、石井&後藤洋央紀&YOSHI-HASHI組のNEVER無差別級6人タッグ王座に挑戦。最後は東郷が石井に敗れ、王座獲りを果たせず。
しかし、7.2後楽園で王者組が第三世代を相手に同王座を防衛した直後、EVILが東郷と共に石井を襲撃。「石井、テメーが目障りなんだよ。サシで潰してやるからな、よく憶えとけ!」と宣戦布告し、今シリーズも激しい抗争を繰り広げてきた。7.23大阪の最終前哨戦では、EVIL&東郷が試合後も石井を蹂躙し、さらに遺恨を深めた。
近年、シングルでは石井に対して4連敗中と分の悪いEVIだが、昨年7月のBULLET CLUB加入以降、今回がひさびさのシングルマッチ。EVILがこれまでの恨みを晴らすべく、石井を闇に葬るか? それとも石井が東郷ともども、EVILに落とし前をつけるか?
EVILは東郷を伴って入場。石井はNEVER6人タッグのベルトを携え、気合い充分の表情で花道を進む。そして、リングに入ると同時にEVILに突進。
石井はEVILを場外で鉄柵に三度にわたり叩きつける。さらに東郷をリングに投げ入れる。制止する浅見レフェリーをはねのけた石井は、東郷をエルボーでねじ伏せる。さらに引きずり起こし、串刺しラリアットをお見舞い。続いてパワーボムを狙うも、背後からEVILが襲い掛かりカット。
だが、石井はショルダータックルでEVILを吹っ飛ばす。EVILが場外にエスケープすると、石井はイスを手にし、EVILめがけて投げつける。EVILは間一髪でよける。
石井は花道でEVILを捕らえ、鉄柵に投げつける。さらに鉄柵を持ち上げ、ダウンしたEVILの上に振り下ろす。続いて石井は花道でブレーンバスターを狙うが、東郷がカット。
石井が東郷に詰め寄ると、東郷はリングへ。石井が追いかけると、すかさずEVILがカウンターのラリアット。そして石井を場外に連れ出し、鉄柵にハンマースルー。
EVILはイスを二脚取り出し、一つを石井の首に設置。そしてもう一脚で、首のイスをフルスイングするEVILホームランをかっ飛ばす。
ダメージの深い石井はカウント15でリングに生還。EVILはまたも場外に石井を放り投げ、鉄柵に打ち付ける。その衝撃で本部席が崩壊、阿部リングアナが巻き添えに。
続いてEVILはリング上で、石井を金具むき出しのコーナーにハンマースルー。そして逆片エビ固めで、石井の腰にさらにダメージを与える。石井はなんとかロープエスケープ。
石井は左ヒザを押さえて「クソー!」と声を荒げる。石井は立ち上がって逆水平チョップを繰り出すが、逆にEVILが逆水平チョップで押し込む。石井は気合を入れると、EVILのノド元に逆水平チョップを叩き込んでヒザをつかせる。
だが、EVILは金具むき出しのコーナーにハンマースルー。しかし、石井は雄叫びを上げ、ショルダータックルでEVILをなぎ倒す。
石井はEVILにコーナーを背負わせ、逆水平チョップ&エルボーを乱打。EVILが尻餅をつくと、石井は引きずり起こして打撃の猛攻。
石井がEVILの髪をつかむと、EVILは下から張り手。すると石井はEVILを引きずり起こし、ノドに逆水平チョップを連発。
もう一度石井はEVILを引きずり起こすが、EVILはサミングをお見舞い。そして場外に投げ捨てると、東郷が石井を鉄柵に叩きつける。東郷が石井をリングに戻すと、すかさずEVILはカバー。
石井がはねのけると、EVILは「終わりか?」と頭部にキック。さらにサミングからまたも場外に投げる。東郷はもう一度ハンマースルーを仕掛けるも、今度は逆に石井が投げつける。
さらに石井はEVILを鉄柵の外に追いやり、本部席のテーブルに頭部を打ち付ける。そして、EVILを本部席のイスに座らせ、東郷を鉄柵に打ち付ける。その衝撃で、EVILはまるで阿部リングアナのように豪快に転倒。
石井はEVILをリングに戻し、ブレーンバスターで叩きつける。そしてラリアットを放つも、EVILがかわし、バックの取り合いに。EVILはバックを取られたまま後退し、石井の腰を金具むき出しのコーナーに打ち付けると、フィッシャーマンズバスターをお見舞い。
EVILは串刺しラリアットから石井をコーナー上に設置。そしてコーナー最上段から雪崩式ブレーンバスターを敢行するが、石井はカウント2で必死にキックアウト。
ならばとEVILはSCORPION DEATHLOCKを狙うも、石井は回避。今度はダークネスフォールズを狙うが、これも石井はこらえる。
そして石井はキックを繰り出すが、EVILはその足を捕らえ、レフェリーに叩きつける。そのスキをついて、EVILは東郷と共にマジックキラーを炸裂。だが、カバーはカウント2。
勢いに乗るEVILはダークネスフォールズを狙うが、石井は切り抜け、EVILを金具むき出しのコーナーに叩きつけてからバックドロップをお見舞い。
続いて石井は串刺しラリアットを叩き込み、EVILをコーナー上に設置。そして滞空時間の長い雪崩式ブレーンバスターを敢行。EVILはカバーを必死にカウント2で返す。
石井はラリアットを狙うが、EVILがブロック。すると石井はレフトハンドのショートレンジラリアットでなぎ倒す。そしてパワーボムの体勢に入る。ここで東郷がエプロンに立つと、石井はEVILを突き飛ばし、東郷を排除。そして、EVILに投げっぱなし邪ジャーマンを炸裂。
続いて石井はスライディングラリアットからフォールするが、これもEVILは跳ね返す。ここで石井は気合いを入れ、垂直落下式ブレーンバスターを狙うも、EVILは切り抜けてEVILの体勢に。石井も回避し、ヘッドバットをお見舞い。
そして突進するが、EVILがかわし、石井はエプロンに。そして突進してきたEVILにエルボーを浴びせ、リングに戻ろうとするも、ロープをまたいだところでEVILがそのロープを蹴り上げ、急所にダメージを与える。石井は下腹部を押さえて苦しげな表情。
EVILは石井を引きずり起こし、今度こそダークネスフォールズを炸裂。だが、石井は執念のキックアウト。するとEVILはとどめのEVILの体勢に。石井がこらえると、EVILは金具むき出しのコーナーに打ち付け、ラリアットの体勢に。
だが、石井はラリアットでEVILの右腕を打ち落とす。それでもEVILは石井のショートレンジラリアットを炸裂。しかし、カバーは石井がカウント2でキックアウト。
EVILは石井を引きずり起こし、もう一度EVILを狙うが、石井は強烈なヘッドバット一閃。この衝撃で両者、大の字でダウン。
ここで東郷がリングにイスを投げ入れ、レフェリーが気を取られてるスキに、東郷は石井の首をスポイラーズチョーカーで締め上げる。しかし、石井ははねのけ、東郷にヘッドバットからショートレンジラリアット。
すかさず背後からEVILが襲いかかり、EVILの体勢に入るも、石井は回避。ここでEVILはローブローを仕掛けるも、切り抜けた石井はジャンピングキックをEVILの顔面にヒット。
石井は咆哮し、豪快なラリアット。そしてカバーするが、EVILはカウント3寸前でキックアウト。ならばと石井はEVILのお株を奪うように首を掻っ切るポーズを見せ、垂直落下式ブレーンバスターの体勢に。
しかし、EVILはこらえ、そのまま石井をコーナーに叩きつけるが、レフェリーが巻き添えを食ってしまう。無法状態となると、なんと高橋裕二郎がケインで襲いかかる。しかし、石井はエルボーで迎撃。
だが、EVILが石井の背後からローブロー。すかさず裕二郎がピンプジュースを決める。そして最後はEVILがEVILで叩きつけ、3カウントを奪取。EVILがなりふり構わないダーティーファイトで、石井からシングル初勝利を収めた。
試合後、裕二郎が不敵な笑みでEVILの勝利を祝うように拍手。そして、EVILは裕二郎、東郷と共に勝ち名乗りを受ける。石井はセコンドの肩を借りて退場。それを尻目にBULLET CLUBは勝利のToo Sweetサインをかわした。