新日本プロレス本隊vsBULLET CLUBの8人タッグマッチ。棚橋とKENTAは、7月24日（土）名古屋のシングル対決を控えている。また、7月25日（日）東京ドームでは、石森＆ファンタズモと田口＆ロメロがIWGP Jr.王座を懸けて激突する。

　棚橋の指名を受けてKENTAが先発を買って出るも、何もせずに赤コーナーへ戻ってしまう。これでワト対外道となり、外道がサミング、パンチ攻撃で先制。しかしワトは、打撃コンビネーションで逆転し、風車式バックブリーカーを食らわせる。
　続いて田口＆ロメロが棚橋＆ワトに指示を出し、外道へ連続トレイン攻撃を敢行。ところが、次のサインをめぐって田口とロメロが対立してしまい、止めに入った浅見レフェリーに激しく抗議する。
　これに怒った浅見レフェリーが2人を退場させるなか、控えのファンタズモがワトの脚を引っ張ってエプロンへ激突させる。
　ここからワトは長時間のローンバトルを強いられ、BULLET CLUBの執拗なひっかき攻撃で何度も悶絶させられる。だが、カウンターニールキックでKENTAに一矢報いると、ようやく赤コーナーへ帰還した。
　棚橋対KENTAとなり、棚橋がフライングフォーアーム、エルボー＆太陽ブリー連打、ドラゴンスクリュー。そして、外道にはロープ越しのドラゴンスクリューを食らわせ、ダイビングサンセットフリップでKENTAに追い討ちをかける。その後、KENTAがフロントハイキックから張り手を乱発していくが、棚橋がスリングブレイドでなぎ倒した。
　ロメロ対ファンタズモとなり、ロメロがスリーアミーゴを繰り出す。すると石森が3回目のブレーンバスターを妨害してファンタズモと合体ブレーンバスターを仕掛けるが、田口がロメロをアシストして反対に投げ捨てる。
　続いてロメロが串刺しラリアット、田口が串刺しジャンピングヒップアタックを交互に石森＆ファンタズモへ連発。そして、田口がニュートラルコーナー2段目で尻を突き出し、ロメロがファンタズモの顔面を激突させる。
　さらにロメロが田口の尻を利用し、スイングDDTでファンタズモを突き刺す。そして、田口がスライディングケツで追撃するも、石森がハンドスプリングオーバーヘッドキックをお見舞い。その石森をロメロがアッパーカットで蹴散らすが、ファンタズモがシャイニング延髄斬りで黙らせた。
　ロメロ対外道となり、外道がチンクラッシャーからトラースキック。そして、KENTAがパイプイスを持って浅見レフェリーの視線を引きつけ、外道がメリケンサックを身につける。
　だが、ワトがスワンダイブエルボースマッシュで外道をダウンさせ、棚橋がKENTAにツイスト＆シャウトをお見舞い。一方、ロメロはスライスロッキーを狙うが、外道が抵抗してスクールボーイで押さえ込む。
　だが、ロメロがフェイント式ニールキックから改めてスライスロッキーを炸裂させ、外道に引導を渡した。
　
　試合終了後、棚橋がパイプイスを振りかざして威嚇すると、KENTAたちは後ずさりして距離を取る。そして、棚橋たちがリングへ戻って勝ち名乗りを受け、場外にいるKENTAたちと一触即発で睨み合った。

棚橋「昨日1日、ちょっと考えてて。いまこういう不自由な世の中で、ふた言目には文句が出たり、グチだったりっていうこのご時世で、どうやったら少しでも気持ちを整えられるかって考えてて。やっぱね、思考の持っていき方だね。考え方ひとつで、世界が変わるかもしれない。それといっしょで、いまやっぱり鷹木選手だったり、飯伏だったり、内藤、オカダだったりっていう4強。鷹木選手、コンディションいいし。でもね、ちょっとしたきっかけで、また風向きが変わるかもしれない。だからこその、常在戦場。いつ何時、いけるように。いざ鎌倉。って……（※少しベソをかいたような表情になって）東京ドームでカード組まれてないですよ……」
――前日（7.24名古屋）には組まれてましたけど……。
棚橋「という悔しい気持ちをぶつけていきいます。気持ちを切り替えて」
　
ロメロ「さて、トーキョーで過ごす土曜の晩は、待ちに待った“デート”だ。タグチとイシモリは、さぞかしロマンティックな夜になることだろう。素敵なコーラクエンにな。そして、それ以上になるのが、ロッキー・ロメロとエル・ファンタズモの2度目の“デート”だ。正式にカップルになる夜かもしれないぞ。俺はそんな予感がするんだ。ぜひとも素晴らしい衣装を身につけてホールに来てくれよ。俺もそうするから。最高級のワインも用意しておこうと思ったけど、そのかわりにお前のケツに蹴りをブチ込んでやるぜ。そうさ、俺はコーラクエンホールでお前をしばき倒す。前回は素晴らしい夜だったよな。素晴らしい新日本のファンが応援の声を飛ばしてくれた。そうさ、『ロッキー、ロッキー、ロッキー、ロッキー』っていう大合唱で。いまも目を閉じれば聞こえてくるよ。だけど、いまはそうできないのはわかってる。気にしてない。だけど、大きな拍手で後押ししてくれるシーンが目に浮かんでるよ。ダイジョーブ。それさえくれれば、俺はお前を片付けてやるさ、ファンタズモよ。さあタグチ、行こうぜ」
　
田口「（※1人残され、ヘンテコな関西弁で）素晴らしいコメントやで、これは。新日本ファンのみんなは、ロッキー・ロメロはん、こんなすごい選手が新日本に上がってるって、ホンマすごいことやで。うれしいことやで。わてもロッキーはん、見習わなきゃ“あかん？”“あかんねや？”“あかんやね？”“あかんねんやん？”……（※横から大阪弁の指導が入り）あかんねん。そういうことやて……」
　
ワト「まあ自分自身、（IWGP）ジュニアタッグ（の挑戦者は）、ロッキーと監督、ロッキーと田口さん……自分が入ってないことに、すごい悔しさを覚えてます。この悔しい気持ちを1試合1試合、1日1日、大事に、悔しい思いで頑張って、全力で1試合1試合やっていこうと思ってます、気を抜かずに。いつでも、どこでも、どんなときでも、俺は闘えるように。この悔しい気持ちを忘れずに、練習、試合……1戦1戦、着実にこなしていくように思ってます」
　
　
※KENTA＆石森＆ファンタズモ＆外道はノーコメント