第5試合は当初、7.25東京ドームのIWGP世界ヘビー級王座戦の前哨戦として、王者・鷹木信悟がBUSHI、挑戦者・飯伏幸太がマスワー・ワトを引き連れて激突する予定だったが、飯伏が新型コロナワクチン接種による副反応の症状が見られるため、前日に続き欠場。急遽、ワトと鷹木の一騎打ちに。両者はシングル初対決。ワトが世界王者を相手にどこまで食らいつくか?
ワトは気合い充分の表情でリングイン。鷹木はIWGP世界ヘビーのベルトを腰に威風堂々と入場。
開始のゴング、ワトがハイキックで牽制。ロックアップで組み合うと、鷹木がロープに押し込む。だが、すばやくワトは離れて距離を取る。
続いて手四つの体勢と見せかけ、ワトが鷹木の胸板にハイキック。続くロープワークの攻防では鷹木がショルダータックル。しかし、ワトもリープフロッグから打撃のコンビネーション。さらにドロップキックをヒット。
続いてワトは鷹木をうまく場外に追いやり、華麗なトルニージョを炸裂。ワトは鷹木をリングに戻すとカバーするが、これはカウント2。
ワトは鷹木にキックを連発。最後はハイキックでなぎ倒してカバーするが、鷹木は難なく跳ね返す。ならばとワトはエルボーの連打からブレーンバスターの体勢に。
だが、こらえた鷹木はボディスラムで叩きつけ、セントーンをお見舞い。続いて鷹木はパンピングボンバーでトップロープ越しにワトを場外に落とし、「拍手~!」と場内を煽る。
鷹木は場外でワトを捕らえてエルボー。さらに腰をエプロンに打ち付けてからリングに戻す。そして、鷹木はエプロンからトップロープ越しにフットスタンプを決め、マッスルポージングを披露。
鷹木はワトをロープに詰め、強烈な逆水平チョップ。さらに串刺しラリアットからブレーンバスターで叩きつける。だが、カバーはワトがカウント2でキックアウト。すると鷹木はスリーパーを決めるが、ワトはロープエスケープ。
鷹木は「どうした、オイ?」とワトを蹴り上げる。ワトは逆水平チョップ、エルボーで反撃。しかし、鷹木はダブルチョップ一発でダウンを奪う。
鷹木は串刺し攻撃を狙うが、ワトは切り抜けてスワンダイブ式エルボーアッパー。ワトは鷹木の胸板と背中にキックを連発。鷹木がその蹴り足を捕らえるも、ワトは切り抜けて旋風脚。
さらにワトはレシエントメンテを狙うが、こらえた鷹木は両肩に担ぎ上げる。ワトは脱出してソバット。そしてロープに走るも、鷹木はバックエルボー、ナックル、龍魂ラリアットをお見舞い。
続いて鷹木はバックドロップで叩きつけてカバーするが、ワトはカウント2でキックアウト。
すると鷹木は「ワトー! ヨッシャー!」と叫び、ワトの首筋にエルボーを乱打。そしてスライディングラリアットを狙うも、ワトはかわすと鷹木の頭部に強烈なキック。
ワトはジャンボスープレックスの体勢に入るが、鷹木はショルダースルーでリバース。
ワトは負けじとキックを連発。しかし、鷹木ははねのけ、「気合い入れて来んかい!」と挑発。ワトはエルボー、張り手を連発。
だが、鷹木は左右のエルボーを乱打。するとワトはバックブロー。鷹木が龍魂ラリアットで反撃しようとするも、かわしたワトは今度こそレシエントメンテを炸裂。
さらにワトはTTDで鷹木を突き刺し、トップロープへ。そしてRPPを繰り出すが、これは鷹木にかわされてしまう。
鷹木は「立て、ワトー!」と叫び、パンピングボンバーを炸裂。鷹木は「まだだ!」ともう一発、パンピングボンバーを繰り出すも、ワトは切り抜けてロープへ。だが、鷹木はウラカン・ラナ狙いをポップアップ式のパワーボムで切り返す。
ワトがカバーを返すと、鷹木はSTF。そのまま裏STFに持ち込み、ワトの力が抜けたところでカバー。ワトがなんとか跳ね返すと、鷹木はスライディングラリアットを炸裂。
すると鷹木は「オイ! オイ! オイ!」と叫び、ワトを引きずり起こしてラスト・オブ・ザ・ドラゴンの体勢に。ワトは十字架固めで切り返すも、カウントは2。
ならばとワトはウラカン・ラナ。しかし、鷹木は跳ね返す。するとワトはハイキックで動きを止め、ラ・カレテラへ。しかし、鷹木は切り抜けてスライディングエルボー。
そして鷹木は雄叫びを上げ、パンピングボンバーでなぎ倒す。ワトは必死にカバーを返すも、鷹木は「見とけ、飯伏!」と叫んでから、今度こそラスト・オブ・ザ・ドラゴンを炸裂し、貫禄の勝利を収めた。
試合後、鷹木はワトに対して差があるというジェスチャーを見せてから、世界ヘビーのベルトを肩に勝ち名乗り。そしてリングを下りると、スクワットをはじめ、有り余る体力を見せつける。続いて放送席の高橋ヒロムに写真を撮るよう要求してから、堂々と花道を引き上げた。