シリーズ第10戦を迎えた『KIZUNA ROAD 2021』高岡テクノドーム大会。今回も7月に行われるタイトルマッチの前哨戦を中心にした対戦カード編成となった。
オープニングマッチは、ヤングライオン同期コンビの辻&上村が、本隊チームの本間&田口と対決。
先発した田口と上村が互角の勝負を繰り広げ、それぞれパートナーとタッチ。エルボー合戦から辻が本間にショルダータックルを食らわせる。
それでも本間はボディスラムから小こけしを放つが、辻が回避してボディスラムで投げる。ここから本間は防戦一方となり、辻&上村が一気呵成に攻め立てていく。
苦しくなった本間は、辻にカウンターフロントハイキックを浴びせて流れを変え、DDTで突き刺して逆転に成功。
ようやくタッチを受けた田口は、乱入した上村をジャンピングヒップアタックで吹き飛ばし、辻と上村にランニングヒップアタックを連発。そして、場外からのジャンピングヒップアタック、スワンダイブヒップアタックで辻に追い討ちをかける。
続いて田口はスリーアミーゴを繰り出すが、辻が3回目のブレーンバスターをこらえ、反対に殴を投げて脱出。替わった上村が、エルボー連打、フライングフォーアームで田口に追撃していく。
それでも田口はバックドロップから逃れるが、上村がアトミックドロップキックで叩きつけ、逆エビ固めを極める。
これを本間がカットすると、辻がドロップキックで吹き飛ばす。そして、上村が田口、辻が本間へ同時に逆エビ固めを極める。
それでも田口は自力でロープエスケープし、アンクルホールドで上村を捕獲。そして、カットへ来た辻をジャンピングヒップアタックでなぎ倒すと、本間が小こけしで戦闘不能にする。
一方、上村は田口のどどんを前方回転エビ固めに切り返す。すると田口はカウンタージャンピングヒップアタックからスライディングケツを放つが、上村がスクールボーイで丸め込む。
さらに上村はエルボー合戦で競り勝つが、田口が延髄斬りとカウンター延髄斬りで逆転。そして、今度こそどどんで叩きつけ、上村から3カウントを奪った。
本間「いやー、辻と優也、勢いがすごいのなんのって。日に日に強くなってるよ。もう俺の先いっちゃったかな? いやいや意地でも負けないよ。ただ今日は元気いっぱいで、俺と田口はテンテコ舞いだったよ。ただ勝ったのは俺と田口だから。まだまだ負けたくないし、負けないよ。毎日でも元気な辻と優也とやりたいよ。ごっちまで元気になるからさ。でも、勝つのは俺だ」
田口「(連日)追い込まれてますね、ハイ。わざと相手に攻めさせてるわけじゃないんで。攻められて、追い込まれてるんで、キツイですね。昨日も今日もキツイ。まあまあ、なんとかギリギリしのげてるのは、この“キング”という立場が、自分を奮い立たせているからで。昨日も今日も、上村、辻は強かったです。確実にレベルアップしてるという……。この“キング”という座を、“SWITCH BLADE”が、ジェイ(・ホワイト)がTwitterで絡んできましたんで。『キングは俺だ』ということだと思うんですけど、ならば、まずは(デビッド・)フィンレー戦をやってもらって、(そのあと)満を持して、最強の、最高の2番手が、この王冠を懸けて闘ってやりますよ。この(頭に被っている)王冠……この王冠と、ジェイの(NEVER無差別級)ベルトを懸けて、2冠統一戦……ベルトと王“冠”で2冠……。頑張ります。(この王冠の)スポンサーは『DAISO』さんなんで。スポンサーをつけて、一石三鳥どころか、一石六十九鳥ですよ。はい。ジェイ戦目指して頑張ります」
辻「(先輩との)シングルマッチ9戦を終えて、このタッグマッチ3試合。なんとしても上村と2人、結果を残したかったんだ。結果は3連敗。いま現状で発表されてる最後のシングルマッチ、飯伏さんとのシングルマッチに向けて、いい流れを作ることができなかった。いま、俺の持てる実力はこの9戦を終えて確実に上がってるはずだ。その俺の持てるすべてを7.2飯伏幸太戦(で)ぶつけてやる」
上村「今日も……今日も……先輩に勝つことができなかったです。なにかが……なにかが足りないですね。でも次は、IWGP(世界ヘビー級)チャンピオン(鷹木)とシングルマッチなんで、(気持ちを)切り替えて、この悔しい気持ちっていうのを全部、いまのチャンピオンにぶつけたいと思います。僕の中では、次の(7.2)後楽園、IWGPのタイトルマッチなんで。勝って、僕がチャンピオンになります」