第5試合終了後、オカダはヤングライオンを肩を借りて退場。鷹木は勝ち名乗りを受けると、海野レフェリーの手で、その腰にIWGP世界ヘビーのベルトが巻かれる。
■鷹木信悟のマイクアピール
「ここに、IWGPのベルトがある(場内拍手)。これは夢なんかじゃねえな、間違いなく! 現実だろ!(場内拍手)。あらためまして、俺が第3代IWGP世界ヘビー級チャンピオンの鷹木信悟だ! 俺はちょうど一カ月前、オスプレイに負けて、奈落の底に落ちていった。だが、俺はギリギリ! 生き残った(場内拍手)。いろいろあったけど、今日の一戦で! 鷹木信悟、完全に這い上がったぞ!(場内拍手)。だが、こうしていま手元にベルトがあるが、これがゴールではない! これがスタートだ(場内拍手)。まだまだ、やらなきゃいけないことが、山ほどあんだ。
なあ、オイ。まずはこのベルトを通行手形に、新日本プロレスを、いや! プロレス界のテッペン目指して、龍の如く! 駆け上ってやろうじゃねえか、オイ!(場内拍手)。オイ、ちょっとベルトが緩いな。辻、ちょっと巻き直してくれ(場内拍手&笑)。気になってしょうがねえよ。
なあオイ、世間は相変わらず、コロナ禍の真っ只中だ。そんなときこそ、こんなときだからこそ! 俺みたいな元気ハツラツが、活躍しなきゃいけねえだろ、オイ!(場内拍手)。ということで、俺の! 言いたいことは、言いたいことは、言いたいことは、まだ一つ残ってんだ(場内拍手)。
今日、先代のIWGPの象徴と言っていい、オカダを倒した! 初防衛の相手は、俺はもう決まってんだよ(場内拍手)。偶然にも、今日ソイツ、試合してたな。せっかくだから! 呼び出そうか(場内拍手)。誰かわかるかー!? 誰かわかるか~? オイ、飯伏! 出てこい!(場内拍手)」
すると飯伏が花道に姿を現し、リングに歩を進める。すると鷹木はマイクを続ける。
「飯伏、よく来てくれた(場内拍手)。まあ、上がってこいよ。飯伏、人生っておもしろいよな、オイ! 飯伏、二カ月はオマエがこのベルトを持ってて、俺が挑発してもウンともスンとも言わなかった。だが、今日はどうだ、オイ? 俺がベルトを持った途端、名前出したら来てくれたな。まあ、感謝するぜ、飯伏(場内拍手)。周りくどいことはなしだ、飯伏。俺が言いたいことは一つ。このベルトを懸けて! 俺とやるのか、イエスか、ハイか、ここで答えてみろ!」
これに対し、マイクを持った飯伏は「イエスでもハイでも、どっちでもいいんだよ! やってやるよ!(場内拍手)」と呼応。
鷹木は「これで誰も文句はねえな、オイ!(場内拍手)。飯伏、俺たちにしかできない! つぶし合い、やろうぜ!」と叫ぶ。飯伏も「やろうよ」と返し、両者は至近距離でにらみ合いを展開。
そして、飯伏がリングを下りると、阿部リングアナが「第3代IWGP世界ヘビー級チャンピオン、鷹木信悟~!」とコールし、鷹木は誇らしく右腕を突き上げる。鷹木はリング中央にベルトを置き、あぐらをかいて場内の拍手を煽ると合掌。そしてリングを下り、ベルトに感慨深げに頭を合わせてから、花道を堂々と引き上げた。