メイン(第3試合)は『NEW JAPAN CUP USA』決勝戦、ブロディ・キングvsトム・ローラー。圧倒的なパワーを誇るキングは、1回戦でクリス・ディッキンソン、準決勝で元WWE戦士のリオ・ラッシュを撃破。一方の“TEAM FIRTHY”リーダーであり、元UFC戦士のローラーは1回戦で成田蓮、準決勝ではヒクレオを下してファイナルに進出。この勝者はSTRONG無差別級ベルトが贈呈され、 初代STRONG無差別級王者に認定される。
開始のゴング、ローラーはローキックで牽制する。キングは蹴り足を捕らえてコーナーに押し込むと重いボディブロー。
ローラーもパンチやキックの素振りを見せるが、またもキングはコーナーに押し込んでエルボーを連発。
攻めあぐねるローラーはキックを繰り出すも、キングはその蹴り足を捕獲。すかさずローラーは距離を取り、低空タックルを仕掛ける。だが、キングはがぶって切ると、巨体に似合わぬ機敏な動きでフロントネックロック。しかし、ローラーも切り抜け、スリーパーを狙う。
キングはローラーの足を取って立ち上がるも、ローラーはカニバサミから足関節へ。すかさずキングはロープエスケープ。
続いてロックアップで組み合い、キングがローラーにコーナーを背負わせ強烈な逆水平チョップを連発。ローラーもローキックを返すが、キングはエルボーからストンピング。ここでローラーは一旦場外にエスケープする。
ローラーはリングに戻ると、ロックアップの体勢からボディブローを連発。しかし、キングはハンマーパンチで黙らせてストンピング。
続いてキングはコーナーを背負わせ逆水平チョップ、ハンマーパンチでダメージを蓄積させる。劣勢のローラーだったが、体勢を入れ替えると顔面かきむしり。そして場外に下り、キングを誘う。キングが追いかけると、走って距離を取り、すばやくリングへ。しかし、キングもリングに戻る。
ローラーは胴タックルを仕掛けるも、こらえたキングは押しつぶしてフロントネックロック。さらにハンマーパンチ。その状態のまま立ち上がり、キングはエルボーをお見舞い。
キングは逆水平チョップから串刺しボディアタック。ローラーの腰が落ちると、キングはキャノンボールを繰り出すが、これはかわされてしまう。
ローラーは場外に下り、リング上のキングの両足を交互に鉄柱に叩きつける。さらに鉄柱を用いて両足を締め上げる拷問攻撃。
続いてローラーはリングに戻るとキングの左足にロープの反動を利用してヒップドロップ。たまらずキングは場外にエスケープ。
ローラーは追いかけて左足にローキック。だが、キングはエルボーで吹っ飛ばす。そして鉄柱を背負わせて逆水平チョップを繰り出すも、ローラーがかわしたため自爆してしまう。
ローラーは痛めたキングの右手をエプロン、そして鉄柱に叩きつけるダーティーファイト。さらにストンピングを見舞う。形勢逆転に成功したローラーは、場外でキングのリストをつかんで逆水平チョップを連発し、フェンスに叩きつける。
劣勢のキングだったが、リングに戻ると重いエルボー。ダウンしたローラーは、下から巧みにキングの体勢を崩し、エルボーをお見舞い。
キングも重い打撃で応戦するが、手を痛めたため、単発で終わってしまう。ローラーはキングの首を固定し、ヒザ蹴りを連発。さらにワンツー・エルボーからショートレンジラリアット。
仁王立ちのキングに対し、ローラーは身体ごと浴びせかけるようなラリアット。キングはロープに吹っ飛ぶも、その反動を利用して仰向け状態のローラーに強烈なセントーンをお見舞い。そしてカバーするが、ローラーはカウント1で意地のキックアウト。
ローラーはローキック、逆水平チョップを叩き込む。キングも逆水平チョップを連発し、ラリアットでダウンさせる。ローラーはすぐに立ち上がるも、キングは再びラリアット。
ローラーは必死に立ち上がるも、キングがコーナーに向けて危険なエクスプロイダーを敢行。
そして、今度こそキングはキャノンボールを命中させ、すかさずカバー。だが、ローラーは必死にカウント2でキックアウト。
ならばとキングはゴンゾボムを狙うも、ローラーは切り抜けて飛びつきフロントネックロック。キングはそのままコーナーにローラーを運ぶが、ローラーはネックロックを外さない。
キングはパンチで技を解除し、一気に雪崩式ブレーンバスターを敢行。そしてカバーするが、ローラーはカウント2で跳ね返す。
もう一度キングはゴンゾボムの体勢に入るが、ローラーは必死に回避し、ローキックを連発。そしてアンクルホールドを決め、そこからジャックナイフ式エビ固めへ。
これを返したキングは、ローラーをクラッチしたまま立ち上がり、豪快にパイルドライバーを決める。しかし、カバーはローラーがカウント2でキックアウト。
キングはローラーを立ち上がらせ、上から振り下ろすようなエルボー。ローラーもローキックを返し、ここからエルボー合戦に突入。
ローラーはキングの打撃をかわすと、巨体を担ぎ上げて無双のように強引に叩きつける。しかし、カバーはキングがカウント1で意地のキックアウト。
ローラーはキングのヒザへの低空ドロップキックで動きを止め、顔面にランニングニー。だが、カバーはキングがカウント2で返していく。
ならばとローラーは打撃のコンビネーションで痛めつけ、後頭部にローリングエルボー。それでも倒れないキングに、もう一度ローリングエルボーを繰り出すが、かわしたキングはバックに回って投げっぱなしジャーマン。
そしてキングはラリアットで豪快になぎ倒してカバーするが、ローラーは3カウントを許さない。ここでキングは再度ゴンゾボムを狙うも、ローラーは切り抜けてスリーパー。そこから両腕をロックし、キングのヒザ裏を蹴ってマットに倒すと、羽折り固めへ移行。そしてクロスフェイスを決める。
キングが逃れようとすると、ローラーは自ら解除し、背中にサッカーボールキック。さらにPKを繰り出すも、キングは蹴り足を捕らえて立ち上がり、エルボーを振るう。
だが、かわしたローラーは飛びつきスリーパー。キングが崩れ落ちると、今度こそローラーはPKをヒット。そして胴締めスリーパーを決めると、キングの身体から力が抜ける。これを見たレフェリーは試合をストップ、ローラーが接戦を制し、『NEW JAPAN CUP USA』優勝の栄冠をもぎ取った。