第5試合はタイチとタマが「アイアンフィンガーフロムヘル争奪ラダーマッチ」で激突。G.o.D(タマ・トンガ&タンガ・ロア)とタイチ&ザック・セイバーJr.)は4.4両国の6人タッグで、タイチの持つアイアンフィンガーフロムヘルを巡り大乱戦を展開。最後はザックがロアから勝利を収めたが、その直後に菅林直樹会長が本来は反則アイテムであるアイアンフィンガーを没収。
飯塚高史(引退)から継承した“鉄の爪”に特別な思い入れを持つタイチは、試合で二度と使わないことを条件に返還を希望。これを受けて今大会ではタイチ、そして“鉄の爪”に魅せられたもう一人の男であるタマが、リング上に吊るされたアンアンフィンガーを獲得した選手が勝者となる、ラダーマッチで激突することに。なお、獲得したアイアンフィンガーは封印される。
場外には長さの異なる5脚のラダーが用意される。タイチにはDOUKI、タマには邪道がセコンドとしてつく。
ゴング前、レフェリーはアイアンフィンガーをタイチとタマに確認させたのち、リング中央に吊るされた透明な袋の中に入れる。そして、袋が約3メートルの上空までセットされたところで試合開始のゴング。
タイチとタマは激しい打撃の応酬。タイチはローキックでひるませるが、タマはエルボーでダウンを奪う。しかし、タイチはすぐに立ち上がってアックスボンバー。
さらにタイチは喉輪を仕掛けるが、タマも髪を引っ張って応戦。ここで両者は一旦距離を取る。
両者は場外に下り、それぞれラダーを手にする。そしてリングに上がると、ラダーを用いて殴り合いを展開。タイチがタマのラダーを吹き飛ばすが、タマもドロップキックでタイチのラダーを蹴落とす。
タマはラダーをリング中央にセットし、アイアンフィンガーに手を伸ばす。だが、ラダーが低いと見るや、作戦を切り替えたのか、一旦リングに下りて、タイチにパンチを連発。
そして、ラダーをコナーに立てかけ、タイチをハンマースルー。しかし、タイチはこらえてタマに顔面かきむしり。そして逆にハンマースルーを狙うも、タマが体勢を入れ替えてタイチをラダーに叩きつける。
さらにタマは串刺しボディプレスで、タイチをラダーとサンドイッチに。そしてタマはカバーするが、レフェリーはルールと関係ないとばかりに、アイアンフィンガーを指差す。
するとタマはラダーをもう一脚、コーナーにセット。そして、串刺しボディプレスを繰り出すも、タイチがかわしたため、ラダーに自爆。さらにタイチは、もう一脚のラダーに向けてショルダースルー。足に大ダメージを負ったタマは、場外にエスケープ。
ラダーを場外に出したタイチは、タマを鉄柵に叩きつける。そして場外でラダーを、鉄柵とエプロンに橋のようにかけると、タマをブレーンバスターで叩きつけようとする。しかし、そばに邪道の姿を確認したタイチは、技を解除して威嚇。
そして、もう一度ブレーンバスターを狙うも、スキをついてタマがパンチで応戦。そしてラダーを振り上げるが、DOUKIが背後から取り上げる。するとタマがDOUKIにラリアット。
タイチはタマにフロントキックを叩き込み、鉄柵に打ち付ける。そして、タマはラダーでタマに突進。衝突したタマは場外で大の字。
タイチは長いラダーをリングに入れ、設置する。そしてラダー上るが、タマが足を捕獲。さらにタイチの背中をひっかくが、タイチはタマをリングに落下させる。そして、ラダーからタマに飛びかかるが、タマはカウンターのガンスタン。
すかさずタマがラダーを上るも、DOUKIがスワンダイブドロップキックで撃墜。そしてタイチに声をかける。ここで邪道がDOUKIの脳天に竹刀攻撃。邪道は「出ろ、コラ!」とタイチを場外に蹴落とすと、タイチの両手首をテーピングで鉄柵に固定してしまう。
タマは動けないタイチにパンチとストンピング。そしてリングに戻るとラダーを上がる。
しかし、ここでザックが花道を疾走。邪道の竹刀攻撃をかわすとリングに上がり、ラダーを押し倒し、タマは落下。
邪道が襲いかかるも、ザックはフライングメイヤーから「ハゲー!」という言葉と共にネックツイスト。
そしてザックはタイチのテーピングを剥がし、「レッツゴー!」と檄を飛ばす。リングに戻ったタイチはラダーを上ろうとするも、ロアが登場。ザックに続いてタイチに攻撃を浴びせる。
そしてロアはラダーをコーナーに立てかけると、タイチをパワーボムで叩きつけようとするも、ザックが阻止。だが、ロアはエルボーでザックの動きを止め、一気にエイプシットを炸裂。
続いてロアはタイチにショートレンジラリアット。そしてもう一度パワーボムを狙うも、DOUKIがカットに入る。DOUKIは延髄斬りからティヘラへ。しかし、ロアはパワーボムで担ぎ上げ、コーナーのラダーに叩きつけようとする。
だが、ロアは思いとどまると、なんとエプロンと鉄柵にかかったラダーに向けてパワーボムで投棄。ラダーは真っ二つとなり、DOUKIはビクともせず。
ここでタマはラダーをリングに設置し、そこに向けてG.o.Dがマジックキラーを狙う。しかし、タイチは切り抜けると、ロアにトラースキック。そしてタマには急所蹴りを敢行。
ここでタイチがパンタロンを脱ぐと、邪道が背後から竹刀攻撃。だが、仁王立ちのタイチは、邪道を上手投げでラダーの上に叩きつける。
タイチは大きなラダーを手にし、リング中央に設置。そして上るが、タマがつかみかかる。するとタイチは喉輪で捕獲し、ラダーの上から喉輪落としを炸裂。
タイチは気合いの雄叫びを上げ、ラダーを上るも、タマがべつのラダーでタイチを殴りつける。
そして、タマはリングの下からテーブルを取り出し、リング上に設置。ここでタマはタイチをパワーボムの体勢で捕らえ、机に叩きつけようとする。しかし、タイチはラダーをつかんで回避。
タイチがラダーを上ると、タマも反対側から上る。そして、相手がアイアンフィンガーに手を伸ばすたびに、互いに阻止。タマはヘッドバットで落とそうとするが、タイチはこらえる。すると、タマは机に向けてガンスタンを敢行するが、タイチがこらえると、タマは一人で落下。机は真っ二つ、タマは目をつぶってグロッキー状態に。
ここでタイチは「飯塚ー!」と雄叫びを上げると、ついにアイアンフィンガーをゲット。タイチの執念が実を結んだ。