メインイベント終了後、オスプレイは茫然とした表情を見せるが、セコンドのオーカーンに声をかけられて笑顔になる。
そして、勝ち名乗りを受けたオスプレイは、感極まった表情を見せ、赤コーナー下に腰を下ろす。
すると、コブがダウンしたままの飯伏を強引に立ち上がらせ、そのままツアー・オブ・ジ・アイランドを敢行。
それを見たオスプレイとオーカーンが大笑いする中、コブはなおも飯伏を激しく挑発。そして、IWGP世界ヘビー級ベルトを右肩にかけられたオスプレイは、そのベルトを持ちあげてキスをした。
さらにオスプレイがブリティッシュヘビーベルトを左肩にかけると、オーカーンがその足元へ『NJC』優勝トロフィーを置く。
一方、飯伏のダメージは深刻で、林督元リングドクター、三澤威トレーナー、そしてヤングライオンたちが必死に介抱。すると、オスプレイは直立したまま「神は死んだ!!」などと叫んだ。
その後、飯伏が上村たちの助けを借りて退場すると、オスプレイがマイクアピールを開始。自分で動くことのできない飯伏に対し、「早く退場しろ!!」などと非情な言葉を浴びせ続ける。
そして、飯伏がようやく退場すると、オスプレイは本格的にアピールを開始。
オスプレイ「拍手はやめろ! さっさとそいつをつまみ出してくれよ。まだ勝利のスピーチをしてないんだから! サヨナラ! グッバイ! ここからは俺の時間だ。ミサワ(トレーナー)、とっととそいつを連れて行け! (※観客に向かって)何ヘラヘラ笑ってんだ? 見ろよ、あいつ、立つのも精一杯って感じで哀れだな。俺があの“神”に何をしたのかわかるか! ずっと『イギリス人のお前がプロレスラーになんかなれない』『お前が日本でスターになれるわけがない』『お前にSUPER Jr.優勝は無理だ』『お前がIWGP Jr.のベルトを巻けるわけがない』と言われ続けてきたが、結果、俺は2回も『SUPER Jr.』を制覇し、3回もIWGP Jr.のベルトを巻いた。いまもここにいるお前らは、直前まできっとこう思っていたに違いない。『イギリス人のお前がIWGP世界ヘビー級王者になれるわけがない!』と。だが、いまここに立っているのは誰だ! ニュージャパンに来て5年。再びこのリョーゴクの舞台で、俺がデビューしたこのリングに俺は立っている! 俺は良い人間ではないし、間違えだって犯してきた。しかし、ここで謝る…気はさらさらない! 俺たちUNITED EMPIREはこれからも思うがまま、好きなようにさせてもらうぞ。俺たちにはそれだけの力がある! そして、まずは『WRESTLE KINGDOM』の借りを返させてもらおう…オカダ!」
これで場内が大盛り上がりとなる中、オカダがリングへ上がってマイクを掴む。ところが、その背後から鷹木が現れ、オカダが持っていたマイクを強奪。そして、自説を展開し、オスプレイに挑戦表明した。
鷹木「ちょっと邪魔するぜ。(※オスプレイに対し)シャラップ、オスプレイ!! 黙っとけ、お前。オイ、お前、ちょっと…調子に乗りすぎじゃねぇか、コラ!? 王様にでも! なったつもりか!? (1.4)東京ドームでオカダに負けたリベンジか…。バカ野郎! そんなモンな! 誰も覚えてねぇんだ、オイ! だけどな、先の『NEW JAPAN CUP』1回戦、ここにいるオカダが、この俺に豪快に負けたのは、みんなよ~く覚えているよな、オイ!? そんなオカダが、このタイトルに挑戦できるならば、ならば! 『NEW JAPAN CUP』、全戦メインイベント、さらには見事、初の準優勝の! この俺にも…いやいやいやいやいや、俺のほうが挑戦権利あるよな、オイ!? (※英語で)オイ、オスプレイ。お前のIWGP世界ヘビー級ベルトに挑戦させてもらおうじゃねぇか! (※再び日本語で)まあ、心配するな、オカダ! …心配すんなよ。このクソ野郎からこのベルトを獲った暁には、初防衛はお前を指名してやる。これで誰も文句はねぇよな!? …ということで、俺の! 言いたいことは…以上だ」
ここで鷹木が足元にマイクを捨てると、オカダがそれをゆっくりと拾い上げる。だが、何も言わずにそれをオスプレイへ手渡してしまう。
するとオスプレイは、「まずはシンゴだ。その次にお前(オカダ)とやってやる」と返答。これにオカダは納得し、無言のまま退場。そして、鷹木はもう1度オスプレイに言葉をかけ、リングを降りた。
こうしてUNITED EMPIREがリングを占拠する中、最後はオーカーンがマイクアピールを敢行。
オーカーン「クソ野郎どもの邪魔が入ったが、関係ねぇ。こっからは帝国の時間だ。今宵かぎり許してやる。愚民も帝国民も面(おもて)を上げて、“帝国のキングピン”ウィル・オスプレイを称えろ!! (※観客の大拍手に対し)聞こえねぇよ。もっと! もっと!万雷の拍手をよこせ!! (※さらに大きくなった拍手を聞き)もう説明なんかいらねぇだろ。見りゃわかることだ。だが、敢えて説明をしよう。これが! ジェフ・コブ、アーロン・ヘナーレ、グレート-O-カーン、そして! IWGP世界ヘビー級王者のウィル・オスプレイ。これが、UNITED EMPIREだ!!」
その直後、キャノンで放たれた大量の金テープがリングを覆う。そして、オスプレイは2本のベルトと『NJC』トロフィーを足元へ並べ、ポーズを決めた。