第3試合はオカダ・カズチカ&矢野通&後藤洋央紀&石井智宏&YOSHI-HASHIvsEVIL&KENTA&バッドラック・ファレ&高橋裕二郎&石森太二。前日（3.29後楽園）での同一カードでは、BULLET CLUBが悪のインサイドワークでCHAOSを攻め立て、終盤にKENTAがYOSHI-HASHIから奪った棒で後藤とYOSHI-HASHIを殴打。すかさず石森が後藤をブラディークロスで沈めた。試合後、棒を奪われたままのYOSHI-HASHIは「棒が泣いてるよ。あんな使われかたして」と怒りをにじませた。

　KENTAはYOSHI-HASHIの棒を携えて入場。後藤&石井&YOSHI-HASHIはNEVER6人タッグのベルト、矢野はKOPWのトロフィーと共に花道を進む。ゴング前、BULLET CLUBはToo Sweetサインをかわす。矢野は「俺がいく！」と先発を買って出る。
　
　矢野とEVILのマッチアップでスタート。すると、ここで場内が暗転。そして、明かりがつくと、BULLET CLUBの面々が矢野を取り囲み、ストンピングを連発する。CHAOSがリングに入ると、すかさずBULLET CLUBは場外へ。ここで明かりを消した犯人と思われるディック東郷が、リングサイドに戻ってくる。
　リング上、矢野はコーナーパッドを外そうとするが、東郷がカット。矢野は逃げるように後藤にスイッチ。
　後藤は石森を指名。石森がリングに入ると、後藤は打撃の猛攻。そしてハンマースルーを仕掛けるも、石森は場外にエスケープ。
　石森はリングに戻ると、後藤にサミング。続くロープワークの攻防では、後藤がショルダータックル。そして、後藤&YOSHI-HASHIが石森に三昧。続いてCHAOSは裕二郎とKENTAに同時に太鼓の乱れ打ちをお見舞い。
　さらにファレにも太鼓の乱れ打ちを見舞うが、ファレはビクともせず。ファレは後藤&YOSHI-HASHIをショルダータックルで二人まとめて吹っ飛ばす。ここからBULLET CLUBは場外戦に持ち込む。KENTAはYOSHI-HASHIに馬乗りパンチ。さらに鉄柱に叩きつける。
　リング上、石森は後藤にフライングメイヤーからネックスクリュー。スイッチしたKENTAは後藤にパンチを連発。さらにコーナーを背負わせ、ショルダーを小刻みに叩き込む。
　今度は裕二郎が後藤に低空キック。さらに相手コーナーの石井にフロントキック。怒った石井がブレーンバスターを狙うが、裕二郎は手にかみつく反則攻撃。そして、石井を場外に放り投げる。
　続いてファレが後藤にコーナーを背負わせ、重いボディパンチ。続く串刺し攻撃を切り抜けた後藤は、ファレにラリアットを連発。だが、ファレはショルダータックルでダウンを奪う。続くファレのエルボードロップは、後藤がかわす。
　後藤は自軍コーナーに戻ろうとするも、石森が阻止。しかし、後藤は石森をラリアットでねじ伏せ、オカダにスイッチ。
　オカダはファレの突進をかわすと、DDTを炸裂。続くボディスラムはファレがこらえ、逆に持ち上げる。しかし、オカダは回避し、もう一度ボディスラムを狙う。だが、やはり持ち上がらず。オカダは意地でボディスラムを決めるも、ファレもボディスラムで逆襲。
　次はKENTAがオカダの頭部にパンチを連発。さらにロープに走るが、オカダはフロントキック。
　スイッチしたYOSHI-HASHIはKENTAにショルダータックル。さらに強烈な逆水平チョップからソバット、そしてネックブリーカーとたたみかける。
　しかし、背後から裕二郎が襲いかかり、YOSHI-HASHIにリバースDDT。ここで石井がリングに入り、KENTAと裕二郎の誤爆を誘う。そして、裕二郎に激しい技の読み合いから、ブレーンバスターを炸裂。
　続いてCHAOSはKENTAにトレイン攻撃をお見舞い。そして、YOSHI-HASHIがトップロープからヘッドハンターを敢行。さらに後藤&YOSHI-HASHIは激烈一閃を狙うが、EVILがカットに入る。ここから両軍入り乱れる混戦模様に。
　後藤&YOSHI-HASHIはファレをダブルのショルダータックルで場外に排除。そしてYOSHI-HASHIはKENTAにパワーボムを狙う。だが、切り抜けたKENTAはYOSHI-HASHIにショートレンジラリアット。
　石森がレフェリーの注意を引きつけると、KENTAは棒で襲いかかる。だが、かわしたYOSHI-HASHIはトラースキックをヒット。そして棒を手にするが、レフェリーが取り上げる。このスキをついて、裕二郎がステッキでYOSHI-HASHIの顔面に一撃。すかさずKENTAがGAME OVERで捕獲すると、YOSHI-HASHIはたまらずギブアップ。。　

　　
矢野「（※泣いているような仕草でインタビュースペースの前を通過しながら）あ～、怖い！ 怖い、怖い怖い、怖い！」
　

　
後藤「（※額を押さえて息を整えながら）正直、棒の力を見くびってたみたいだな。YOSHI-HASHIの言う通りだ。あんな強力なもの、アイツらの手に持たしちゃダメなんだ。それから石森、棒のおかげだとは言え、この俺から3カウントを取った罪は重いぞ」
　

　　
YOSHI-HASHI「裕二郎、オイ、聞いたよ。ベルト、オイ、俺らの前に持ってきたってことはそういうことだろ。それからオイ、KENTA！ リング上で棒を持った時、棒が言ってたよ。『私を使って、KENTAをぶっ飛ばしてください』って。俺はハッキリリング上で聞こえたよ」
※オカダ、石井はノーコメント。
　
　

　
EVIL「（※持参したイスに座って）オイ、この“光”のある状況をよぉ、当たり前だと思ってんのかオマエら、あぁ？　当たり前じゃねぇからな。当たり前じゃねぇからな、オイ、コノヤロー、よく覚えとけ！」
東郷「（※EVILの後を控室に向かいながら）俺ら、闇の世界で生きてんだよオイ！」
EVIL「行くぞ……」
　

　
裕二郎「NEVERの、6メンのベルトの前によ、あぁ!? 　石井ちゃんだよ、石井ちゃん！ 去年の『G1 CLIMAX』の恨み、忘れてねぇからよ。石井ちゃん、いつでもやってやるぜ、オイ！（※笑みを浮かべながら控室へ）」
　

　
石森「（※インタビュースペースに着くと座り込んで）今日も気分の乗らないCHAOSとの一戦だったけど、棒ちゃん、いいねぇ～。KENTAさんの元に来てから、絶好調じゃねぇか！ 俺、新日本に来てからずーっと思ってたけど、YOSHI-HASHIの持ってるあの棒、意味あんのかな？（笑） まぁいいや。それはいいとして、デスペ、2冠チャンピオン様。ツイッター、見たよ。ありがとう、俺のこと触れてくれて。チャンピオン様がつまらないヤツらを片付けてる間に、俺もさらに強くてカッコいい挑戦者を磨くよ。そして、そのベルトを、奪う」
　

　
KENTA「（※棒を手に登場し、棒を見つめて話しかける）大丈夫？ ね、怖かったよね、今日ね。いきなりね、変な何か……どうしたの、大丈夫？ 涙、拭きな。大丈夫？　大丈夫だった？ 怖かったね。

（※ビデオカメラに）見た？　見た？ 何アレ？ まだ昔の、未練を断ち切らない感じで、何かやってきちゃって。こっちでもう付き合ってるって言ってんのに、まだやって来て、それで……（※棒に）いや棒ちゃん、どうしたの？ 今日は何か……今、しゃべってるから。ちょっと大人しくしてて。（※ビデオカメラに）見た？　アイツ。マジで。それから昨日のコメント、アイツの、見た？ 『棒は叩くもんじゃねぇ！』みたいなこと言ってたの、知ってる？ 情報入ってんだよ、アイツ叩いてたって、昔。棒ちゃんで。何それ、言ってることとやってることが違……怖っ！ 怖いわ！ アイツなんじゃないの、俺にクソリプ送ってくんの。マジ怖いわ！ で、今日、殴ろうとして。昨日言った意見をもう変えようとして。

（※棒に）ね、怖かったね。『YOSHI-HASHIはブス』って言うと、必ず発生する『ブスなんかじゃない！』『そんなこと言わないで！』とか言うアホたち。何かこう、逆に否定される方が、YOSHI-HASHIは恥ずかしいから。ムキになって否定すればするほど、YOSHI-HASHIは恥ずかしいから。『ブスなんかじゃない！』。逆にブスってことになっちゃうから。（※棒に）棒ちゃん、ね。もう二度と渡さないから。ずっと一緒な、な。分かった？ 分かった？（※棒に顔を寄せて）な？ 俺たち似合ってんだろ？ （※ビデオカメラに）な、俺たち似合ってんだろ？（※カメラ、うなずく）な！ 結局、俺たちが、俺がっていうか俺たちが、何が言いたいかって言うと、（※裏声で）『YOSHI-HASHIはブスってこと！』 （※棒に向かって満足げに）言えたじゃん！」

※ファレはノーコメント。