メインイベント（第5試合）は4.4両国でIWGP世界ヘビーを懸けて対峙する挑戦者・飯伏幸太と王者ウィル・オスプレイが、それぞれ永田裕志&本間朋晃、ジェフ・コブ&グレート-O-カーンとトリオを結成して激突。
　前日（3.28群馬）の前哨戦では、UNITED EMPIREが勝利。試合後、オスプレイは「愚かなオマエたちは、アイツが”神”だと信じてしまったが、本物はこのウィル・オスプレイだけだ」と力強く言い放った。
　
　オスプレイはブリティッシュヘビーのベルトを腰に、険しい表情で入場。飯伏はIWGPヘビーとインターコンチのベルトを携えリングイン。

　先発は飯伏とオスプレイ。飯伏は手拍子を場内に煽る。まず飯伏がバックに周り、そこからグラウンドの展開に。オスプレイは飯伏をロープに押し込み、クリーンブレイクと見せかかてキック。
　オスプレイはフライングメイヤーを決めるも、飯伏はレッグシザースで返し、一旦両者は距離を取る。すると、オスプレイは不意打ちの張り手をお見舞い。
　スイッチしたオーカーンは、腰に手を当てて仁王立ち。飯伏はにらみつけてから永田にスイッチ。
　両者はアマレスのような構えで牽制しあう。そして、ロープワークの攻防に移ると、オーカーンは王統流二段蹴り。だが、永田はかわしてフロントキックへ。しかし、オーカーンは切り抜けてモンゴリアンチョップ。これを永田はディフェンスするとキックを連発。
　オーカーンは永田の耳をつかんで動きを止めると、ショルダータックルでダウンを奪う。オーカーンはストンピングを浴びせるが、永田はキックの連発でダウンを取り返す。
　永田がロープに走ると、コブがエプロンで捕獲。すかさずオーカーンが王統流二段蹴りを決め、ここからUNITED EMPIREは場外戦に持ち込む。オスプレイは飯伏に強烈なヘッドバット。さらに鉄柵に叩きつけてから、頭部にナックルを浴びせる。
　リング上、オーカーンが永田にモンゴリアンチョップ。今度はコブが永田の腹部にヘッドバット。さらに後頭部にエルボーを落とし、相手コーナーーを挑発。すかさず本間が入るも、コブは抱え上げてコーナーに叩きつける。
　コブは永田を担ぎ上げ、自軍コーナーに叩きつけてオーカーンにスイッチ。オーカーンは永田に対して玉座。そして飯伏を挑発する。
　ここからオーカーンとオスプレイが永田に波状攻撃。オーカーンのココナッツクラッシュ、オスプレイの腰へのエルボー、オーカーンのモンゴリアンチョップ、そしてオスプレイのサイドバックブリーカーと畳み掛ける。続いてオスプレイは相手コーナーの飯伏にエルボーをヒット。
　オスプレイが永田をチンロックで捕らえると、飯伏が背中にサッカーボールキックをお見舞い。しかし、オーカーンが場外に追いやる。
　リング上、コブと永田が打撃戦。コブはヘッドバットでダウンを奪う。さらにアバランシュホールドを狙うも、脱出した永田はエクスプロイダーを炸裂。
　スイッチした飯伏はコブにスワンダイブで飛びかかる。コブがよけると、飯伏は着地し、相手コーナーに突進。だが、オスプレイとオーカーンはすばやく距離を取って回避。
　飯伏はコブにレッグラリアットをヒット。さらにその場飛びムーンサルトプレスを決めるが、コブはカウント2でキックアウト。
　飯伏は雄叫びを上げて串刺し攻撃。だが、コブはキャッチすると、そのまま豪快なバックドロップで叩きつける。
　スイッチしたオスプレイは飯伏に力強いエルボーを連発。飯伏が腰から崩れ落ちると、オスプレイは顔面を踏みつける。オスプレイの串刺し攻撃は飯伏が回避。だが、オスプレイはリバースブラディサンデーで叩きつけてカバー。飯伏はカウント2でキックアウト。
　オスプレイはストームブレイカーを狙うも、飯伏はディフェンス。するとオスプレイはステップキック。飯伏はニヤリと笑うと、強烈なエルボー。オスプレイもエルボーを返し、激しい応酬に突入。
　競り勝ったオスプレイは、ダウンした飯伏の頭部を踏みつける。飯伏はキックを繰り出すが、オスプレイはキャッチしてロンドン・ハズ・フォールンへ。しかし、飯伏は切り抜け、オーバーヘッドキックを炸裂。
　スイッチした本間は、オスプレイに逆水平チョップを連発。しかし、背後からオーカーンがカットに入る。しかし、本間はオーカーンにDDT、オスプレイにコンプリートショットを同時に決める。
　ここから本間と永田がオスプレイにトレイン攻撃。そして永田がエクスプロイダーで投げつけ、本間が小こけしをヒット。しかし、カバーはコブがカット。
　本間はオスプレイをボディスラムで叩きつけ、ロープに上りこけしを狙う。だが、オーカーンがアイアンクローで捕獲。本間は切り抜けてロープへ。すると、オーカーンが王統流二段蹴り。
　そのオーカーンを永田がフロントキックで吹っ飛ばし、ここから両軍入り乱れる混戦模様に。
　オスプレイは飯伏にピッピー・チェリオをヒット。そして、本間にストームブレイカーを狙う。本間はショルダースルーで切り抜けるも、オスプレイはローリングエルボー。だが、本間はヘッドバットで迎撃。
　続いて本間はこけしロケットを放つが、オスプレイはカウンターのサイレント・ウィスパー。すかさずカバーするが、本間はカウント2でキックアウト。すると、オスプレイはロンドン・ハズ・フォールンで叩きつけてカバー。これは飯伏がカットに入る。
　そして、飯伏はオスプレイに襲いかかるも、コブがスピアーで飛びつき、そのまま飯伏をコーナーに叩きつける。そして飯伏をグラウンドで捕獲。
　ここでオスプレイはヒジのサポーターを外し、飯伏に見せつけるように本間にチェルシーグリン。そして最後はストームブレイカーを炸裂し、本間から3カウントを奪取した。

　
オスプレイ「そもそも“神”の存在について考えたことはあるか？ 信じるか信じないかは個人の自由だが、この世にはおおよそ2500人の神が存在すると言われている。でも唯一ハッキリとわかるのは、自らを“本当の神”と呼ぶあの男は、間違っているってことだ。それなのにファンは何の保証もないのイブシが“神”であると盲目的に信じている。それって初めて会ったばかりの人間を友達と呼ぶくらいおかしなことなんだぞ」「　
　

　
「とうとう明日、IWGP世界ヘビー級ベルトが初披露される。近い将来、俺が持つことになるベルトがどんなものなのか自らの目にしっかりと焼き付けたい。俺はレガシーなんて興味がない。大事なのは自分がナンバーワンの座に立つことだけだ。そしてIWGP世界ヘビー級のベルトを巻く者がナンバーワンの証だ。明日が楽しみだ。リョーゴクで俺が描くプロレス界の未来をみんなに見せてやる。UNITED EMPIREがこれからのニュージャパンの中心に立つ。間違いなく言えることは、ウィル・オスプレイはレベルが違う」
　


　
コブ「あと6日、『SAKURA GENESIS』でニュージャパンは浄化される。そこでウィル・オスプレイがIWGP世界ヘビー級王者になる。そして俺とオーカーンは“X”とタッグを組んで闘う。俺たちの秘密兵器が誰か知りたいか？ じゃ、近寄れ。教えてやる。（※人差し指を口の前に持ってきて）シーッ……」
　
　

　
オーカーン「ん？ なんだ、愚民ども。そんなに新たな同盟者が気になるか？ 教えてやらねぇよ。どうせ貴様ら、バカなんだから。ヒントなんか教えたところでわかるわけねぇだろう。だが、他の五流レスラーどもには教えてやるよ。余の靴を舐めれば、帝国に入れてやるよ」
　
　　


　　
飯伏「まだまだ明日があるから。4月4日……次の4月4日じゃない。まだ明日があるから。（※IWGPヘビーとインターコンチのベルトを床に置いて並べ）僕は本当にこのふたつのベルトを絶対に残したまま、新しいベルト、新しい新日本プロレスを。だから、絶対に負けられない！ それぐらいこのベルトが好きです。大好きです」
　

　
本間「昨日も今日もあいつに負けた。俺が弱いとか、そんな問題関係ねぇ。いまのあいつ、オスプレイ、強すぎるよ。いまのオスプレイ、強すぎるよ。強ぇ！ 飯伏、気をつけろ！ 絶対守ってくれ、飯伏」
　

　
永田「今日は、薄々は感じ取ってはいたけど、オーカーンから何か異様なものを感じた。それが何なのか、これから試合を積み重ねて感じてくしかないね。以上」