セミファイナル(第5試合)の準決勝では、デビッド・フィンレーvsウィル・オスプレイが激突。
オスプレイは1回戦(3.7山梨)で天山広吉、2回戦(3.14尼崎)でザック・セイバーJr.、そして準々決勝(3.18静岡)ではSANADAを下し、ベスト4に進出。一方のフィンレーは1回戦(3.10京都)でチェーズ・オーエンズ、2回戦(3.15後楽園)でYOSHI-HASHI、準々決勝(3.18静岡)でジェイ・ホワイトを退け、準決勝へ。
オスプレイは、3.18静岡の試合後、「あのフィンレーがジェイ・ホワイトに勝っただと? フィンレー、オマエのシンデレラストーリーもここまでだ」と挑発。だが、フィンレーも「いままでの俺とは違う。今日でデビッド・フィンレーは世界トップのレスラーの一人だってことが証明された。絶対に、この俺が優勝する!」と吠えた。勝利すれば、どちらも初の『NEW JAPAN CUP』決勝戦進出となるが、その結末は果たして?
オスプレイはビー・プレストリーを帯同し、腰にブリティッシュヘビー級王座を巻いて入場。フィンレーはジュース・ロビンソンと共に入場。二人の腰にはIMPACT世界タッグのベルトが輝く。
ゴングと同時にオスプレイは気合いの雄叫び。フィンレーは片足タックルでテイクダウン。しかし、オスプレイは転がって距離を取る。続いてリストの取り合いから、フィンレーがフライングメイヤー。オスプレイはレッグシザースで切り返すが、フィンレーは脱出。
続いてロープワークの攻防ではフィンレーがショルダータックルでダウンを奪う。オスプレイは一旦場外にエスケープ。
オスプレイはリングに戻るとロックアップ。フィンレーがロープに押し込むも、オスプレイは体勢を入れ替え、離れ際に打撃を見舞う。
続くロープワークの攻防ではフィンレーが矢のようなドロップキック。さらに高速ブレーンバスターで叩きつけると、オスプレイはまたも場外へ。
フィンレーが追いかけると、ビーがその前に立つ。フィンレーは押しのけるも、スキをついてオスプレイがキック。そしてパイルドライバーの体勢に入るが、フィンレーはショルダースルーで跳ね返す。
フィンレーはオスプレイをリングに戻し、ボディスラムで叩きつけるとセントーン。続いて串刺し攻撃を狙うが、かわしたオスプレイはフィンレーをトップロープに固定。そして、フロントキックで場外に落とす。
オスプレイはフィンレーを鉄柵に叩きつける。さらにバックドロップの体勢で持ち上げ、そのまま鉄柵の上に落とす。フィンレーは脇腹を押さえて悶絶。
オスプレイはフィンレーをエプロンに固定し、後頭部にニードロップをお見舞い。ダメージの大きいフィンレーは、カウント12でリングに生還。
オスプレイは打撃のラフファイト。強烈な逆水平チョップから、顔面に右足を押し当てる。フィンレーもエルボーを返すが、オスプレイはヒザ蹴り。そしてグラウンドでのスリーパーでスタミナを削っていく。
フィンレーはバックドロップを狙うも、オスプレイは着地。しかし、突進してきたオスプレイに、フィンレーは鮮やかな旋回式のバックドロップ。
続いてフィンレーがジャンピングのヨーロピアンアッパーカットを見舞うと、オスプレイは場外へ。すかさずフィンレーはプランチャを炸裂。そしてオスプレイをリングに戻して串刺しエルボー、セカンドロープからのエルボーアッパーとたたみかける
ここでフィンレーは変形バックブリーカーを狙うが、オスプレイは回避し、ハンドスプリングで飛びかかる。しかし、キャッチしたフィンレーはブルーサンダーで叩きつける。
フィンレーはブレーンバスターで抱え上げるも、オスプレイはスタナーで切り返す。さらにピッピー・チェリオをヒットしカバー。フィンレーはカウント2でキックアウト。
ならばとオスプレイはオスカッターを狙うも、フィンレーは足にしがみついて阻止。ここから激しいエルボーの応酬に。競り勝ったフィンレーは変形バックブリーカーの体勢に入るが、オスプレイは切り抜けてリバースブラディ・サンデー。
ここでオスプレイは右ヒジのサポーターを外す。フィンレーはオスプレイをコーナーに押し込むが、オスプレイはボディスラムでフィンレーを叩きつけ、コーナーを上る。
だが、フィンレーはジャンピングのヨーロピアンアッパーカットで動きを止め、雪崩式ブレーンバスターを炸裂。すかさずカバーするが、オスプレイはカウント2でキックアウト。
フィンレーは雄叫びをあげながら首切りポーズを見せ、ACID DROP へ。だが、オスプレイは回避し、サイレント・ウィスパーをヒット。そして肩に担ぎ上げてロンドン・ハズ・フォルーンからカバーへ。しかし、フィンレーはカウント2で跳ね返す。
ならばとオスプレイはストームブレイカーを狙うも、切り抜けたフィンレーは丸め込みを連発。それでもオスプレイはストームブレイカーの体勢に入るが、フィンレーはショルダースルーで返し、そのまま座り込んでカバー。しかし、オスプレイはカウント2でキックアウト。
フィンレーはオスプレイのエルボーをかわし、カウンターの変形バックブリーカー。そしてロープに走るが、オスプレイもその場飛びのスパニッシュ・フライで反撃。
オスプレイはもう一度ストームブレイカーを狙うが、これもフィンレーは切り抜けてトラッシュパンダを炸裂。しかし、オスプレイもカバーはカウント2で返していく。
するとフィンレーはACID DROPを狙うが、オスプレイはそのまま強引に場外に放り投げる。フィンレーは足首を打ち付けたのか、うめき声を上げる。ジュースは心配そうにフィンレーに駆け寄る。トレーナーも駆けつけ、容態をチェック。ここで場外カウントが始まり、フィンレーはカウント19でリングにギリギリ生還。
すかさずオスプレイはスワンダイブの低空ドロップキック。そしてパワーボムで叩きつけるが、フィンレーは必死に返す。するとオスプレイは4の字固めで捕獲。その状態でフィンレーのシューズを外し、痛めた足首をひねり上げる。場外ではジュースがタオルを手にするが、フィンレーは必死にロープエスケープ。
オスプレイはフィンレーの首筋にパンチを連発。フィンレーは必死に立ち上がってPrima Noctaを狙うも、オスプレイにかわされてしまう。
オスプレイはフィンレーの顔面にステップキックを連発。フィンレーはロープをつかんで立ち上がるも、オスプレイは非情のローリングエルボーをヒット。
さらにオスプレイは追撃のローリングエルボーでダウンを奪うと、余裕の表情を浮かべるが、スキをついてフィンレーがPrima Noctaへ。だが、これもオスプレイは切り抜けてサイレント・ウィスパーを決める。そしてオスカッターにいくも、フィンレーはカウンターのPrima Nocta。だが、カバーはカウント2。
ならばとフィンレーはACID DROPをを狙うが、足がもつれてしまう。それでも気合いを入れてACID DROPの体勢に入るも、オスプレイは回避するとストームブレイカーへ。だが、フィンレーはフランケンシュタイナーで切り返す。しかし、オスプレイはカウント2でキックアウト。
すると、フィンレーは豪快なラリアットでオスプレイを一回転させる。そして、執念のACID DROP を狙うも、オスプレイは空中でフィンレーを捕らえ、強引にパワーボムで叩きつける。そこからすばやいモーションでストームブレイカーにつなぎ、粘るフィンレーから3カウントを奪取した。
試合後、オスプレイにはビー、フィンレーにはジュースが駆け寄って介抱。オスプレイは険しい表情でフィンレーを見下ろし、勝ち名乗りを受ける。
オスプレイはセカンドロープに座ってフィンレーを見つめてから、リングを下りて退場。去り際には「危なかった」というジェスチャーを見せた。
自力で退場するフィンレーには、その大健闘に場内から大きな拍手が起こる。最後はジュースの肩を借りてバックステージに。