第5試合の『NJC』準々決勝はデビッド・フィンレーvsジェイ・ホワイト。フィンレーは1回戦(3.10京都)でチェーズ・オーエンズを撃破すると、2回戦(3.15後楽園)ではYOSHI-HASHIに鮮やかな逆転勝利。一方のジェイは1回戦(3.10京都)のトーア・ヘナーレとのニュージーランド対決を制すと、2回戦(3.15後楽園)ではNEVER無差別級王者の棚橋弘至を撃沈している。
ジェイとフィンレーは、かつて“青い目のヤングライオン”としてしのぎを削った間柄。3.15後楽園でジェイはフィンレーに対し、過去の戦績を振り返り「一度目はオマエが運よく俺に勝てたものの、そのあと俺が12回連続で勝っている」と挑発。しかし、フィンレーは3.16後楽園で「オマエが立ってる場所に自分が立ちたい。だからこそ、オマエは倒し甲斐がある相手だ。もう、オマエが知ってる過去の俺とは違うぞ?」とアピール。好調のフィンレーが番狂わせを起こすか? それとも先を走るジェイが返り討ちにするか?
ジェイは外道を伴って入場。そして、セコンドの上村優也とゲイブリエル・キッドに拍手を強要してからリングイン。フィンレーにはセコンドとしてパートナーのジュース・ロビンソンが帯同。ゴング前、ジェイはマッスルポージングでアピール。
開始のゴング、フィンレーが近づくとジェイはロープの外に半身を出してエスケープ。そして同じ動作を繰り返し、ニヤッと笑う。
続いて組み合うと、ジェイはフィンレーの髪をつかんでコーナーに押し込む。そして、場外に下りると外道に耳打ち。
ここで外道がエプロンに上がり、フィンレーが気を取られると、ジェイはそのスキを見逃さず打撃を浴びせる。
だが、続くロープワークの攻防では、フィンレーが軽やかなドロップキックをヒット。ジェイが場外に落ちると、フィンレーは鉄柵に叩きつける。そして、介入しようとする外道を威嚇。
ここでジェイはフィンレーを鉄柱、そして鉄柵に叩きつけて形勢逆転。続いてジェイはフィンレーを鉄柵とエプロンに交互に叩きつけ、さらにフィンレーを持ち上げてノド元を鉄柵に打ち付ける。
フィンレーがリングに戻ると、ジェイは逆水平チョップ。さらにコーナーを背負わせてショルダーを小刻みに連発。さらにバックブリーカー、ニードロップと腰に集中攻撃を見舞う。
ジェイはグラウンドでベアハッグを繰り出し、フィンレーの腰にダメージを蓄積させる。フィンレーもエルボーを返すが、ジェイは脇腹にヒザ蹴り。
だが、フィンレーはヨーロピアンアッパーカットでダウンを奪う。さらにジェイの串刺し攻撃を切り抜け、突進しようとするも、場外から外道が足を引っ張って妨害。
すかさずジェイが殴りかかる。ジェイのバックドロップはフィンレーが後方回転して着地し、ショルダーネックブリーカードロップを炸裂。
さらにジャンピングのヨーロピアンアッパーカットを決めると、ジェイは場外にエスケープ。しかし、フィンレーはプランチャをお見舞いする。
フィンレーはジェイをリングに戻すと串刺しエルボー、そしてセカンドロープからのエルボーアッパーとたたみかける。
続いてフィンレーは変形バックブリーカーを狙うが、ジェイは切り抜けて逆水平チョップ。しかし、フィンレーはラリアットでロープ越しにジェイを落とす。自身も勢い余って場外に落ちるが、すぐに立ち上がる。ここで外道がフィンレーの気を引くと、すかさずジェイがフィンレーの腰を鉄柵にぶつける。
だが、フィンレーもジェイを鉄柵に投げ返して反撃。フィンレーはジェイをリングに戻し、自身もエプロンに上がるが、ここで外道が場外から足を引っ張って妨害。すかさず、ジェイがスタンガンを食らわせる。
すると、場外でジュースが外道を肩に担ぎ上げ、そのまま花道を下がって強制連行。その光景を見つめるジェイの背後から、フィンレーが横入り式エビ固め。だが、ジェイは返すとDDTでフィンレーを突き刺す。
ジェイは串刺しエルボーからブレードバスターを炸裂。しかし、カバーはカウント2。ジェイは変形の裏投げを狙うも、フィンレーは回避。するとジェイは逆エビ固めを決める。しかし、フィンレーはなんとかロープエスケープ。
ジェイはフィンレーを担ぎ上げるが、フィンレーは脱出。そして追走式エルボー。ジェイも同じ技を返し、意地をぶつけ合う。フィンレーは突進してきたジェイに旋回式のバックドロップ。そしてロープに走るも、ジェイはカウンターのコンプリートショット。すかさずジャーマンで叩きつける。
ここでジェイは再び変形の裏投げの体勢に。フィンレーがこらえると強烈なヒザ蹴りを連発。フィンレーはロープまで押し込むも、ジェイはそのまま強引に場外に投げ捨てる。
ジェイはすぐにフィンレーをリングに戻し、すかさず変形の裏投げを炸裂。続いてジェイはキーウィークラッシャーからカバーに入るも、フィンレーはカウント2でキックアウト。
ならばとジェイはSSSを狙うが、フィンレーはこらえる、すると、ジェイは強引にフィンレーの首を鉄柱に叩きつけ、「カモン、デビッド!」と挑発するように顔面を蹴りつける。
怒ったフィンレーはPrima Noctaを狙うが、ジェイは切り抜ける。すかさずフィンレーはブルーサンダーを炸裂。フィンレーは雄叫びを上げ、ACID DROP の体勢に。しかし、回避したジェイはまたもフィンレーの首を鉄柱に打ち付ける。
ここから両者は激しいエルボー合戦に。そして、フィンレーはジェイにカウンターの変形バックブリーカーを炸裂。続いてフィンレーはブレーンバスターの体勢に入るも、ジェイが回避。しかし、フィンレーはラリアットを決め、ブレーンバスターの体勢からショルダーバスター。
フィンレーは腕のサポーターを外し、ACID DROP を狙う。ここから技の読み合いとなり、ブレードバスター、Prima Noctaをそれぞれしのぎ、フィンレーがグランビーロールへ。だが、ジェイはカウント2でキックアウト。
すかさずフィンレーはPrima Noctaを狙うも、ジェイは力尽くでマットに叩きつけ、続いてSSS。そしてブレードランナーの体勢に入るが、フィンレーは切り抜けて一気にPrima Noctaを炸裂。そして、間髪入れずにACID DROPを決めてカバーすると、なんと3カウントを奪取。フィンレーが価値ある勝利を収め、準決勝進出を決めた。
試合後、フィンレーはダウンしているジェイに勝ち誇る。ジェイは足をつかもうとするが、フィンレーはそれをはねのけて勝ち名乗りを受ける。
フィンレーは、信じられないといった表情のジェイの様子を見てニヤリと笑うと、コーナーに上って腕を突き上げる。ジェイはゲイブリエルの肩を借りて退場。