第4試合の『NJC』準々決勝は矢野通vsEVIL。矢野は1回戦(3.5後楽園)でバッドラック・ファレにリングアウト勝ち。続く2回戦(3.11愛知)では、グレート-O-カーンを丸め込んで準々決勝に進出。前年度優勝者としてシード枠の出場となったEVILは、2回戦(3.11愛知)でジェフ・コブにダーティーファイトで勝利を収めている。
両者は昨年の『G1 CLIMAX 30』公式戦(9.29後楽園)で対戦。そのときは矢野が丸め込んで勝利をゲットしている。
EVILにはディック東郷が帯同。矢野は“並びに”連発の紹介を受け、アルコールスプレーを噴射。BULLET CLUBはToo Sweetサインをかわす。矢野は放送席の邪道をさし、「相手は3人いるじゃねえか! 下げろ!」と抗議。
開始のゴング。矢野はエプロンの東郷に下がるよう訴える。そして、場外に下りると「アイツらやらせて、勝ったほうとやるから!」と無理難題。
そして、矢野は鉄柵に出て「絶対に手を出すだろ!」と東郷に警戒を見せる。しかし、無情にも場外カウントは進む。矢野は渋々、カウント19でリングにギリギリ生還。
矢野はコーナーパッドを外しにかかるが、東郷の姿を確認すると留まる。すると、EVILが矢野を場外に追いやり、東郷がストンピングの連打。そして、矢野をリングに戻す。
EVILは矢野に打撃を見舞うと、場外に連れ出して鉄柵に叩きつける。その勢いで阿部リングアナが転倒してしまう。
EVILは矢野をリングに戻してストンピング連発。そしてコブラツイストを決めると、EVILの手を東郷が引っ張って反則アシスト。これは気づいたレフェリーが制止する。
EVILは執拗に矢野をカバーし、スタミナを削っていく。続いてEVILは、気が付くと外れていた金具むき出しのコーナーにハンマースルー。
EVILは矢野の腕を念入りにひねり揚げ、もう一度ハンマースルー。矢野が逆に投げるも、EVILは激突寸前で踏みとどまる。そこに矢野が突進するが、EVILは金具むき出しのコーナーに自爆させる。
勢いに乗るEVILは矢野に串刺しラリアット。劣勢の矢野は、EVILのうしろ髪をつかんで引き倒す。そして、金具むき出しのコーナーに叩きつけると、反対側のコーナーパッドを外す。そして東郷にパスし、突進してきたEVILを捕らえると、エプロンの東郷に衝突させる。そして、EVILにはフロントスープレックスを炸裂。
EVILが突進してくると矢野はマンハッタンドロップ。さらにシーソーホイップで金具むき出しのコーナーに叩きつけ、横入り式エビ固め。だが、EVILは跳ね返す。
矢野はEVILの蹴り足をレフェリーに預け、相手の頭を引っ叩く。怒ったEVILが突進すると、矢野はロープ越しに場外に追いやる。
東郷がスポイラーズチョーカーを手に襲いかかるも、矢野はかわして鉄柵に叩きつける。そして、矢野は逆にスポイラーズチョーカーをつかむと、EVILの首を締め上げる。さらにリング下にEVILを放り込んで、先にリングに生還。しかし、カウントが18まで進んだところで、突然場内が暗転。
矢野の「なんだ、オイ!?」という声だけが鳴り響く。そして、明かりがつくと、矢野の背後にはEVIL。矢野が振り向いた瞬間、EVILはEVILを炸裂し、3カウントを奪取。EVILがまんまと準決勝進出を決めた。
試合後、明かりを消した犯人と思われる東郷が、拍手をしながら不敵な笑みでリングに上がる。そして、EVILと東郷は勝利のToo Sweetサインをかわす。