第1試合はデビッド・フィンレー&辻陽太＆ゲイブリエル・キッドvsYOSHI-HASHI&石井智宏&矢野通。3.15後楽園の2回戦で対戦するフィンレーとYOSHI-HASHIの前哨戦となる。
　
　石井、YOSHI-HASHIはNEVER6人タッグのベルト、矢野はKOPWのトロフィーを携えて入場。ゲイブリエルはリングインすると、石井と至近距離でにらみ合い。そして、先発に出るよう挑発する。

　ゲイブリエルはゴングを待たずに石井に襲いかかる。だが、石井はエルボーの猛攻。ゲイブリエルもエルボーを返し、ショルダータックルを繰り出すが、逆に石井が吹っ飛ばす。
　次は矢野と辻のマッチアップ。矢野はコーナーパッドを外し、辻を金具むき出しのコーナーに自爆させようとする。辻は踏みとどまると、矢野にハンマースルー。しかし、矢野はロープにもたれかかって「ア～ア～ア～」と雄叫び。だが、辻はエルボーを叩き込み、さらにショルダータックルからジャンピングボディプレスをお見舞いする。
　矢野は勢いに乗る辻のうしろ髪をつかんで引き倒す。さらに金具むき出しのコーナーに叩きつける。場外ではYOSHI-HASHIがフィンレーの肩を鉄柱に叩きつける。
　リング上、矢野は辻にヒップトスからカバー。辻はカウント2でキックアウト。次はYOSHI-HASHIが辻にストンピング。さらに逆水平チョップを連発する。
　続いて石井が辻にコーナーを背負わせ、強烈な逆水平チョップ。辻も果敢にエルボーを返していくが、石井は逆水平チョップ一発でダウンを奪い、逆片エビ固めへ。すると、ゲイブリエルが石井を挑発するようにキックでカット。
　スイッチしたYOSHI-HASHIは辻の土手っ腹にキック。そして金具むき出しのコーナーに頭部を叩きつける。辻はエルボーを返すが、YOSHI-HASHIは逆にエルボー。続いて串刺しの逆水平チョップ。さらにヘッドハンターを狙うが、辻はショルダースルーの体勢に。これを読んだYOSHI-HASHIはキックをお見舞い。
　劣勢の辻だったが、YOSHI-HASHIにカウンターのボディスラム。スイッチしたフィンレーはYOSHI-HASHIに軽快なロープワークからエルボーアッパー。さらに串刺しエルボー、セカンドロープからのエルボーアッパーとたたみかける。
　続いて変形バックブリーカーの体勢に入るも、YOSHI-HASHIは切り抜けてスピンキック。そしてYOSHI-HASHIはフィンレーをトップロープに固定してショットガンドロップキック。さらに追撃の低空ドロップキックをヒット。
　YOSHI-HASHIは雄叫びを上げると、カルマを狙う。フィンレーは切り抜けるとリバースガンスタン。交代したゲイブリエルは相手コーナーの石井にエルボー。怒った石井がリングに入るも、ゲイブリエルはショルダータックル。
　続いてゲイブリエルはYOSHI-HASHIもショルダータックルで吹っ飛ばし、セントーンをお見舞い。ゲイブリエルは「オイ！　オイ！」と気合いをいれ、ブレーンバスターを狙う。だが、YOSHI-HASHIが逆に持ち上げる。
　ゲイブリエルは着地するも、YOSHI-HASHIが突き飛ばし、矢野がカウンターのマンハッタンドロップ。その矢野に辻がドロップキックをお見舞い。
　さらに辻は石井にスピアー。だが、石井は受け止める。しかし、辻は意地でスピアーを決める。
　辻とゲイブリエルはYOSHI-HASHIにダブルのドロップキック。ここから本隊はトレイン攻撃。そしてゲイブリエルは垂直落下式ブレーンバスターから逆エビ固めを決めるも、YOSHI-HASHIはなんとかロープエスケープ。
　ならばとゲイブリエルはダブルアームスープレックスの体勢に。しかし、切り抜けたYOSHI-HASHIは逆水平チョップ。そして、技の読み合いからヘッドハンターを炸裂。YOSHI-HASHIは気合いを入れると、ヘッドバスターを狙うも、ゲイブリエルは首固め。さらに横入り式エビ固め。
　しかし、YOSHI-HASHIは回避するとトラースキック。そしてヘッドバスターを決めてカバー。これはゲイブリエルが必死にカウント2でキックアウト。すると、YOSHI-HASHIがバタフライロックで捕獲。ゲイブリエルは粘るも、その状態からYOSHI-HASHIはアームロックで絞り上げてギブアップを奪った。

　試合後、YOSHI-HASHIとフィンレーは至近距離でにらみあい。YOSHI-HASHIがあぐらをかくと、フィンレーもあぐらをかき、言い争いを展開。
　そしてフィンレーがリングを下りると、CHAOSトリオは勝ち名乗りをあげた。　

　
YOSHI-HASHI「デビッド（フィンレー）には、あいつには（リング上でも）言ったけど、明日の尼崎も明後日の後楽園も、もちろん俺が勝つぞ、オイ」
　

　
「ただ、ヤングライオン以来のシングル（マッチ＝2016年7.25福島、結果はYOSHI-HASHIの勝利）、楽しみにしてるよ。だが、勝つのは俺だから」

※矢野&石井はノーコメント
　
　

　
辻「俺は約1カ月前、内藤哲也と闘うために、あるプロジェクトを始めた。（Twitterで）5.5万人（の“いいね”を集めた時点）で内藤さんとシングルマッチを組んでほしいというお願いだ。結果的に会社には断られたけど、俺は自分のアカウントで勝手に始めた。締め切りはそう、内藤さんが『終わり』って言うまで。ただそれじゃ、俺は内藤さんのいいなりのままだ。だから決めた。今のままじゃ間延びしてしまってるし、このままじゃラチが明かない。だから3月の21日、『NEW JAPAN CUP』の決勝戦（が行われる仙台大会）、俺はそこで内藤さんとのシングルマッチを実現させたい。だから、“5.5万人いいねプロジェクト”を3月20日試合終了後までを締め切りとする。あと1週間だ。今約3万人。あと1週間で2.5万人だ。必ず内藤さんとのシングルマッチを実現させてやる」

　

　
ゲイブリエル「アアッ！ ハーッ！ 全然ダメだ。こないだはザック・セイバーJr.相手に17分間も闘い、いい勝負を見せられたのに。これでまた一歩下がってしまった」
　

　
「単純に俺はまだまだ力が足りない。先週に比べて後退してしまっている。シバタさん、お願いです。もっと厳しく指導して下さい。もうこれ以上は後退できない。LA DOJOと日本の移動で忙しいのはわかってます。彼らと同じように厳しく指導していただき、どこが悪いのか指導してください。（日本に）戻って来て、もっと自分のトレーニングに付き合ってください。アリガト……」
　

　
フィンレー「ゲイブ（リエル）の焦る気持ち、俺はよくわかるよ。あいつはパンデミックが起きてからずっと日本に留まってトレーニングを続けている。つらいだろうけど、一度も弱音を吐いたことがない。あいつも気持ちの強さはすごいよ。あいつには明るい未来が待っているだろう。結果を残せなくてイラ立つ気持ちは痛いほどわかる。でも、あともう少しで結果が付いてくるだろう。それはそうと、（『NEW JAPAN CUP』）2回戦が日に日に近づいてきてるなか、明日はとうとうインパクト世界タッグ王座戦だ。次はみんなの前で腰にベルトを巻いている姿を披露できることを願ってる」
　

　
「そしてYOSHI-HASHI戦だけど……こないだも言ったように、今回YOSHI-HASHIには俺の踏み台になってもらうしかない。だからといって、YOSHI-HASHIを下に見てるとかそんなんじゃない。彼はまた強くなった。それに2016年の『G1（CLIMAX）』で、YOSHI-HASHIがケニー・オメガに勝ってみんなの期待を良い意味で裏切ってくれたことは、今でもよく覚えてる。だから、十分警戒して挑まないといけない。でも、忘れないでくれよ。俺だって優勝目指して闘ってるんだ。俺もゲイブと同じだ。ニュージャパンのリングに上がって6年目なるけど、まだまだ納得いく結果を残せてない。でもこの『NEW JAPAN CUP』を優勝して、一気にトップ戦線に躍り出てやるぞ。YOSHI-HASHI、本気でかかってきてくれよ。でも俺は、そのYOSHI-HASHIに勝った上で、さらに上に進んで、優勝決定戦まで突き進む。そして最後に優勝の栄冠を手にするのさ」