第5試合は『NJC』2回戦で矢野通vsグレート-O-カーンの異色対決が実現。同1回戦で矢野はバッドラック・ファレ、オーカーンは小島に勝利。前日の3.10京都の試合後、オーカーンは「前哨戦はなかったが、まあ問題はなかろう。矢野通、貴様がしてきそうなことはだいたいわかってる。そんなチンケな技で、余が支配されるとでも思っているのか? 貴様の肩書すべてを、略奪してやる!」と宣戦布告。
矢野は入場時、「怖いよ~、怖すぎるだろ!」と顔をしかめながら、渋々と花道を進む。オーカーンはリング中央、仁王立ちで矢野を見つめる。矢野が「並びに」続きの長い紹介を受けているあいだも、オーカーンはピクリとも動かず。
開始のゴング、矢野は「怖い!」を連発。オーカーンは「何が怖いんだ!」と問うと、矢野は「オマエが怖い!」と叫ぶ。するとオーカーンは「リング下に隠したものを使え」と矢野に許可を与える。
すかさず矢野は「コイツが言ったんだ!」とレフェリーにアピールしながら、リング下からテーピングを持ち出す。
オーカーンは「それで、この手を結べ!」と要求。矢野はうれしそうにオーカーンの両手首をうしろでテーピングで結ぶ。
だが、矢野は「まだ怖い!」とアピール。するとオーカーンは「よかろう! コーナーパッドも外せ! 得意だろ、受けて立とう!」と叫ぶ。矢野は「やったー! オッケー!」とコーナーパッドを手にする。
矢野がそれでも「怖い!」と言うと、オーカーンは「余を打て!」とコーナーパッドでの攻撃を差し向ける。しかし、矢野がコーナーパッドで殴りかかと、オーカーンはかわし、手首のテーピングも力尽くで外す。
矢野はすかさず場外に逃げ、「怖い! すごい力だ!」と恐れおののく。すると、オーカーンは今度は「よかろう、来い!」とマットに大の字に。
チャンスと見た矢野はストンピングを連発。だが、オーカーンはヒザ十字で捕獲して絞り上げる。矢野は必死にロープエスケープ。
オーカーンは「馬鹿めが!」とハンマースルー。矢野はロープにもたれかかって「ア~ア~ア~」と雄叫び。そして、オーカーンの背後に回ると、後頭部をはたく。
さらに弁髪を引っ張るが、オーカーンは切り抜けるとショルダータックルで吹っ飛ばす。矢野は場外に逃げ、「ここでやろう!」と挑発。
オーカーンは「戻らんか!」と激昂。そして、矢野のパイプイスをリング中央に設置し、腰をかける。すると、矢野は花道でイスに座って対抗。お互いに貧乏ゆすりでイライラする。
オーカーンはセコンドのゲイブリエルに指示し、KOPWのトラフィーを手にする。そして「返してほしければ戻ってこい!」と要求。さらに踏みつぶそうとすると、矢野は「やめてくれ!」とリングに戻る。オーカーンはレフェリーにトロフィーを返還。
続いてオーカーンは握手を要求。矢野は用心しながら手を差し出すが、オーカーンは握力で締上げる。さらに手を踏み潰す拷問攻撃。
オーカーンはサイドスープレックスで矢野を叩きつけてカバー。だが、矢野はカウント2でキックアウト。ならばとオーカーンは肩固めで絞り上げる。そのまま立ち上がり、マットに叩きつけてさらに肩固めで追い込んでいく。矢野はなんとか足でロープエスケープ。
オーカーンは矢野を金具むき出しのコーナーに叩きつけると玉座。ワイヤーが首にめりこみ、矢野は苦しそうな表情。 続いてオーカーンは矢野の頭を捕らえて靴を舐めさせようとする。矢野ははねのけると、オーカーンを金具むき出しのコーナーに自爆させ、さらに飛行機投げ。続いてフロントスープレックスを決める。
矢野は気合いを入れ、オーカーンとエルボーの応酬に。競り勝ったオーカーンがロープに走ると、矢野はマンハッタンドロップ。さらにシーソーホイップで金具むき出しのコーナーに叩きつけ丸め込むが、オーカーンはカウント2でキックアウト。
ここで矢野はロープに走るも、オーカーンはカウンターの王統流二段蹴り。そして奇声を発しながらモンゴリアンチョップを連発し、アイアンクローを狙う。だが、矢野は両手で防ぎ、「靴、舐めるから!」と許しを乞う。
オーカーンが「ホントだな?」と頭を下げると、すかさず矢野は丸め込み。だが、オーカーンはカウント2でキックアウト。
怒ったオーカーンはアイアンクロー。しかし、矢野もアイアンクローで返す。だが、オーカーンはそのままアイアンクローでマットに押しつぶし、レフェリーがカウントを数える。矢野はカウント2でキックアウト。
矢野はオーバー・ザ・トップロープでオーカーンを場外に落とすと、弁髪を鉄柵に結びつけ、すかさずリングに戻る。オーカーンはハサミで髪を切って脱出。
オーカーンは髪を握り「大切な髪を!」と怒り心頭。そしてハサミで襲いかかるが、矢野はかわすと急所蹴り。さらに背後からタックルを決めると、最後はNUで3カウントを奪取。矢野がまんまと勝利を収めた。
試合後、オーカーンは怒りをあらわにし、矢野の赤いイスを手にしてマットに叩きつける。さらに、鉄柵に残っている自身の髪、そしてハサミを持ってバックステージの矢野を追った。