高橋ヒロムが登場して、IWGPジュニア王座を返上!さらにBUSHIへ「ファンタズモと闘ってください」
第1試合前、場内に「TIME BOMB」が流れ、右腕を吊り、左肩にIWGPジュニアヘビーのベルトをかけた高橋ヒロムがリングイン。そして、マイクを握る。
■高橋ヒロムのマイク
「2月19日の試合で大胸筋完全断裂というケガをしました。ケガも実力のうちだとわかってます。一つだけ、あらためて言わせてください。オレの夢は! IWGPジュニアヘビー級王座を巻いたまま、ジュニアとしてIWGPジュニアヘビー級を巻き、ゴールデンタイムで試合をすること! そして! 東京ドームのメインイベントで、IWGPジュニアヘビー級選手権をやることだ!(場内拍手)。その夢を、その夢を叶えるために、手術をするという決断をしました。新日本プロレスのレスラーになれた……、この一回きりの人生、俺は後悔したくないんです(場内拍手)。だから、ジュニアのために、このベルトを返上します(場内拍手)。一つだけ、俺のわがままを聞いてください。BUSHIさん! 俺の代わりに、大阪城でファンタズモと戦ってください。よろしくお願いします(場内拍手)」
そしてヒロムはベルトを菅林直樹会長に返上。そして、場内に礼をして、リングをあとにした。
ヒロム「よし! へこんだ、へこむだけへこんだ。わかってる。俺が周りに迷惑をかけてるスゲーわがままな自己中野郎だってことはわかってる。でも、やっぱり何よりも新日本プロレスでプロレスラーになった以上、一つも後悔したくないんだ。だから、俺は後悔をしない選択をしたつもりだ。よし、暗い顔はここまでにしよう。
俺は前回、首のケガで一年半、表に出ないでストレスを溜めたんだ。だったら、一年半に比べたらたった半年、たった半年と思ってしまっている自分がいる。それも悔しい。何を言っても悔しい。何を言っても何か違う気がするけど、もうやっちまったもんは仕方ない。
だったら、後悔しないように生きるだけだ。だから、俺は今回この半年、前の一年半と違ってガンガン前に出ていくぞ。どんどん前に出ていく。隠れないで前に出ていくよ。だから、どんな仕事でもお待ちしております。何でも言ってください。何でもください。高橋ヒロム、何でもやります。
もちろん、このケガを治すこと、そしてリハビリ、筋トレ、復帰に向けてのトレーニング、それが第一優先。そんなことはわかってる。だから、誰も何も言わないでくれ。『そんなことをしてるヒマがあるんだったら練習をしろ』『復帰に向けて頑張れ』とか、そういうことは言わないでくれ。24時間やってるわけじゃないんだ。
だから、俺は今回どんどん前に出る。『“新しいタイプの欠場”というものをやってみようじゃないか』と思ってるよ。じゃないと、仕方ないだろ。下を向いてるレスラーなんて何も面白くないからな。俺はつねにそういう風に言ってきた。こんなケガをしてしまった。ホントになんてことない動作の一つ。なんてことない普段通りの動作の一つ。
いままで何百回、何千回とやってきたこと。それでここまでのケガをしてしまう。『ホントにプロレスって何があるかわからない』ってあらためて思ったよ。だから、怖い。あらためて思った。だけど、下を向いてるレスラーなんて何も面白くない。俺も好きじゃないから。俺は自分が好きなプロレスラーになるためにも、後悔をしないように生きようと思う。だから、何でも仕事待ってるよ」