第8代王者モクスリーにKENTAが挑戦する「IWGP US王座戦」。モクスリーは、昨年の1.4東京ドームでランス・アーチャーを下して同王座を獲得。翌日の1.5ドームでジュース・ロビンソン、2.9大阪城ホールで鈴木みのるを破って2度の防衛を果たした。一方、KENTAは昨年8月に行われた「NEW JAPAN CUP 2020 in the USA」を制し、同王座の挑戦権利証を獲得。以降はデビッド・フィンレー、ジェフ・コブ、棚橋弘至、ブロディ・キング、小島聡を倒し、この一戦に備えてきた。
ゴング直後、同時に歩み出た両者はリング中央で額を突きつけ合う。そして、早くも激しいエルボー合戦を展開。
そこからKENTAがフロントハイキックを浴びせると、モクスリーはすぐさまショルダータックルで報復。さらに、逆水平チョップ連打、フライングメイヤー、スライディングラリアット、スリーパーホールドと一気に攻め込む。
それでもKENTAは、モクスリーの首をトップロープへ打ちつけて逆襲。そして、スワンダイブ攻撃にいくが、モクスリーがエルボーで撃ち落とす。
場外戦となり、モクスリーがハンマーブロー、ニーリフト、エルボーなどで追撃。そして、場外マット上でブレーンバスターの体勢に入るが、KENTAが反対に投げ捨てる。
続いてKENTAは権利証ケースで殴りかかるが、モクスリーがトーキックを見舞って回避。そして、パワーボムを仕掛けるも、KENTAが脱出し、DDTでモクスリーの頭をケースへ叩きつける。
これでモクスリーの動きがストップすると、KENTAはランニングローキック、ローキック、踏みつけ攻撃、スイングネックブリーカードロップで追撃。そして、モクスリーの頬を張って挑発したのち、カニばさみで転倒させ、頭部へパンチ連打を浴びせる。
KENTAの攻勢は続き、ニードロップ連打から足裏でモクスリーの頭を蹴り飛ばす。そして、ローキック連打に繋ぐと、モクスリーのエルボー連打を受け切り、強烈なエルボーで後退させる。
苦しくなったモクスリーは、串刺し攻撃をかわして流れを変え、go 2 sleepからも逃れる。そして、KENTAを場外へ落とし、トペスイシーダで逆転する。
再び場外戦となり、モクスリーがエルボー連打からヘッドバット。そして、特設ステージの段差を利用し、ジャンピングニーアタックでなぎ倒す。
続いてモクスリーは場外へテーブルを設置。だが、KENTAがUSヘビーベルトで殴打し、反対にモクスリーをテーブルの上へ寝かせる。そして、ニュートラルコーナー最上段からのダイビングエルボードロップを食らわせ、テーブルを真っ二つにする。
リングへ戻り、KENTAが串刺しフロントハイキック、串刺し低空ドロップキック、ダイビングフットスタンプでモクスリーに追撃。そして、張り手連打で畳み掛けるが、モクスリーがジャーマンスープレックスホイップで逆転に成功。
その直後、モクスリーはラリアットからフォールへいくが、カウントは2。その後、モクスリーはマウントエルボー連打を見舞うが、KENTAが腕を取ってGAME OVERを極める。
するとモクスリーは、体勢を入れ替えてスリーパーホールドで逆襲。しかし、さらにKENTAが切り返し、再びGAME OVERで絞り上げる。それでもモクスリーが粘ると、KENTAはモクスリーをセカンドロープへ絡ませ、背後からランニングニーアタックをお見舞い。
だが、モクスリーはカウンターラリアットで巻き返し、デスライダーの体勢に入る。そこからKENTAが脱出してgo 2 sleepを狙うが、今度はモクスリーが回避。すると、KENTAはショートレンジラリアット2連発、左右の張り手を浴びせるが、モクスリーが耐え抜く。そして、KENTAのツバメ返しを切り返し、DDTで突き刺す。
それでもKENTAはフォールを跳ね返し、張り手を浴びせてモクスリーを激しく挑発。だが、モクスリーがトーキックで黙らせ、間髪入れずにデスライダーを敢行。これでKENTAを轟沈し、エビ固めで3カウントを奪取した。
メインイベント終了後、モクスリーはカメラに話しかけてアピール。そして、レフェリーに左手を挙げられると、右手でIWGP USベルトを掲げ、それをリング中央へ置いた。
すると、KENTAが這ってベルトへ近づき、モクスリーを指さして最後の意地を見せる。それを見たモクスリーは、手のひらと拳を合わせてKENTAに向かって頭を下げる。だが、直後に挑発的なポーズを示し、ニュートラルコーナーへのぼってベルトを誇示。
さらにモクスリーは、自分の胸を拳で叩いて咆哮。そして、カメラに向かって叫び声をあげると、最後はキスを送った。
NEW BEGINNING USA 2021
- 日時
- 2021年2月27日(土) 開場 12:00 (JST)開始
- 会場
- 非公開
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第3試合 60分1本勝負
IWGP USヘビー級選手権試合<チャンピオン>
<チャレンジャー>
※モクスリーが3度目の防衛に成功
MATCH REPORT
COMMENT
モクスリー「ああ、グロいな。飲み込むと血の味がする。呼吸をするたびに耳鳴りもする。体中が痛い。この感じ最高だぜ。この感じが好きでたまらないんだ! 新日本プロレスで試合をするのは最高だぜ。前にも言ったように、俺には赤信号も黄色信号も見えていない。青信号しか見えていない。俺は自分の行きたいところに行って、自分のやりたいことをする。誰かが俺を引きずり下ろすまで、俺はUSヘビー級王者なんだ」
※KENTAはノーコメント