試合後、両者はダウン状態でなかなか立ち上がれない。ようやく棚橋は立ち上がると、NEVERのベルトを両手で突き上げる。そして、鷹木に視線を送る。
鷹木はセコンドの手を借りて立ち上がり、棚橋の肩にかかったNEVERのベルトに手を置き、新王者に語りかける。そして、互いに人差し指を突き上げ、再戦をアピールする。あらためて勝利のアナウンスを受けた棚橋は、勝利を噛み締めるような表情でベルトを突き上げてから、マイクを手に取る。場内は手拍子で「棚橋」コールを送り、棚橋は片ヒザをつく。
■棚橋弘至のマイクアピール
「みなさん、今日は本当にありがとうございました!(場内拍手)。こういう状況下で、俺自身が弱気になってる部分がありましたが、今日の対戦相手、鷹木選手に教わりました。プロレスラーは、いつ、いかなるときも、胸を張って、前に突き進んでいきます!(場内拍手)。今日は本当にありがとうございましたー!」
ここで場内は手拍子で「棚橋」コール。すると、棚橋は生声で「じゃあ、ひさしぶりに! 名古屋で! 名古屋ー!×3 盛り上がっていこうぜ~!!」と叫んでから、NEVERのベルトをギターに見立ててエアギターを披露。
すかさず場内はアンコールの手拍子。棚橋はもう一度エアギターを奏で、マットにうつ伏せに倒れこむ。場内は手拍子でエネルギーを送ると、棚橋は立ち上がって「ラストー!」と叫び情熱的にエアギター。
棚橋はもう一度マイクを握ると、手拍子に合わせて「プリーズ、カムバック!」と連呼。そして、「みなさん、本当にありがとうございました!(場内拍手)。また、帰ってきますね。じゃあ、最後に~! 名古屋のみなさ~ん! 愛して……」と大会を締めくくろうとしたところで、なんと背後からグレート-O-カーンが襲撃。
オーカーンは不敵な笑みを浮かべると、棚橋をアイアンクローで捕獲。そして、一気にエリミネーターで叩きつけて棚橋をKO。場内が騒然とする中、オーカーンはマイクを持つと、以下のアピールを展開。
■グレート-O-カーンのマイクアピール
「オイ! 東京ドームだけで終わりだと思ったか? アア!? 棚橋、貴様が! 帝国の軍門に下るか、引退するまで! 何度も何度も何度だって! おんなじ目に合わせてやるよ。わかったか? わかったならよお、このNEVERのベルト(と、ベルトを手に取り)、献上しろ! 棚橋!!」
オーカーンはNEVERのベルトを掲げて高笑い。そして、ベルトを手放すと花道をふてぶてしく下がる。満身創痍の棚橋はセコンドの辻の肩を借りて退場。