TEAM FILTHYの新メンバーであるディッキンソンが登場し、NJPW連合軍のロメロと対決するシングルマッチ。

　試合開始直後、ディッキンソンがヘッドロックで絞ると、ロメロはヘッドシザースを繰り出して脱出。そしてコブラツイストから十字固めで押さえ込むが、ディッキンソンが返してSTFを狙う。
　するとロメロはリストを極めていくが、ディッキンソンが巧みに切り返して腕を取る。そして、ラ・マヒストラルでロメロをフォールすると、すぐにスリーパーホールドへ繋ぐ。
　そこからロメロが脱出してローキックを浴びせると、ディッキンソンは強烈なローキックで報復。そこから2人がローキックを打ち合ったのち、ロメロが張り手からミドルキックを発射。しかし、ディッキンソンが受け止めてドラゴンスクリューでなぎ倒す。
　これでロメロの動きが止まると、ディッキンソンは逆片エビ固め、ローキック、グラウンドドラゴンスクリューなどで膝へ集中攻撃を敢行。さらに、ドロップキックを受け止め、足4の字固めで絞り上げる。
　苦しくなったロメロはフェイント式ニールキックで逆転し、ショルダーアームブリーカーから腕にミドルキックを連発。そして、コーナーを利用して腕にニードロップを食らわせる。
　続いてロメロはディッキンソンをロープへ絡ませ、セカンドロープからミサイルキックをお見舞い。するとディッキンソンはアンクルホールドで流れを変え、ジャックナイフ式エビ固めで3カウントを迫る。これをロメロが切り返して反対に押さえ込むが、ディッキンソンがキックアウトとした直後に膝十字固めで捕獲。
　これをロメロがロープエスケープし、ロープを利用したアームブリーカーで逆転。さらに、ランニングスライスロッキーで叩きつけると、ミドルキック2連発から飛びつき腕ひしぎ逆十字固めにいく。
　そこからディッキンソンが脱出すると、ロメロはショートレンジジャンピングニーアタックからスライスロッキーを仕掛ける。だが、ディッキンソンが抵抗してランニングデスバレーボムで叩きつけ、最後はSTFでロメロをギブアップさせた。

ディッキンソン「バックステージコメントでいかに俺が素晴らしいレスラーであるかを話すために…いや、そんなことはしない。“これ”がいかに素晴らしいことかを、お前たちにいま教えてやろう。新日本プロレスのリングに俺が上がっているという事実がな！ 新日本の中で最も輝かしい経歴を持つガイジンの1人をタップアウトさせたんだ!! これがどういう意味を持つかわかるか？ プロレスラーとしてだけじゃなく1人の人としてだ。俺がいまいるのは新日本プロレスなんだ！ TEAM FILTHYを代表しての今日の任務は完了した。今日の勝利は“ダーティー・ダディ”のためであり、TEAM FILTHYのためでもあった。俺は誰かに媚びるために、ましてや踏み台としてここにいるわけじゃないんだ。すべてを手に入れるためにここにいる。ヤングライオンからトップ選手まですべてをな。なぜならここは世界最高のプロレスが繰り広げられる世界最高のプロレス団体だからだ。わかったか？ 新日本こそが俺のいるべき場所であり、俺は来るべくしてここにやって来たんだ。もし、俺を止めたいのなら、俺の対角線上のコーナーに立ってみろ。できるものならな。だが、これだけは約束してやる。お前に生き地獄を味わわせてやるよ。新日本プロレスよ、俺が誰だかわかっているだろ。俺は“ダーティー・ダディ”クリス・ディッキンソンだ」
　
ロメロ「クリス・ディッキンソン、サブミッションの技術はあるようだな。正直言ってやられるのはうれしいことじゃないが、あいつは俺よりデカいし筋肉もある。俺はそんなヤツらとばかり闘ってきた。でも、今日は“アスーカ”よりもお前のほうが強かったみたいだな。そういえばお前ってトム・ローラーのペットなんだろ？ 俺はトム・ローラーをはじめ、TEAM FILTHYのヤツら全員と闘ってきたんだ。これで終わりじゃないぞ。ダニー・ライムライト、トム・ローラー、JRクレイトス。俺とフレッド・ロッサーと仲間たちが相手してやるぜ」