第1試合は辻陽太vsゲイブリエル・キッド。現在、辻は内藤哲也とのシングル実現をアピールしているが、今回のヤングライオン対決でインパクトを残したいところ。
開始のゴング、ゲイブリエルは辻にコーナーを背負わせ、一旦離れる。続いてリストの取り合いからゲイブリエルがネックロック。しかし、辻は腕を固めてグラウンドに持ち込む。するとゲイブリエルはレッグシザース。
辻は足首を決め、三点倒立から切り抜けようとするが、ゲイブリエルは再び捕獲。しかし、辻はレッグロックで返す。
両者は立ち上がり、ゲイブリエルは辻をロープに押し込むと、離れ際に胸板に張り手。今度はロックアップで組み合い、ゲイブリエルが辻の左腕を固める。
しかし、辻は低空タックルからゲイブリエルの左足を決める。ゲイブリエルは腕ひしぎ逆十字で返すが、辻は丸め込む。すかさずゲイブリエルは跳ね返す。
今度はゲイブリエルが辻の左腕に足を使ってダメージを与える。そしてヘッドロックで捕獲し、執拗に絞め上げる。辻は脱出すると、ゲイブリエルをボディスラムで力任せに叩きつける。
辻は串刺しエルボーを決め、ヒップトスからジャンピングボディプレスを見舞う。続いてブレーンバスターを狙うが、ゲイブリエルは回避。
すると辻はエルボーを叩き込み、ショルダースルーの体勢に。だが、ゲイブリエルは切り抜けるとドロップキックをヒット。そしてブレーンバスターからカバーするが、辻はカウント2でキックアウト。
ならばとゲイブリエルはダブルアームスープレックスを狙うも、辻が耐える。するとゲイブリエルは前方回転エビ固め。辻が返すと、ゲイブリエルは強烈な逆水平チョップ。そしてロープに飛ぶも、辻はカウンターのスピアーを食らわせる。
続いて辻は豪快なアバランシュホールド。ゲイブリエルがカウント2で返すと、辻は逆エビ固めへ。ゲイブリエルは必死にロープに逃げるが、辻はリング中央に引き戻して絞め上げ、ギブアップ勝ちを収めた。
試合後、辻が近寄ると、ゲイブリエルは髪の毛をつかむ。辻はその手を払い除けて堂々の退場。
辻「俺は今、ずっと考えてんだよ。どうやったら、内藤さんと“シングルマッチをできるか”ってな。内藤さんの言う通り、ただ口に出しただけじゃ俺と闘ってくれるわけもないよ。そんなんわかってる! いろいろ考えたんだよ。ただ、前回棚橋さんを襲ったような、オーカーンのような品のないようなやり方はやりたくない。だから今日、俺は、企画を持ってきました。どんな企画かっていうと、お客さんに、内藤哲也、内藤哲也vs辻陽太、どれだけ見たい人がいるっていうのを調べるっていうことなんだけれども。ブシロードの去年の年末の決済によるとNEW JAPAN WORLDの会員数は約11万人。だから、その半数の5.5万人。もし、内藤哲也vs辻陽太、このリアクションに5.5万人が何かしらのリアクションを起こしたら会社としても、ファンを大事にする内藤さんとしても、俺とシングルマッチをする価値はあるってことだ。具体的な方法としては、新日本プロレスのオフィシャルのTwitter、公式のTwitterにこう書いてもらいたい。“内藤哲也vs辻陽太、もし、そのシングルマッチを見たければいいねを押して下さい。5.5万以上でシングルマッチ”、こんな感じで新日本プロレスの公式サイトに、公式サイトじゃない、公式のTwitterに載っけて欲しい。どうですか新日本プロレス。面白いと思わないですか? もし、面白いと思うのなら私の意見、ぜひとも宜しくお願いします。ただ! こんな若手のヤングライオンが何言ってんだ、顔じゃねーよって言うなら、無視していただいて結構です。また改めて新しい案を考えて持ってきたいと思います」
※控室に戻ろうとしたか、言いたいことを思い出して引き返し
辻「あとそれから、この前内藤さんにロープアップして“ガッカリだ”って言われたけど、あれは僕なりの内藤さんに対する敬意です。もちろん僕も内藤さんにシングルマッチをして欲しとお願いしているわけですから、ロープアップしてくれ、そんぐらいのお願い、いつでも聞きますよ。内藤さんもぜひ、僕とのシングルマッチ、本格的に考えて下さい。宜しくお願いします」
ゲイブリエル「しばらくリングに上がっていなかったとはいえ、大丈夫だ。ツジ、試合後リングで偉そうに色々言ってくれたな。明日は俺がお前を倒し同じ目に遭わせてやるぞ」