メイン(第5試合)はNEVER無差別級王者の鷹木信悟に棚橋弘至が挑戦。1.6TDCで因縁が生まれ、その後は熱い火花を散らしてきた両者。最終前哨戦となった1.28長野では、試合後に鷹木が「ここまできたら言うことはない。ただ一つだけ、なんだかファンもマスコミもおもしろがって期待してるみたいだが、いい意味でその期待を裏切ってやるよ」とコメント。一方の棚橋は鷹木について「一試合一試合に臨む熱量の高さ。そして、技のミスが異常に少ない。強敵だな」と分析した。迎えた大一番、最後にNEVERのベルトを腰に巻くのは?
鷹木はリングインすると、ベルトを棚橋に見せつける。棚橋はゴング前、筋肉美を場内に誇示。
開始のゴング、両者は牽制しあってから、ロックアップで組み付く。鷹木がロープに押し込むも、棚橋は体勢を切り替える。そして、鷹木の攻撃をかわしてアームホイップ。
続いてリストの取り合いを経て、棚橋がカニバサミからヘッドロックで捕獲。すると鷹木がヘッドロックを取り返す。
しかし、棚橋はハンマースルーと見せかけ、カニバサミからまたもヘッドロック。鷹木がロープに飛ばそうとするも、棚橋はクラッチを離さない。
鷹木はようやく切り抜けると、棚橋のヒップトスをこらえ、強引にうしろに倒す。棚橋はスキをついてサムソンクラッチを決めるも、鷹木はキックアウト。ここで両者は一旦距離を取る。
再びロックアップで組み合うと、棚橋が鷹木にコーナーを背負わす。鷹木は体勢を入れ替え、クリーンブレイクと見せかけてエルボー。続いて強引に串刺しラリアットを決める。
棚橋もエルボーを返すが、鷹木は逆水平チョップ&パンチ。だが、棚橋も強烈な張り手。そして太陽ブローからヒザに低空ドロップキックをヒット。
棚橋はダウンしている鷹木の左ヒザ捕らえを、バックブリーカーの要領で打ち当てる。さらにレッグロックで左ヒザを攻めていく。続いてインディアンデスロックで捕獲するが、鷹木は必死にロープエスケープ。
棚橋はドラゴンスクリューを狙うも、鷹木はこらえる。そして、強引なショルダータックルでダウンを奪い、さらにパンピングボンバーでトップロープ越しに場外に追いやる。
鷹木は場外で棚橋を鉄柵に叩きつける。続いてエプロンに二度にわたって棚橋の顔面を打ち付け、さらに担ぎ上げて棚橋の顔面をエプロンに落とす。そして、DDTを見舞うと場内に「拍手!」と叫び、拍手を一身に浴びる。
鷹木は棚橋をリングに戻し、トップロープ越しにフットスタンプ。そして、自身の足を気にしつつも、豪快なブレーンバスターで叩きつける。続いて鷹木は棚橋の肩口にエルボーを連発してからカバー。棚橋がカウント2でキックアウトすると、鷹木は龍魂エルボーを食らわせる。
鷹木は棚橋の頭部を蹴り付けてから熨斗紙を狙う。切り抜けた棚橋はエルボーを連発。だが、鷹木はダブルチョップで動きを止め、追走式のキチンシンク。しかし、棚橋は蹴り足をつかみドラゴンスクリュー。すると、鷹木はロープをつかんで回避し、スライディングラリアットへ。
棚橋もこれをかわし、低空ドロップキックからドラゴンスクリューをお見舞い。棚橋はフライングフォアアームを叩き込むと、ボディスラムからセカンドロープに上りサンセットフリップを炸裂。
棚橋は串刺し攻撃を狙う。鷹木はキックで切り抜け、突進してきた棚橋をエプロンに追いやる。続いてスタンガンから棚橋を担ぎ上げ、エプロンでのデスバレーボムを狙う。しかし、棚橋は回避してリングに戻ると、鷹木がロープをまたいだところで低空ドロップキック。
ここで棚橋はロープに上ると、場外に落ちた鷹木に向けてハイフライアタックを敢行。鷹木がフラフラとエプロンに上ると、棚橋はロープ越しのドラゴンスクリューをお見舞い。
だが、鷹木は突進してきた棚橋にバックエルボー、ナックル。続く龍魂ラリアットは棚橋が切り抜けるが、鷹木は熨斗紙の体勢から、鷹木式のツイスト&シャウトを炸裂。
鷹木はブレーンバスターを狙い、棚橋が踏ん張ると、すかさず追撃のツイスト&シャウト。そしてスライディングラリアットを決める。鷹木は棚橋の後頭部に蹴りを連発しながら「何がエースだ!」と挑発。
すると怒りの棚橋は蹴り足をつかみ、もう片方の左ヒザに低空ドロップキックをヒット。棚橋は鷹木の頭を蹴りつけながら「どうした、鷹木?」と投げかける。すると鷹木は「どうした? 顔来いよ」と挑発し、棚橋は顔面を蹴飛ばす。
鷹木は蹴り足を捕らえると、棚橋のヒザ裏にエルボー。さらにヒザにラリアットを見舞う。棚橋はエルボーを返すが、鷹木は棚橋の右足をロープに固定し、左ヒザにドラゴンスクリューをお見舞い。
続いて鷹木は棚橋の左ヒザをギターに見立ててエアギターで挑発し、4の字固めへ。これを棚橋は切り抜けるが、鷹木は龍魂ラリアット。続いて鷹木は棚橋をパワーボムで叩きつけ、棚橋が返すと同時に左ヒザに逆片エビ固め。そのまま自分もグラウンドになり、レッグロックで締め上げるが、棚橋は必死にロープエスケープ。
鷹木は「オイ! オイ!」と気合を入れ、MADE IN JAPANを狙う。棚橋はこらえると、鷹木にグラウンド式のドラゴンスクリューを連発。そして、テキサスクローバーの体勢に入るも、鷹木はロープエスケープ。
棚橋はストンピングを浴びせるが、鷹木は強引にロープに上ろうとする。すると、棚橋はその体勢でドラゴンスクリューを仕掛け、鷹木は雪崩式のようにマットに叩きつけられてしまう。
ここで棚橋はテキサスクローバーを完成。そして腰を深く落とすと、鷹木の意識が遠のいていく。棚橋は自ら技を解くと、トップロープからうつ伏せ状態の鷹木にハイフライフロー炸裂。そして、正調のハイフライフローを繰り出すが、鷹木は間一髪でかわして切り抜ける。
鷹木は棚橋の両足をつかむと、ぶっこ抜きジャーマンで相手の後頭部をコーナーパッドに叩きつける。鷹木は気合を入れると龍魂ラリアット。それをかわした棚橋はダルマ式ジャーマンを狙う。
しかし、鷹木は切り抜けて投げっぱなしの低空ドラゴンスープレックスで叩きつける。そしてパンピングボンバーを見舞うと、痛むヒザに顔をしかめながら「まだだ!」と、もう一発パンピングボンバーへ。だが、棚橋はかわしてスリングブレイドを炸裂。
しかし、回避した鷹木はMADE IN JAPANをお見舞い。棚橋はカウント3寸前でキックアウト。ならばと鷹木は気合を入れ、ラスト・オブ・ザ・ドラゴンを狙う。
しかし、棚橋は切り抜けるとツイスト&シャウト。さらにクラッチを離さず、そのままツイスト&シャウトを怒涛の三連発。そして棚橋は雄叫びを上げてスリングブレイドへ。鷹木が回避するも、棚橋はダルマ式ジャーマン。しかし、鷹木はカウント2でキックアウト。
ならばと棚橋は今度こそスリングブレイドを炸裂。そして、ハイフライアタックへ。だが、鷹木は飛んできた棚橋をキャッチすると、担ぎ上げて一気にデスバレーボムで叩きつける。
鷹木は「オイ! オイ!」と雄叫びを上げ、串刺しラリアットをヒット。しかし、棚橋も必死にエルボーを返す。だが、鷹木はかわすとドラゴンスリーパー。棚橋が足をロープにかけると、鷹木は機転を利かせ、そのまま鷹木式GTRを炸裂。
鷹木は「まだだ、まだだー!」と叫び、豪快なパンピングボンバーをヒット。しかし、カバーは棚橋がなんとかカウント2でキックアウト。
すると鷹木はもう一度ラスト・オブ・ザ・ドラゴンを狙うも、棚橋は回避。すると鷹木は龍魂ラリアットを炸裂。鷹木はダウンした棚橋の頭を引っぱたきながら「NEVER、ナメんなよ!」と挑発。
棚橋は怒りの表情で立ち上がりエルボーを連発。鷹木も左右のエルボーで応戦する。すると、棚橋は張り手。だが、鷹木も張り手。ここで棚橋は意表をつくヘッドバットを浴びせる。
そして棚橋はロープに走るも、鷹木は追走式ラリアット。さらにパンピングボンバーを繰り出すが、かわした棚橋は投げっぱなしドラゴンスープレックス。それでも鷹木はすぐに立ち上がって突進。これに対し、棚橋はカウンターのスリングブレイドを決め、カバーへ。だが、鷹木はカウント1でキックアウト。
そしてパンピングボンバーからカバーするが、棚橋もカウント1で返し、意地を見せる。場内は両者に大きな拍手を送る。
鷹木が「もっと楽しもうぜ!」と叫ぶと、棚橋も「来い、鷹木!」と呼応。そして、ラリアットの相打ちから、棚橋が張り手を見舞うも、鷹木は龍魂ラリアット。
鷹木は「アアーッ!!」と絶叫し、ラスト・オブ・ザ・ドラゴンへ。しかし、棚橋はスリングブレイドで切り返す。ここを勝機と見た棚橋はトップコーナーからハイフライアタック。そしてドラゴンスープレックスを決めるが、鷹木はカウント2でキックアウト。
すると、棚橋は正調のハイフライフローを炸裂し、ついに鷹木から3カウントを奪取。棚橋が35分越えの死闘を制し、NEVER初戴冠を成し遂げた。
THE NEW BEGINNING in NAGOYA
- 日時
- 2021年1月30日(土) 16:00開場 17:30開始
- 会場
- 愛知・愛知県体育館(ドルフィンズアリーナ)
- 放送
- 観衆
- 2,156人
-
第5試合 60分1本勝負
NEVER無差別級選手権試合<第31代チャンピオン>
<チャレンジャー>
※鷹木が2度目の防衛に失敗。棚橋が第32代チャンピオンとなる。レフェリー|レッドシューズ海野
MATCH REPORT
COMMENT
※棚橋はノーコメント
鷹木「(※足を引きずりながらコメントスペースにやって来て、たどり着くとあぐらをかいて)いやあ、やられたね。見事にやられたな、棚橋弘至。絶対、負けたくない、負けられない一戦だったが……やられたよ。こんなこと言ったら柄じゃねえかもしれないけど、俺はうれしかったよ。うれしかった。目の前に、凄くて、強い棚橋がいたからな。試合中にも、ワクワク、ワクワクしたぞ。まだまだ俺も修行足んねえな。まあ別にこの1試合で、負けたからって、落ち込むことねえよ。言ってんだろ!
俺のNEVERは、“NEVER BETTER”! 常に絶好調だ。いやあ、今日、1月だろ。2021年、あと11カ月あるんだ。関係ねえよ、今日の負けなんか。残り11カ月、暴れ龍のごとく! ベルトがあろうがなかろうが、闘ってやるよ。(※立ち上がりながら)オイ棚橋、俺は執念深いからよ、リング上で『もう1回やろう』って言ったこと、忘れんなよ! 出直しだ!」
オーカーン「(※両手をポケットに突っこんだままで)言わなくてもわかんだろ。余は全レスラーを処刑し、全ベルトを支配する。リングで言った通りだ。1度だけで終わると思うなよ。次こそ、蹂躙して、処刑してやる!」