メインイベント終了後、意識がもうろうとした飯伏が内藤をフォールしてしまうが、海野レフェリーがストップをかけ、その手を挙げる。これで飯伏はようやく自分の勝利に気づいた様子で、笑みを浮かべる。
続いて海野レフェリーが2本のIWGPベルトを贈呈しようとするが、内藤が横から強奪。そして、フラフラとした足取りで飯伏へ近づくと、そのベルトを飯伏の目の前に差し出す。
これで飯伏は困惑した表情を見せるが、ゆっくり抱きかかえるように内藤からベルトを受け取る。すると内藤は自ら飯伏の手を挙げるが、その手を勢いよく振って離し、闘志をみなぎらせた表情で睨みつけた。
ここで内藤は辻に支えられながら退場。それを見た飯伏は2本のIWGPベルトを掲げ、ファンの大拍手を浴びた。
その直後、翌日の1.5ドームで飯伏に挑戦するジェイが黒しブリーフケースを携えて登場。そしてリングへ上がると、マイクアピールで飯伏を挑発した。
ジェイ「おめでとう。お前、この試合でだいぶ傷んだみたいだから、アイスパックでもあげたほうがいいかな? 痛いよね。でも、おめでとう。でも、お前が本当のチャンピオンじゃないことは周知の事実だ。この一瞬の喜びを噛みしめるがいい。なぜならば、お前のよろこびというのは、一夜しか持たないものだからな。俺がお前からすべてを奪ってやる。お前が神になる……なんてことは絶対あり得ない。なぜなら、お前が上昇しようとするならば、俺が引きずり落としてやるからだ。そして、明日、お前は大切な大切な役割があるんだから、忘れずにいてほしい。お前は俺の運命を満たすための最後のひと駒になるんだ。俺が神になるところに、お前はいなくてはいけない。IWGPヘビー級、そしてインターコンチネンタルのチャンピオンになるのはこの俺だ。イブシ、明日、お前は俺と共に新時代の空気を吸うことになるだろう」
ジェイに急接近された飯伏だったが、余裕の笑みを見せて手を叩く。そして、ジェイがリングを降りると、マイクアピールを行なった。
飯伏「(※ファンに)すみませんでした。ジェイ、俺は、絶対に、1日じゃ終わらない(※大拍手)。その前に…内藤さん、ありがとうございます(※大拍手)。ジェイ、明日、もう1回、僕が、試合後、赤コーナーで、立ってる姿が見えるよ(※大拍手)。お前は、明日で終わりだ(※大拍手)。この時期に、皆さん、本当に、本当に、こんなにたくさん集まってくれて、ありがとうございました(※大拍手)。でも、僕は! 1日じゃ終わらない。絶対に、明日も、守り抜いてみせます。このふたつのベルトを。僕は、この最っ高のベルトと、最強のベルトをいま持っています。それは、この俺が、明日も! これをキープする! みんなわかってますよね? 僕は! 逃げない! 負けない! 諦めない! そして明日! ジェイに勝って、ホントーーーの!! 神になる!(※大拍手&手拍子)」
ここで飯伏の入場テーマ曲が場内に鳴り響き、飯伏は2本のベルトを掲げてから両膝をついて抱き締める。そして、笑顔で特設花道を下がって特設ステージへたどり着くと、阿部誠リングアナウンサーが改めてその名をコール。
直後に花火が打ちあがり、飯伏は2冠王者だけが歩くことのできる階段をのぼってバックステージへ消えた。