第87代IWGPタッグ王者組のタイチ&ザックが、『WORLD TAG LEAGUE 2020』で優勝したタマ&タンガを迎え撃つタイトルマッチ。なお、11.22佐久の『WORLD TAG』公式戦では、タマ&タンガが勝利を収めている。
タイチ&ザックのセコンドにDOUKI、タマ&タンガのセコンドに邪道がつく中、いきなり乱闘で試合がスタート。タイチがタンガとタマにチョーク攻撃を食らわせ、タマを赤コーナーへ連行。そのまま逃がすことなく、ザックと2人がかりで痛めつける。
これでタマは沈黙してしまい、タイチが執拗なチョーク攻撃で追い討ち。だが、邪道が場外からちょっかいを出し、タマがトンガンツイストでタイチに報復する。
さらに、邪道が竹刀でDOUKIを滅多打ちにする中、ようやくタッチを受けたタンガが、ボディスラム、ランニングエルボードロップでタイチに追撃。さらに、タンガ&タマが相次いでトップロープ越しのセントーンアトミコを浴びせ、タンガが滞空式バックドロップ、スリーパーホールド、2人がチョーク攻撃と一方的に攻めまくる。
だが、タイチはジャンピングハイキックでタマに報復し、ようやくザックとタッチ。そのザックは、タンガとタマに串刺しエルボースマッシュを浴びせ、スイングDDTでタンガに追い討ち。そして、タマのリープフロッグを見切って脚を取り、ヨーロピアンクラッチで3カウントを迫る。
続いてザックが卍固めで締め上げると、タマは足元がフラついてしまう。だが、うまく場外へエスケープし、タンガがザック&タイチの後頭部へダブルラリアットをお見舞い。だが、タンガがザックを羽交い絞めにし、タマがショートレンジドロップキックで打ち抜く。
ザック対タンガとなり、タンガ&ザックが連携攻撃をお見舞い。そして、タンガが強烈なエルボーからエイプシットを狙うが、ザックが背中へ乗ってスリーパーホールドを極める。だが、タマがアシストに入り、タンガが強烈なパワーボムjで追撃。それでもザックは自力で肩を上げる。
タマ&タンガの攻勢は続き、変型マジックキラーを敢行。さらに、タンガが串刺しタックル、タマが串刺しジャンピングボディアタックへ繋ぐ。そして、スーパーパワーボムの体勢に入るが、ザックがタンガにフロントネックロックを極めて逆襲。さらに、タイチが聖帝十字陵でタマを分断する。
その直後、ザック&タイチは雪崩式ブレーンバスター&パワーボムの合体攻撃でタンガを叩きつける。そして、試合権利を得たタイチが、タマにフロントハイキック、ローリングソバット、タマとタンガい串刺しアックスボンバー、ダブルハンドアックスボンバーを食らわせる。
続いてタイチはミドルキックでタンガの側頭部を撃ち抜くが、次のパワーボムはタマが妨害。するとタイチ&ザックは天翔ザックドライバーを狙うが、タンガがカット。そこから混戦となり、ザックがタマにネックツイスト、タンガがザックにラリアット、タイチがタンガに延髄斬り。
その後、タイチのアックスボンバーとタンガのラリアットが2連続で相打ちになる。そこからタイチがタンガの突進をかわしてコーナーへ激突させ、ザックが串刺しフロントハイキック、タイチがミドルキック、ザックがランニングローキックを食らわせる。
ザックメフィストを仕掛けるが、タンガが妨害し、ザックにガンスタンをお見舞い。しかし、タイチはタンガのパワーボムとタマのガンスタンを回避し、ハイキックでタマをダウンさせる。するとタンガが延髄斬りを見舞うが、タイチは倒れずにバックドロップで叩きつける。
ここでタイチはショートタイツ姿に変身し、天翔十字鳳の発射体勢に入る。ところが、邪道が竹刀を持ってリング内へ乱入し、佐藤レフェリーが止めに入る。
それを見たタイチは佐藤レフェリーを突き飛ばし、邪道の急所にキックを食らわせる。そして、そのまま邪道をリングから蹴落とすも、なんとタマがアイアン・フィンガー・フロム・ヘルで地獄突きをお見舞い。その直後、タンガがエイプシットでダメ押しし、3カウントを強奪した。
これで7度目のIWGPタッグ王座戴冠という新記録を達成したタマ&タンガは、チャンピオンベルトと『WORLD TAG』優勝トロフィーを持って足早に退場。そしてタマは、タイチから奪ったアイアン・フィンガー・フロム・ヘルを掲げる。
一方、タイチはDOUKIに背負われ、痛々しい姿で退場した。
バルサン Presents WRESTLE KINGDOM 15 in 東京ドーム
- 日時
- 2021年1月4日(月) 15:00開場 17:00開始
- 会場
- 東京・東京ドーム
- 放送
- 観衆
- 12,689人
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第2試合 60分1本勝負
IWGPタッグ選手権試合<第87代チャンピオンチーム>
<チャレンジャーチーム/WORLD TAG LEAGUE2020優勝チーム>
※チャンピオンチームが3度目の防衛に失敗。タマ&タンガが新チャンピオンとなるレフェリー|佐藤健太
MATCH REPORT
COMMENT
タマ「(先に入ってきた邪道とハグをして)やったぞー! (邪道に向かって)I love you!」
タンガ「(邪道に向かって)I love you too!」
──史上最多の戴冠回数となったわけですけど、試合を振り返って、今ベルトを手にして、どんなお気持ちですか?
タンガ「やってやったぞ! タッグのツアーが始まった時に俺は世界に向けて言ったんだ。俺たちは今、使命に向けて進んでいるんだ、と。その使命とは何か? 一つは今年のタッグリーグで優勝すること。これは達成した。チェック! そしてトーキョードームに来て、元々俺たちのものであるはずのこのタイトルを獲り返す。これも達成した。チェック! IWGPヘビー級のタッグ王座は俺たちのものなんだ。これ以上、俺は何を言うべきか? 自分たちがここまで今年、何を乗り越えてきたかということもお前たちは理解しなければいけないだろう。俺たちが何を乗り越えたか? それは世界中で起こっているこのパンデミック。また、タッグリーグでは9つのタッグチームと戦い、そこを勝ち抜いてのトーキョードームであるということだ。そして、今日、ザックとタイチをこの場で倒して、7回目のヘビー級タッグのチャンピオンの座に就くことができた。もし、俺たちのことを最強と呼ばないのなら、何が最強なのか説明してほしい」
タマ「俺が自分の兄弟に声をかけ、ゲリラズ・オブ・デスティニーを結成したのが2016年。そしてここまでの4年間は戦いばかり。それもつらい戦いばかりだった。山あり谷あり。それも激しいものだった。ヘビー級のタッグのチャンピオンになったとはいえ、なかなか『WORLD TAG LEAGUE』で勝つことができなかった。しかし、この1年は自分たちの強さをさらに証明することができた1年だったと思う。そして、この『WRESTLE KINGDOM』で、俺たちを押さえられると思ったか? それは大間違いだ。俺たちは進むべき道を進むのみ。絶対に諦めないし、歩みも止めない。俺たちが倒れるところを見ることは、お前たちはないのだろう。もし倒れるところを見たいのだったら、完全に息の根を止めてみるがいい。そうでないならば、必ずカムバックしてみせるんだ。そして、俺を怒らせないほうがいい。なぜなら、俺を一度怒らせれば、手がつけられない状態になるのはお前たちもわかっていることだろう。しかしながら、ここ10年はとても長い道のりだった。ついにトーキョードームで初勝利を上げることができた。ゲリラズ・オブ・デスティニーの略、G.o.D。そのまま読めばゴッド、神だ。それが俺たちなんだ。7回目のIWGPヘビー級タッグのチャンピオン。史上最多の記録を打ち立てることができた。間違いなく俺たちは最強だろう
(と言って、タンガと邪道と一緒にToo Sweetを決めて抱擁。その後、3人でZIMAで乾杯をしながら写真撮影に応じてから退場)」
ザック「(コメントスペースに入ってくるなりイスを蹴飛ばして激怒しながら)レフェリーはいったい何をやっているんだ! このニュージャパンのレフェリーはいったい何をやっているんだ! もしかしたら盲目なのか? ケンタはその中でも唯一と言っていいまともなレフェリーだと思っていたけど、それも間違いだったようだな。俺はニュージャパンのレフェリー全員に視力検査を義務づけたいと思う。タッグのベルトをこのトーキョードームで失うなんてあり得ない事態だ。あっちは6回チャンピオン、7回目と言っているけども、俺たちはわずか6カ月の間にこのベルトの価値を上げてやったんだ。すぐにでも再戦をしたい。今すぐにリマッチをやろうじゃないか!
あいつらは自分たちがこの会社を代表するタッグチームだと言っているけども、もしそれを証明したいのなら、すぐにリマッチをして、お前たちの強さを俺たち相手に証明してみせるがいい。(脇に置いてあったZIMAを見て)あのZIMAもふざけんな! 目に入ってくるだけで気分が悪い! あっても俺たちは飲めないし、本当に胸糞悪い!」
DOUKI「どけろ、ZIMA!」
ザック「いつでもどこでもいいから早く再戦を決めてくれ。目障りだ!」
DOUKI「おい、ザックの言った通りだ! こいつらはたった6カ月で、ベルトの価値を上げまくっただろう。(それが)なくなっちまっただろう。なんだ、あの勝ち方! それよりレフェリーふざけんじゃねえ! ちゃんと見てんのか、この野郎! おいおい、目は節穴かよ! 今日は東京ドームだぞ。ちゃんとチェックしろよ、この野郎! ハァァァッ、クソッ! クソッ! 俺も責任感じてるよ。あの邪道のタコを俺がちゃんと止めてればよ、おい! おい!(と言って鉄パイプでテーブルを殴る)。こんなことにならなかったんだ、おい! このままじゃ終わらねえぞ! おい、リマッチだ! リマッチだ、あいつらと、おい! おい、邪道! てめえも俺と1vs1でやれ、この野郎! あああああああ!(絶叫)」
※タイチはDOUKIに背負われてコメントブースにやって来るが、イスに座って突っ伏したままノーコメント。