第3試合は「KOPW 2020」争奪戦として、保持者の矢野通がバッドラック・ファレを迎撃。12.11武道館の試合後、ファレはボディスラムを狙った矢野を返り討ちにし、「KOPW 2020」トロフィーを粉砕。バックステージでは、「『KOPW』トロフィーを懸けて勝負だ」と対戦を要求。
『KOPW2020』は各自が「闘いたいルール」を持ち寄り、そのルールはTwitter上の“ファン投票”の集計で決定されるファン参加型の形式。今回、それぞれ以下のルールを提案した。
矢野:「ボディスラム or ラストコーナーパッドマッチ」=相手をボディスラムで投げた場合、または四つのコーナーパッドを外していき最後のコーナーパッドを外した選手が勝者となる。
ファレ:「ボディスラムマッチ」=相手をボディスラムで投げた選手が勝者となる。
そして、投票の結果、争奪戦は矢野提案のルールで行なうことが決定。昨日の最終前哨戦では、矢野はファレに対しボディスラムをトライするも、ことごとく失敗。その試合後、ファレはチェーズ・オーエンズと共に矢野が修理したトロフィーを再び粉砕しようとするが、矢野は身をていして死守。バックステージでは「オマエらに子を持つ親の気持ちなんかわかるかバカヤロー! 子を持つ親はな、強いんだぞ!」と魂の叫びを見せた。ついに迎えた決戦、KOPW保持者として激動の2020年を締めくくるのは果たして?
ファレはオーエンズを伴って入場。矢野はハッピの背中のあたりが何やら膨らんでいる。
ファレはゴングを待たずに奇襲攻撃。そして、矢野のトロフィーを奪うと、踏みつけて粉砕してしまう。続いてボディスラムを狙うが、なぜか持ち上がらない。
ファレが矢野のハッピを脱がすと、矢野はリュックを背負っており、その中には20kgの砂袋が。怒ったファレは砂袋を矢野に落とそうとするが、かわした矢野はあわてて場外にエスケープ。
だが、オーエンズが襲いかかり、鉄柵にハンマースルー。しかし、逆に矢野が投げ飛ばす。続いて下りてきたファレを、矢野はオーエンズに激突させると、消毒スプレーを噴射。ファレは目を押さえて苦悶の表情。
ここで矢野は一本目のコーナーパッドを外す。二つ目を狙うも、ファレがパンチで阻止。ファレは矢野をリングに戻すと、踏みつけて全体重を浴びせる。
続いてファレはハンマースルー。しかし、矢野はロープにもたれかかって「ア~ア~ア~」と雄叫び。そして、ファレの突進をかわすと、後頭部をはたく。怒ったファレはショルダータックルでダウンを奪う。
ここでファレはコーナーパッドに手をかけるも、外しかたがよくわからないのか、踏みとどまる。そして、ボディスラムを狙うが、矢野は外されたコーナーパッドをつかんで阻止。
そのコーナーパッドを奪ったファレは、矢野の背中に振り下ろす。しかし、二発目はレフェリーが阻止。そのスキをついて矢野は二つ目のコーナーパッドを外す。
矢野は金具むき出しのコーナーにファレを自爆させると、コーナーパッドでフルスイング。そしてボディスラムを仕掛けるも、こらえたファレが逆に持ち上げる。だが、矢野は脱出。
続いて矢野は三つ目のコーナーパッドを外す。ファレは矢野を捕らえてボディスラムを狙うが、矢野はロープをつかんで抵抗。
すると、ファレが四つ目のコーナーパッドを外しにかかる。その背後から矢野がローブローを狙うも、これはファレに気づかれる。
突進するファレを金具むき出しのコーナーに打ち付けた矢野は、四つ目のコーナーパッドに手をかける。だが、オーエンズが食い止め、さらにコーナーパッドを固く結びつける。
ファレは突進するが、矢野はマンハッタンドロップ。そして矢野はコーナーパッドを外そうとするも、ヒモがなかなか解けない。
ここでファレが矢野にボディスラムで抱え上げようとするが、矢野はレフェリーをつかんでこらえる。ファレが振りほどくと、レフェリーは転倒してしまう。
矢野は砂袋を手にし、レフェリーにパス。すると、レフェリーはまたも転倒。ここでファレはボディスラムで矢野を投げきるが、砂袋の下敷きとなったレフェリーは気づかず。
ファレがレフェリーに近づくと、すかさず矢野が背後からローブロー。そして砂袋を手にするが、オーエンズが矢野に襲いかかる。そしてロープに走るも、矢野は砂袋をオーエンズに向かって放り投げて排除。
ファレは矢野のバックを捕らえるが、矢野はレフェリーをつかんで死角を作ると急所蹴り。すかさず、ひるんだファレの巨体をボディスラムで見事に投げきって勝利を収めた。
試合後、菅林会長が矢野にトロフィーを授与。矢野は逆に砂袋を渡そうとするが、菅林会長はやんわり拒否。矢野はトロフィーを突き上げて、勝利をアピールした。そして、矢野は本部席で、壊れたトロフィーを回収してから退場。