第1試合は『BEST OF THE SUPER Jr. 27』公式戦、最下位の上村優也(0勝7敗)が、首位タイのSHO(5勝2敗)と対決。同じ生え抜き同士、新日本イズムを感じさせる戦いに期待が集まる。成長著しい上村が番狂わせを見せるか? SHOが若獅子を容赦なく叩きつぶすか?
開始のゴング、脇の差し合いから上村は一本背負いを狙うも、SHOは切り抜けてフロントネックロック。だが、上村も回避。両者はジックリしたレスリングの攻防を繰り広げる。
上村はサイドスープレックスの体勢で持ち上げるも、SHOはロープエスケープ。離れ際、上村は胸板に張り手を見舞う。
続いてショルダータックルの攻防となり、上村が雄叫びと共にダウンを奪う。さらにサイドスープレックスで持ち上げるも、SHOはこらえると、逆に抱え上げてアバランシュホールドのように叩きつける。
続いてSHOはバックエルボーでダウンを奪い、上村の背中に強烈なサッカーボールキック。そしてチンロックでダメージを蓄積させ、さらにキャメルクラッチで締め上げる。上村は足でなんとかロープエスケープ。
SHOは上村をコーナーパッドに叩きつけ、エルボーを連発。さらに足を顔面に押しつける拷問攻撃。上村はエルボーを返していくが、SHOは強烈なエルボー一撃でひざまずかせる。
続いてSHOはブレーンバスターで抱え上げるが、上村は着地してバックに回る。これを切り抜けたSHOはロープに走るが、上村がカウンターのドロップキックをヒット。
続いて上村は串刺しエルボー。さらにエルボーの乱打から串刺しドロップキックを炸裂。しかし、カバーはカウント2。
上村は逆エビ固めを狙うも、SHOは腕ひしぎ逆十字で切り返す。しかし、上村も丸め込みで返す。だが、SHOはキックアウト。
続いてロープワークの攻防となり、SHOは変則的な角度からスピアー。さらに串刺しラリアットから、上村の腕を掴んだまま胸板と背中にキックを連打。
SHOの蹴り足をつかんで上村は、肩に担ぎ上げると前方に落とし、逆片エビ固めで捕獲。そして一旦解除し、SHOの腰にストンピングを見舞い、逆エビ固めで締め上げる。だが、SHOはロープに手を伸ばす。
上村は閂スープレックスを狙うが、SHOはエルボーで脱出。ここから両者はエルボー合戦に突入。SHOは強烈な左右のエルボーでひざまずかせる。
SHOは上村を立たせ、キックを胸板と背中に乱打。さらに左右のエルボーから、ロープへ。すると、上村はうまく腕を取って閂スープレックスで放り投げる。
上村は気合いの雄叫びから再度、閂スープレックスの体勢に。しかし、逆にSHOがフロントスープレックスを炸裂。
続いてSHOはバックドロップの体勢から変形バックブリーカー。そして逆エビ固めを決めると、上村は必死にロープに逃げようとする。だが、SHOはリング中央に戻して腰を落とす。しかし、上村はなんとかロープエスケープ。
するとSHOはバックを取る。だが、上村はサムソンクラッチ。これを返したSHOはジャンピングニーを繰り出すが、かわした上村はエルボーの連発から顔面に張り手。
しかし、SHOはカウンターのジャンピングニーを食らわせ、さらにラリアットで豪快に一回転させる。続いてSHOはパワーブリーカーを決め、カバーへ。これはカウント3寸前で返した上村だが、最後はショックアローの前に撃沈。
試合後、SHOはダウン状態の上村の胸を叩いて健闘を称える。さらに勝ち名乗りを受けてから、上村の手を握る。これでSHOは6勝2敗、上村は0勝8敗に。
WORLD TAG LEAGUE 2020 & BEST OF THE SUPER Jr.27
- 日時
- 2020年12月5日(土) 17:00開場 18:30開始
- 会場
- 鹿児島・サンアリーナせんだい
- 放送
- 観衆
- 1,803人
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第1試合 30分1本勝負
『BEST OF SUPER Jr. 27』公式戦レフェリー|佐藤健太
MATCH REPORT
COMMENT
SHO「ここで、今日、このタイミングで、この川内で、上村とシングルできた、そのことに関しては、この試合後のバックステージで語り尽くせない。そのことに関しては、また、Podcastか、インタービューか、どんどん長く長く語ってやる。でも上村、これから先もずっとだ、ずっと、どちらかが引退するまで、お前は俺のライバルでもあり、戦友だ。それは、忘れるんじゃないぞ。そう、ここで上村と試合できたことは、また今度、語らせてもらう。それより今は、今は、『BEST OF THE SUPER Jr.』優勝、それしか考えてない。明日の石森(戦)、負けるわけにはいかねぇんだよ。チャンピオンだろうが、そんなの関係ねぇ。明日、1リーグ戦の公式戦として、全力でぶつかってやる。そして、決勝に行くのは俺だ」
上村「(※ゲイブリエル・キッドの肩を借りてコメントスペースへ。運び込まれると崩れ落ち、そのまま大の字に。大きく息が乱れ、1分余り、話すことができないほど。ゆっくりと正座するような体勢になってから)僕が今回、『(BEST OF THE)SUPER Jr.』エントリー選手に選ばれなかったとき、『なにがあるかわからないから、絶対にあきらめるな』って言ってくれた人が、2人います。そのうちの1人がSHOさんで、僕が出るってなったとき、すごく喜んでくれた。SHOさんとは、地元がいっしょで(愛媛県)、別にこんなこと関係ないですけど、なんか……なにか、感じるものが……。地元がいっしょだからこそ、絶対に負けたくないし、超えなければいけない。でもいまは、まだまだ。近いようで遠い。どの選手もそうです。なんかもう、いま、自分がなに言ってるかわかんないぐらい、あのエルボーで、頭のなか真っ白なんで。また、機会があったら、じっくりは話したいと思います。すいません……。(※立ち上がって)次は、明日、福岡で、ロビー(イーグルス)さん。俺が今から、『優勝する』なんか言ったら、こいつバカじゃねぇかとか思われるかもしれないですけど、僕がこの『SUPER Jr.』にエントリーが決まってから、僕がこの『SUPER Jr.』に出ると思った人、何人いますか? 最後まで、なにがあるかわかんないです。優勝狙うつもりで明日、まずは1勝。先輩から、(勝利を)獲ってみせます。ありがとうございました(※コメントを終えた瞬間に両ヒザから崩れ落ち、這って控室に向かう)」