メイン(第6試合)は『BEST OF THE SUPER Jr. 27』公式戦、高橋ヒロム(1勝0敗)vsエル・デスペラード(0勝1敗)。18年の『BOSJ』公式戦では激しいつばぜり合いの末、デスペラードが勝利。だが、直後にヒロムはIWGPジュニアヘビーを賭けた再戦でリベンジに成功をしている。今年はIWGPジュニアタッグを巡り抗争を繰り広げるも、デスペラードが三連勝。劣勢のヒロムがここで一矢報いるか? それともデスペラードがシングルでも勢いを見せつけるか?
ここまでヒロムは石森太二を下して一勝。デスペラードは田口に敗れ一敗。
デスペラードは今回の『SUPER Jr.』に負傷欠場となった金丸義信と保持するIWGPジュニアタッグのベルトを二本持って入場。
ヒロムは『BEST OF THE SUPER Jr.』の攻略本と、自身が表紙の週刊プロレス今週号を手に花道を進む。そして、実況席のミラノコレクションA.T.氏に手渡す。ヒロムはデスペラードと至近距離でにらみ合ってから、コーナーに上って場内にアピール。
開始のゴング、両者はロックアップからリストの取り合いに。ヒロムは足を刈ってグラウンドに持ち込むが、デスペラードもすばやく反応。ここで両者は一旦距離を取る。
再びロックアップで組み合うと、デスペラードがヒロムをロープに追い込む。そして、クリーンブレイクと見せかけて、胸板に張り手。すると、ヒロムがデスペラードを強引にトップロープ越しに場外に落とし、鉄柵に三度にわたって叩きつける。
そして、ヒロムはデスペラードをリングに戻すと、その胸板に張り手を連打。すると、デスペラードも馬乗りになってパンチを連発。ヒロムは立ち上がると、再び場外戦に持ち込む。そして、それぞれ鉄柵に叩きつけ合い、感情ムキ出しで激しくやり合う。打撃の応酬を繰り広げる中、カウント19で共にリングにギリギリ生還。
だが、デスペラードはすぐに場外にヒロムを連れ出し、鉄柵に叩きつける。そして、ロープの間を抜けてトペ・コンヒーロをヒット。先にリングに戻ったデスペラードはコーナーパッドを外す。ヒロムはカウント17でリングに生還。
デスペラードはヒロムを金具むき出しのコーナーに、二度にわたってハンマースルーで叩きつける。そしてカバーするが、これはレフェリーが認めず。
デスペラードはヒロムの左ヒザにフライングボディプレス。さらにヒザへのレッグロックからストンピング。デスペラードが「どうした、オラ?」と挑発すると、ヒロムは立ち上がって胸板に張り手。しかし、デスペラードは逆水平チョップでダウンを奪い、さらにヒロムの左ヒザにフライングボディプレス。
ヒロムはデスペラードの蹴り足をつかむが、デスペラードは顔面かきむしり。しかし、ヒロムはティヘラで応戦。さらに串刺しラリアットから低空ドロップキックをデスペラードの首筋にヒット。
デスペラードが場外に落ちると、ヒロムはエプロンを走りながらドロップキックをヒット。デスペラードは鉄柵に激突し、うめき声を上げる。
ヒロムはデスペラードをリングに戻し、ファルコンアローをお見舞い。続いてヒロムは肩に担ぎ上げるが、デスペラードは暴れて脱出。
するとヒロムは串刺しラリアット。だが、デスペラードも串刺しラリアットでお返し、さらにヒロムの右ヒザをロープに固定し、左ヒザに低空ドロップキック。続いてドラゴンスクリューを食らわせる。ヒロムはヒザを押さえて苦悶の表情。
デスペラードはギターラ・デ・アンヘルを仕掛けるも、ヒロムは着地。そして、技の読み合いから、両者は胸板への張り手合戦に突入。デスペラードはフェイントでヒザにキック。さらに低空ドロップキックを浴びせ、すかさずレッグブリーカーへ。ヒロムは必死にロープエスケープ。
デスペラードはピンチェ・ロコを狙うが、ヒロムはウラカン・ラナ。これを返したデスペラードはロープに走るが、ヒロムはカウンターのラリアット。ここで両者は共にダウン。
ヒロムは先に立ち上がると、デスペラードにダイナマイト・プランジャーを炸裂。そして、雄叫びを上げ、肩に担ぎ上げるが、デスペラードは脱出して突進。すると、ヒロムはコーナーに向けてフロントスープレックスで叩きつける。
ヒロムは肩に担ぐも、デスペラードは必死に抵抗。ヒロムがロープに走ると、デスペラードはレフェリーを盾にし、ヒロムのバックに回る。バックの取り合いから、デスペラードは急所蹴りを繰り出すが、ヒロムは回避してトラースキック。
そしてヒロムはラリアットでダウンを奪う。だが、デスペラードも負けじとラリアットでダウンを奪い返す。すると、またもヒロムがラリアットで打ち勝つ。
ヒロムはビクトリー・ロイヤルからカバーに入るが、デスペラードはカウント2でキックアウト。ならばとヒロムはTIME BOMB IIを狙うも、デスペラードは回避。そして、スピアーを繰り出すが、これはヒロムが切り抜ける。しかし、デスペラードはスパインバスターで叩きつけ、すかさずレッグブリーカーへ。だが、ヒロムはロープに逃げる。
デスペラードはピンチェ・ロコを仕掛けるが、ヒロムはこらえてショルダースルーでリバース。そして、両者はヒザ立ち状態でエルボーの応酬。共に雄叫びを上げながら打ち合う。
立ち上がるとヒロムはトラースキック二連発でダウンを奪うが、デスペラードはスキをついてロコ・モノをヒット。
デスペラードは「俺の勝ちだ!」と叫ぶと、ピンチェ・ロコへ。しかし、ヒロムは切り抜け、金具むき出しのコーナーに向けてデスバレーボムをお見舞い。デスペラードはのたうち回るが、ヒロムが近づくと丸め込みへ。だが、ヒロムはカウント2でキックアウト。
ヒロムが突進してくると、デスペラードは寸前でかわす。すると、レフェリーがヒロムと金具むき出しのコーナーに挟まれてしまう。すかさずデスペラードはヒロムに急所蹴り。
レフェリー不在の状態になると、デスペラードはリング下からイスを持ち出す。ヒロムは「これでいいのか!? 打ってこいよ!」と挑発する。すると、デスペラードはイスを投げ捨て、ヒロムにキック。しかし、やはりイスを手にし、ヒロムの左ヒザに何度も振り下ろす。ヒロムはヒザを押さえてうめき声を上げる。
デスペラードはレフェリーをリングに戻すと、レッグブリーカーからヌメロ・ドスを完成。そのまま締め上げると、ついにヒロムはギブアップ。