試合後、ロープをまたいで帰ろうとする棚橋。観客の拍手を聞きながら、再びリングに戻る。そして、涙を見せながらマイクを握った。
「(フーと一息ついて)皆さん、新日本プロレスが広島に帰ってくることができました。ありがとうございました!(観客は大拍手)。ごめん、まだ『G1』の途中だから、これからまだ公式戦半分、しっかり勝って、がんばっていきます。今日はありがとうございました!」
ここでマイクを一旦置いた棚橋。セコンドの辻が放り投げて高々と上がったエアギターをキャッチすると、「新日本プロレスは、みんなが、心から、心置きなく応援できるその日まで、新しい新日本プロレスの形を探していきます。だから、今日は拍手をください!」と地声で叫び、エアギターを披露。
観客からの鳴り止まない拍手に、棚橋はコーナーに上って自ら「アンコール!」を口ずさみ、再びエアギターを披露。そして、ギターを放り投げる。しかし、東側の客席から投げ返されたギターをキャッチすると、この日、3回目のエアギターを披露だ。そして、再びマイクを握る。
「最後のリングのこの空間がとてもうれしくて、長くやってしまいました。ありがとうございました。じゃあ、『G1 CLIMAX』、ちょっくら優勝してきます。じゃあ、力いっぱいの握り拳をお願いします。最後に広島の皆さーん、愛してまーす!」
四方のコーナーでポーズを決める棚橋だが、最後に一度入場曲を止めさせて、観客の拍手を求める。そして、満を持して最後のコーナーに上がると、「ありがとー!」と叫んでポーズ。最後はエアハグを見せて、花道を引き上げていったのだった。