両国国技館3連戦の中日として開催される『G1 CLIMAX 30』第18戦。Bブロック公式戦の最終試合が行われ、いよいよ優勝決定戦の組み合わせが決まる。
オープニングマッチは、上村vsキッドのヤングライオンシングル対決。
手四つの力比べでキッドが押し込むと、上村はブリッジで耐える。そして、体勢を入れ替えてキッドを一本背負いで投げ、腕にドラゴンスクリューとインディアンデスロックを食らわせる。
ここから上村はキッドの腕に集中攻撃を開始。試合の流れを支配するが、キッドはショルダースルーで逆転。そのまま上村の脚に狙いを絞り、インディアンデスロックからリバースフルネルソンを加えた複合技を極める。
その後、キッドはブレーンバスターの体勢に入るが、上村が切り返して首固めで押さえ込む。だが、キッドがキックアウトし、スクールボーイを繰り出す。
続いて両者が激しいエルボー合戦を展開し、そこからキッドが張り手をお見舞い。そして、ロープへ走ろうとするが、上村がバックを取って急停止させる。
さらに上村は、キッドに強烈なエルボーを浴びせてロープへ走る。しかし、キッドがカウンタードロップキックで報復し、ダブルアームスープレックスからの片エビ固めで3カウントを奪った。
ゲイブリエル「今シリーズを通しての結果は良いとも言えるし悪いとも言える。このLA DOJO vs ノゲDOJO対決、今日本に来れない仲間の分も含め、また自分がLA DOJOに相応わしい選手だと認めてもらうため精一杯頑張った。その点では自分の出来に満足してる。全部終わって成績は、5勝6敗。前向きに受け止めるべきだ。こないだも言ったけど、ウエムラは素晴らしい選手だ。キャリアは2年半そこらだけど、とても頭が切れる。腕の攻め方も上手かった。あいつの実力を認めてる。俺は今のヤングライオンが史上最強だと思ってる。先輩たちを下に見ているとかではない。でも、カール・フレドリックス、クラーク・コナーズ、アレックス・コグリン、俺、 ウエムラ、ツジ、ナリタ、ショータ。すごい面子じゃないか。 俺たちが未来の新日本を牽引していく。そして今シリーズは俺たち3人で競い合いながら、成長することができた。俺は2人よりも海外のマットで試合した経験は多い。これからも2人とは競い合っていきたいし、2人が海外遠征に行ってもっと強くなって戻ってくることを期待してる。望み通りの結果とはいかなかったけど、前向きに捉えている。俺はもっともっと強くなる。シバタさんにトレーニングのアドバイスを頼もうと思う。(日本語で)アリガトウゴザイマシタ」
上村「最後の最後に負けてしまいましたけど、僕が開幕戦で言ったこのシリーズで試したいことは、少しは試せました。見ている人にはわかんないかもしれないし、むしろ地味だとかつまんないとか思われたかもしれないけど、そんなの別にどうでも良くて、確実にこれは僕の中でいい経験として身になりましたし、自信も確実についています。負けたのは悔しいですけど、パワーで押される、テクニックで押される、そしたら僕に何が残るか? 気持ちしかないです。他の二人よりもしっかり気持ちで上回ってやります。ありがとうございました」