昨年の『G1』に続き、今年もBブロック公式戦で棚橋vsSANADAが実現。わずかに決勝進出の可能性を残していた棚橋だったが、この日の試合で内藤とEVILが12点目を上げたために決勝進出の可能性が消滅。一方、3連敗からの4連勝で巻き返しているSANADAは、首位のEVILと内藤に勝利していることから決勝進出の可能性も残す。なお、昨年は棚橋が勝利している。
まずはロックアップで組み合うと棚橋が押し込むが、SANADAが体勢を入れ替えてクリーンブレイク。再び組み合うとバックの奪い合い。さらにリストを奪い合う。そしてグラウンドの攻防を展開してから、ブレイクだ。
今度は手四つで組み合うと棚橋がSANADAのリストをキャッチ。これをSANADAは身体を動かして脱出するが、棚橋もグラウンドに持ち込んで足を獲りにかかる。しかし、これを察知したSANADAも素速く動いて脱出だ。
一度ブレイクした後、SANADAはニーリフトで攻撃するが、棚橋はサイドヘッドロックからグラウンドに持ち込む。しかし、SANADAも切り返してヘッドシザース。ならばと棚橋はSANADAの足首に膝を押し付けて脱出するが、SANADAはすぐさまヘッドシザースだ。
棚橋が脱出しようとすると、しつこくヘッドシザースを極めていくSANADA。棚橋はSANADAの足を固めて脱出し、ボーアンドアローへ。だが、SANADAはすぐさま身体を回転してフォールを狙い、棚橋がキックアウトしてここもブレイクだ。
今度は両者ガットショット。しかし、お互いにその蹴り足をキャッチ。両者、お互いに同時に足を離すことを促し合う。しかし、結局、SANADAは離さずにテイクダウン。パラダイスロックを仕掛けに行く。
だが、棚橋はこれをスモールパッケージで切り返すと、SANADAが立ち上がったところで低空のドロップキックを膝に炸裂させる。そしてレッグロックでいためつけてから、トーホールドへ。さらにインディアンデスロックでSANADAの両足を固めていく。
ここでSANADAが強引に立ち上がろうとすると、棚橋は後方にブリッジ。さらに足にダメージを与えていく。SANADAはたまらずロープエスケープだ。立ち上がったSANADAはエルボーで反撃。
棚橋に反撃されると、ロープに飛ばしてショルダースルーを狙う。だが、これは誘い水。これを読んだ棚橋にガットショットを打たせて、足をキャッチ。ドラゴンスクリューで捻り上げる。さらに棚橋をロープに走らせてリープフロッグで避けるとドロップキック。棚橋が場外に転落すると、プランチャで追撃だ。
リングに戻るとコーナースロー。しかし、棚橋は突進してきたところを足を突き出して防御。続けて前方回転エビ固めだ。だが、SANADAはすぐに立ち上がって、倒れている棚橋をパラダイスロックで固めてしまう。そして低空のドロップキックで一撃だ。
さらにSANADAは棚橋をロープパラダイスで固めてしまうと、観客の拍手をたっぷりと浴びながら太ももに低空のドロップキックを炸裂させる。続いて棚橋をファイヤーマンズキャリーで持ち上げたSANADA。
棚橋はこれを逃れると、SANADAをコーナーへプッシュ。SANADAはバックエルボーから回転して棚橋のバックを奪いにかかるが、避けた棚橋はSANADAの足をキャッチ。ならばとSANADAはエルボーで脱出しロープへ。しかし、棚橋はエルボーで抵抗してくるが、低空のドロップキックでもう一度膝にダメージを与える。
たまらずSANADAが場外に逃げると、コーナートップからハイフライフローを発射。SANADAに全体重を浴びせて、大ダメージを与えることに成功した。SANADAはカウント19ギリギリで生還したが、棚橋はSANADAがロープをまたごうとしたところでドラゴンスクリューを連発だ。
そして、リング中央でテキサスクローバーホールド。棚橋も渾身の力で締め上げるが、SANADAはなんとかロープエスケープ。そのSANADAの膝にストンピングで追撃した棚橋はスリングブレイドを狙う。
SANADAがこれをキャッチして抱え上げても、ツイストアンドシャウトで切り返し、ロコモーション式で2発放ってみせた。だが、SANADAは棚橋が3発目を狙ったところをトップロープに持ち上げてマジックスクリューで切り返す。そして、TKOからドラゴンスリーパーへ。
棚橋が脱出するとドロップキックで黙らせる。棚橋にコーナーに飛ばされてもロープを飛び越えてスワンダイブ式のミサイルキックだ。そして、ラウンディングボディプレスを放ったSANADA。
しかし、棚橋はこれをスルーすると、着地したものの膝のダメージで動きの止まったSANADAにスリングブレイド。そしてドラゴンスープレックスを狙う。SANADAが抵抗するとダルマ式ジャーマンスープレックスで叩きつける。
そして、トドメのハイフライフローを発射。しかし、SANADAは自身もダメージを負う覚悟で膝を立てて剣山で迎撃。そして先に立ち上がる。だが、棚橋はすぐさまドラゴン張り手で反撃。ならばとSANADAはコーナーでバク宙して棚橋のバックを奪いドラゴンスリーパーへ。そして、後方に倒れてSkull Endだ。
ここは強引に首を引き抜いて脱出した棚橋。しかし、SANADAも足のクラッチを離さず、再び首を奪ってSkull Endだ。ならばと棚橋はSANADAの足首を固めながら脱出。だが、SANADAも足のクラッチを離さない。もう一度首を奪って絞め上げると、勝機と見てコーナートップからラウンディングボディプレスを発射だ。
しかし、棚橋もこれを剣山で迎撃。そしてSANADAの左足を掴むとグラウンド式のドラゴンスクリューを2連発。そしてテキサスクローバーホールドへ。SANADAは足を突き出してこれを防御。棚橋が突っ込んできたところでフランケンシュタイナーだ。
しかし、棚橋はこれを踏ん張ってSANADAの回転を阻止。そのままテキサスクローバーホールドにSANADAを極める。絶体絶命かと思われたSANADAだったが、なんとかロープエスケープに成功。
しかし、棚橋は攻撃の手を緩めず、スリングブレイドを発射。しかし、これをスカしたSANADAはオコーナーブリッジを狙う。棚橋はこれをスカして逆にオコーナーブリッジへ。だが、SANADAはこれをキックアウトしたタイミングでSkull Endだ。
棚橋は完全に極まる前に後方に回転して脱出。逆にドラゴンスリーパーに捕獲する。これをSANADAは体勢を入れ替えて、今度は自身がドラゴンスリーパーへ。ならばと棚橋は後方にジャンプして着地し、再びドラゴンスリーパーだ。
SANADAも同様に後方にジャンプして逃れようとするが、棚橋は自身の身体を浴びせて阻止。そして、SANADAが立ち上がったところでスリングブレイド。そして、再びコーナートップに上がってハイフライフローだ。
しかし、SANADAはこれをカウンターのTKOで切り返す。そして、今度は自身がコーナーに上がり、棚橋の背中にラウンディングボディプレスを炸裂させる。さらにSANADAは間髪入れずに、今度は仰向けに倒れている棚橋にラウンディングボディプレスを投下だ。
これで棚橋も万事休す。SANADAが28分25秒の死闘を制し、3カウントを奪取。5勝目を上げ勝ち点を10とし、決勝戦進出の可能性を最終日のEVIL戦に残した。一方の棚橋はこれで2年連続の負け越しが決定してしまった。