矢野と内藤によるBブロック公式戦。開幕から3連勝を飾りながら、その後4連敗を喫している矢野に対し、内藤は10.11名古屋大会でEVILに敗れて、単独トップから引きずり降ろされたが、それでも5勝2敗で首位タイ。なお、昨年の『G1』では矢野がわずか3分で勝利している。
後から入場の内藤は、花道の途中でストップして、リング上の矢野を見る。矢野が「早く! 早く!」と焦れると、内藤はさらにゆっくりと歩き出し、途中で引き返す素振りまで見せる。これにさらに焦れる矢野。
一方の内藤はようやくリングに到着しても、リングの周囲を1周。階段を上がるかと見せかけて、なかなか上がろうとしない。ようやく上がると、矢野は「遅いよー! もう我慢できなーい!」と叫んで、早くもコーナーのマットを剥がしにかかる。
ここはレフェリーに注意されて思い留まったものの、内藤が入場コスチュームをゆっくり脱ぐので、さらにイライラが募ってしまう。ようやくゴングが鳴ると、あれだけ焦れていた矢野は内藤に近づこうとしない。
ロックアップしようとすると、内藤は途中でストップして拒否。矢野はさらにイライラし始める。内藤はそんな矢野のロックアップを今度はスカしてしまう。三度目の正直で組み合うとしたら、今度は矢野がスカす。
だが、これを内藤は読んでいたのか、間髪入れずに背後からスクールボーイだ。ここは矢野もキックアウトして、場外へ逃亡。引き上げる素振りを見せる。場外カウントが数えられるが、ロープに近づく内藤を警戒して上がれない。
結局カウント19で戻ったものの、内藤はこれを迎え撃ってストンピングの嵐。そしてネックロックで首を極めにかかる。さらに首筋にエルボースタンプを食らわせてからロープに振った内藤。
しかし、矢野はこれをロープを掴んで戻らず。続けて、突っ込んできた内藤をロープを緩めて場外に転落させる。そして、矢野は「飛ぶぞー!」と叫んで、ロープを往復してポーズを決める。ところが、その間に内藤はエプロンの中に姿をくらませてしまう。
矢野が気づいた時にはリングに戻ってコーナーのマットを剥がしにかかっていた内藤。矢野も気づいてすぐさま阻止。ならばと内藤は矢野を反対側のコーナーに飛ばし、再びマット剥がしだ。しかし、ならばと矢野も対抗してマット剥がし。
ここはやはり矢野が上手。先に剥がすとそのマットで内藤の後頭部を一撃だ。このマットは浅見レフェリーに取り上げられてしまうが、すぐさま内藤が剥がしたマットを手に取り、土手っ腹にフルスイングだ。
たまらず場外へ逃亡した内藤。矢野も追いかけて、リング下からテーピングを取り出すが、内藤もこれに抵抗。矢野を鉄柵に叩きつける。ならばと矢野も内藤を鉄柵に叩きつけて反撃。そして、持参した消毒スプレーを顔面に吹きかけて、内藤の視界を封じる。
さらに矢野はセコンドの辻を、鉄柵の外に連れ出して消毒スプレーを噴射。辻を倒すと、辻の腕と倒れている内藤の腕を鉄柵越しにテーピングで結びつけてしまった。そして、その間に自身はリングに帰還。
テーピングが剥がれない内藤は仕方がなくカウント19で辻と一緒にリングに生還。そして、辻を利用してダブルラリアットを食らわせる。ようやくテーピングが剥がれると、内藤は拳を突き上げ、辻にもロスインゴポーズを要求。辻がこれ応じると、ガットショットを食らわせ、ボディスラムで矢野の身体の上に投下だ。
さらに内藤は浅見レフェリーまでボディスラムで辻の身体の上に叩きつけようとする。しかし、浅見レフェリーは必死に防御。この隙きに矢野が背後から内藤の急所に一撃。続けて背後からの悪質なタックルを炸裂させる。
さらに矢野はスクールボーイで丸め込みにかかる。しかし、これを回転して立ち上がった内藤。この回転に浅見レフェリーも巻き込まれた隙きに、お返しとばかりに正面から矢野の急所に蹴りで一撃だ。
そして、悶絶する矢野に滑り込むようにジャックナイフ式のエビ固め。キッチリと3カウントを奪い、6勝目を上げた。これで内藤は勝ち点12を獲得。この結果、矢野、KENTA、棚橋の決勝戦進出の可能性が消えた。