第3試合は「KOPW2020」優勝の矢野通(3勝3敗)と、KENTA(2勝4敗)が対決。
矢野としてはトップ争いに食い込むためにも、ここで白星を先行させたい。苦しい星取りのKENTAは『NEW JAPAN CUP 2020 in the USA』優勝者として意地を見せたいところ。
矢野は「KOPW2020」トロフィーと、「チャンネル登録よろしくね」Tシャツを手に入場。KENTAはIWGP USヘビー次期挑戦権利証の入ったブリーフケースを携えて花道を進む。ケースには割れた傷が見え、そこには「たなはし」と書かれたテーピングが貼ってある。『G1』公式戦の棚橋弘至戦で、KENTAが棚橋の頭部をケースで殴りかかったときにできた傷の模様。
ゴング前、KENTAは「チェックしろ!」と入念なチェックを要求。浅見レフェリーは矢野のタイツから二つのテーピングを発見。
開始のゴング、KENTAはブリーフケースを手にする。すると、矢野は赤いパイプイスを手に取る。そして、互いに「必要ねえだろ! ダメだろ! 捨てろ!」と言い合う。ここでレフェリーが反則カウントを数えると、矢野は放り投げるが、KENTAは離さず。
レフェリーがKENTAに注意を与えていると、矢野はコーナークッションを外す。そして、またもKENTAと言い合いが始まる。
レフェリーが反則カウントを数え始めると、またKENTAは離さず。すると、矢野は新たなコーナークッションを外そうとする。それを見たKENTAは「わかった、置くから」と、ブリーフケースをコーナー下に置く。
両者は向かい合うが、KENTAは間を外すように場外にエスケープ。矢野は「来いよ、コラ!」とイラ立ちを見せる。KENTAは用心しながらリングに入るが、またすぐに場外へ。
すると矢野も場外に下りる。そして、互いに「オマエが入れ!」と言い合う。ここで場外カウントがスタートし、共にカウント19でリングにギリギリ生還。
そして、向かい合うと、またもKENTAは場外へ。矢野が追いかけると、KENTAは打撃を浴びせ、さらに鉄柵に投げ飛ばす。だが、逆に矢野がKENTAを投げつけ、テーピングを手に取る。
そのテーピングをKENTAは奪うも、矢野は消毒のアルコールスプレーを噴射し、KENTAの視界を奪う。そして、矢野はリングからコーナークッションをKENTAに投げつけるが、KENTAはカウント19でリングにギリギリ生還。
矢野はKENTAを金具むき出しのコーナーにハンマースルー。だが、逆にKENTAが矢野を叩きつけ、さらにDDT。KENTAはスプレーを手に取るが、レフェリーが注意。すると、背後からKENTAが丸め込む。
返したKENTAは矢野に消毒スプレーの液をふりかけるが、ディフェンスした矢野はKENTAを金具むき出しのコーナーにハンマースルー。
これを回避したKENTAは、突進してきた矢野を金具むき出しのコーナーに自爆させ、アルコールを矢野の頭に豪快にふりかける。
そして横入り式エビ固めで丸め込むが、矢野はカウント2でキックアウト。そして、場外にエスケープ。KENTAはまたもスプレーを手に取るが、矢野とレフェリーと含めもみ合いとなり、今度はレフェリーに頭からふりかけてしまう。
この間にKENTAはケースを手に、矢野を花道の奥まで連行。逆に矢野がKENTAを入場ゲートに叩きつけようとするが、回避したKENTAは、ケースで殴りかかる。だが、これは矢野がかわす。
互いにケースを手に引っ張り合い、KENTAは矢野を蹴り付け、そのままケースで殴りかかる。すると、その拍子にケースが空いてしまう。なんと、ケースの中からは大量のテーピングが散らばる。殴られた矢野は入場ゲートの奥に。
KENTAはケースを手に、入場ゲートから矢野が姿を現すのを待つ。そして、出てきたところにケースで一撃。ここでレフェリーが場外カウントをスタートし、KENTAはテーピングで矢野の手を入場ゲートに結びつける。そして、カウント19でリングに生還。あわれ矢野は場外カウントアウトで敗北。これで矢野は3勝4敗、KENTAは3勝4敗に。
試合後、KENTAは矢野のTシャツでアルコールを拭き取って退場。そして、ゲートに拘束された矢野の眼前で勝ち名乗りを受ける。最後、セコンドが矢野のテーピングをハサミで切断し救助。矢野は「クソー! 痛いよ!」と悔しさをあらわにする。