第5試合はジュース・ロビンソン(3勝2敗)と二冠王者の内藤哲也(4勝1敗)が激突。これまで両者は王座戦や『G1』公式戦で対戦しているが、内藤の全勝。ジュースとしては初の内藤超えを狙う一戦となる。単独首位の内藤としては、ここで白星を重ねて独走したいところだ。
白のスーツ姿の内藤は、二本のベルトを携えて入場。内藤がスーツをゆっくりと脱ぐあいだ、ジュースはトップロープに寝転ぶように身体を預け、ニヤリと笑う。内藤はスーツを脱ぐと、屈伸運動をはじめ、笑みを浮かべる。
ようやく試合開始のゴング、ジュースは「ドンドン、パン!」とストンプと手拍子を場内に促す。ジュースが組み合おうとすると、内藤はサッとすかす。そして、今度は内藤が組み合おうとすると、ジュースもすかし返し、内藤はニヤリ。
続いてリストの取り合いから、ジュースがファイヤーマンズキャリーを決め、内藤の腕を取る。しかし、内藤は足を刈ってレッグロックへ。だが、ジュースはヘッドシザースに返す。
そして、グラウンドの展開から、両者は一旦離れ、内藤は寝転んで拳を突き上げる。さらに「ドンドン、パン!」のリズムで胸を拳で二回叩いてから、その拳を突き上げてジュースを挑発。
ジュースは内藤をヘッドロックで捕らえ、ロープワークの攻防に移るとショルダータックル。さらに河津落とし、続いてセントーンをお見舞い。
内藤が場外にエスケープすると、ジュースは抱え上げて内藤のノド元を鉄柵に叩きつける。さらにジュースは内藤を鉄柵にハンマースルー。そして、先にリングに戻る。内藤はカウント15でリングに生還。
ジュースは内藤にストンピングを連発。続くロープワークの攻防では内藤がアームホイップ。さらにティヘラでジュースを場外に落とす。
内藤はジュースの頭部をエプロン、腰を鉄柵に交互に連続で叩きつける。そして、仕上げに鉄柵にハンマースルーを見舞い、自身はすばやくリングに戻る。ジュースはカウント14でリングに生還。
内藤はジュースの顔面にストンピング。さらにスリーパーから変形ネックブリーカー、そして両足を使ってジュースの肩を捕獲。内藤はその体勢で拳を上下にさせ、「ジュース」コールを煽って挑発。
ジュースがロープに逃げると、内藤は拳を上下にさせながらストンピング。続いて内藤はネックロックで捕らえ、ジュースをコーナーまで押し込むと、後頭部にエルボーを連発。
内藤はジュースの顔面をはたきながら拳を上下。さらにスウィンギングネックブリーカーの体勢に入るが、ジュースはこらえる。そして、ブレーンバスターで持ち上げるも、内藤は脱出。しかし、ジュースはスピニングスパインバスターを炸裂する。
ジュースは拳を上下にさせ、リズミカルにナックルをいれる。そして、左ストレートと見せかけ、フェイントからDDTで内藤を突き刺す。
ジュースはコーナー最上段からダイブ。この動きを読んだ内藤がかわすと、ジュースは着地。続くロープワークの攻防では、内藤がヒップトスから背中に低空ドロップキックをヒット。
内藤が串刺し攻撃を狙うと、ジュースはキックで迎撃。しかし、内藤はその蹴り足を捕らえ、セカンドロープを用いた変形ネックブリーカー。さらにスウィンギングネックブリーカー、プルマ・ブランカとたたみかける。ジュースは必死にロープエスケープ。
ならばと内藤はグロリアを狙うが、ジュースは回避。しかし、内藤は挑発しながらエルボー。さらにジャンピングエルボーを繰り出すが、かわしたジュースはフルネルソンバスターを炸裂。
先に立ち上がったジュースはキャノンボールを決め、「ドンドン、パン!」を会場に煽り、内藤をコーナー最上段に設置。そして一気に雪崩式ブレーンバスターを炸裂。ジュースはそのままクラッチを離さず、ジャックハマーで叩きつけるが、内藤はカウント2でキックアウト。
ジュースは雄叫びを上げ、パルプフリクションの体勢へ。だが、内藤は脱出して突進。これをジュースは抱え上げるが、内藤は着地。するとジュースは強烈なエルボーでダウンを奪う。
気合いを入れたジュースはタンクトップを脱ぎ、プリンスズスロウンを狙うも、内藤はリバースフランケンシュタイナーで切り返す。
内藤はジュースのリストをつかんでエルボーを連発。ジュースがマットに倒れ込んでも、内藤は立ち上がらせて執拗にエルボー。ジュースはコーナーにもたれかかる。
すると、内藤は雪崩式フランケンシュタイナーを敢行。さらにコリエンド式デスティーノを仕掛けるが、切り抜けたジュースは鋭いスピンキック。ここで両者ともに大の字に。
先に立ち上がったジュースはパワーボムを狙うが、内藤は切り抜けてトルネードDDTへ。しかし、ジュースはこらえてブレーンバスターの体勢に。だが、内藤はデスティーノで切り返す。
さらに内藤はジュースに正調のデスティーノを仕掛けるも、ジュースは切り抜け、豪快なパワーボムで内藤を叩きつける。
ここから両者はヒザ立ちのままエルボーの応酬。そして、内藤が拳を上下させると、ジュースは内藤のように目を指で見開くポーズ。挑発しながら両者は打撃合戦を繰り広げ、さらにジュースはリズミカルにナックルパート。しかし、内藤はかわして延髄斬り。だが、ジュースもショートレンジラリアットでダウンを奪う。ジュースの額からは出血が見える。
ジュースはパルプフリクションを狙うも、内藤は切り返してエルボーを連発。だが、かわしたジュースは左ストレートを炸裂。そして、パルプフリクションへ。
だが、こらえた内藤は、ジュースのストレートをかわすとコリエンド式デスティーノ。カバーはジュースがなんとかカウント2で跳ね除けるも、最後は内藤が正調のデスティーノで3カウントを奪取。これでジュースは3勝3敗、内藤は5勝1敗でBブロック単独首位をキープ。
試合後、両者ともに大の字。だが、内藤は寝転びながらジュースの頭を蹴りつけていく。そして、寝転びポーズで拳を上下させ、ジュースに不敵な笑みを送る。最後、内藤はジュースを踏みつけながら勝ち名乗りを受けた。