第5試合は石井智宏(1勝3敗)とタイチ(3勝1敗)が対峙。両者は昨年、二度対戦。6.9大阪城でのNEVER無差別級王座戦では王者石井が勝利。8月の『G1』公式戦ではタイチがリベンジを果たしている。すでに三敗を喫している石井としては、踏ん張りどころの一戦となる。
タイチはIWGPタッグのベルトを携えてリングイン。石井の右ヒザにはテーピングが施されている。
開始のゴング、タイチはコーナーにもたれかかる。そして、動き出すと同時に、いきなり石井にフロントキック。しかし、石井は倒れず、逆水平チョップをお見舞い。ここからタイチがキック、石井が逆水平チョップで激しい乱打戦を展開。
タイチは石井を蹴り倒すと、場外に連れ出し、鉄柵に投げつける。そして、タイチは木槌を手に取り、石井の頭部に一撃。さらにコードを使ってチョーク攻撃をお見舞い。
タイチは石井の頭部を鉄柱に叩きつけ、リングに投げ入れるとチョーク攻撃。さらにヒザを石井の首元に押し付けてから、顔面を踏みつける。
立ち上がった石井は逆水平チョップを連発。しかし、タイチはノド元をつかんで、力任せに石井を押し倒す。続いてタイチはフライングメイヤーから背中にサッカーボールキック。しかし、カバーは石井がカウント1でキックアウト。
タイチは「恥ずかしくねえのか?」と挑発しながら石井を蹴りつけていく。石井は蹴り足をつかむとエルボーを落とす。さらにカウンターのパワースラムをお見舞い。
石井はタイチにコーナーを背負わせるとエルボー&逆水平チョップの雨嵐。タイチがダウンすると、石井は「どうした、コノヤロー! 来いよ、テメー!」と頭部を蹴りつける。
続いて石井はショルダータックルでダウンを奪い、バックドロップの体勢に。タイチはエルボーで切り抜けると、突進してきた石井をコーナーに自爆させ、ジャンピングキックをヒット。
タイチはバズソーキックを繰り出すが、石井は切り抜ける。そして、技の読み合いからブレーンバスターを狙うも、着地したタイチはバズソーキックを石井の頭部にヒット。石井は前のめりにダウン。
ここでタイチはパンタロンを脱ぐが、すかさず石井は立ち上がる。そして、石井はエルボーを見舞うが、タイチはジャンピングキックを炸裂。
タイチはパワーボムの体勢に入るも、石井は腰を落としてショルダースルーを狙う。これはタイチが回避し、ステップキック。石井はヘッドバットを食らわすが、タイチは強烈なエルボー。
石井がフラフラと立ち上がると、タイチは後頭部にラリアットを食らわせ、すかさずバックドロップを炸裂。
タイチは一気にブラックメフィストを狙うも、石井はこらえてパワーボムで抱え上げ、そのままタイチをコーナーに叩きつける。立ち上がったタイチは雄叫びを上げて突進するが、石井はカウンターのラリアットをヒット。
石井が近づくと、タイチはバックドロップを狙う。これを回避した石井はキックを放つが、その足をつかんだタイチは、レフェリーを突き飛ばして死角を作り、急所攻撃へ。しかし、石井は切り抜けてヘッドバット。続く延髄斬りはタイチがかわし、バズソーキック。だが、石井は倒れず、エルボーでタイチを吹っ飛ばす。
石井は気合いの雄叫びを上げ、タイチをパワーボムで叩きつけるも、タイチはカウント2で必死にキックアウト。ならばと石井はラリアットを狙う。タイチはキックで迎撃するも、石井はレフトハンドのショートレンジラリアットでダウンを奪い、今度こそラリアットを炸裂。そしてカバーするが、これもタイチはカウント2で返す。
すると石井は垂直落下式ブレーンバスターで持ち上げるが、切り抜けたタイチはレフェリーを石井に突き飛ばし、スキをついて急所蹴りをヒット。そして、タイチ式外道クラッチで丸め込むが、石井はカウント2で跳ね返す。
タイチは先に立ち上がると、タイチ式ラストライドを炸裂。しかし、石井はこれもカウント3寸前でキックアウト。
タイチは天翔十字鳳を放つも、石井は切り抜ける。そして技の読み合いから石井がジャーマン。しかし、タイチはすぐに立ち上がり、フロントキック。だが、これを受け止めた石井はヘッドバットを炸裂。
石井はコーナーに何度も自分の頭を打ち付けて気合いを入れると、ラリアットをお見舞い。しかし、カバーはタイチがカウント1で返し、すぐさま起き上がるとアックスボンバーを炸裂。
石井も負けじと立ち上がってラリアットで突進するが、かわしたタイチは高角度のバックドロップを決めてカバーへ。しかし、石井はカウント2でキックアウト。
タイチは雄叫びを上げ、アックスボンバーへ。それを石井は右腕で打ち落とす。すると、タイチは天翔十字鳳を放つが、石井はディフェンス。すかさずタイチはジャンピングキックをヒット。
だが、石井は倒れずに突進。すると、タイチはブラックメフィストの体勢に。しかし、こらえた石井はパワーボムを狙い、タイチが耐えるとジャンピングキックをお見舞い。
続いて石井はスライディングラリアットを決めてカバーするもカウントは2。ならばと石井は垂直落下式ブレーンバスターを決め、ついに3カウントを奪取。これで石井は2勝3敗、タイチは3勝2敗。
試合後も両者は倒れながらつかみかかるが、セコンドが割って入る。タイチがセコンドの肩を借りながら、石井に対し言葉を投げつけると、石井も返す。そして、石井は首筋を押さえながら自力で花道を引き上げた。