メイン(第5試合)では、今シリーズ開催された第62代IWGPジュニアタッグ王座決定リーグ戦で1位となったエル・デスペラード&金丸義信組と、2位の高橋ヒロム&BUSHI組が、ベルトを賭けて最終決戦。
両チームは9.9仙台でのリーグ戦で激突。L・I・Jが勝利目前まで迫るも、金丸のマスク剥ぎでスキが生じたBUSHIを、すかさずデスペラードが急所攻撃からエル・エス・クレロにつなぎ、まんまと勝利を収めている。
デスペラード&金丸組が勝利すれば、約1年8カ月ぶり、二度目の同王座戴冠。ヒロム&BUSHI組が勝利をつかむと同時に仙台のリベンジを果たせば、念願のIWGPジュニアタッグ初奪取となる。
先発はBUSHIと金丸。金丸は相手コーナーのヒロムをキックで吹っ飛ばし、BUSHIにはエルボーを連発。続いてロープワークの攻防に移ると、ヒロムもリングインし、L・I・Jは二人揃ってリープフロッグ。そして、連携のドロップキックを金丸にヒット。
続いてL・I・Jはデスペラードにも連携の低空ドロップキック。BUSHIはTシャツを脱ぎ、それを用いて金丸にチョーク攻撃。そこからスウィンギングネックブリーカーを決める。
スイッチしたヒロムは金丸に強烈な逆水平チョップを連発。だが、金丸はカウンターのドロップキックで反撃。場外ではデスペラードがBUSHIを鉄柵に叩きつける。
金丸もヒロムを場外戦に連れ出し、鉄柱に叩きつける。さらにエプロンにヒロムを固定し、金丸は即頭部にキックを叩き込む。ヒロムがサードロープに逆さ釣りになると、デスペラードが土手っ腹にパンチを叩き込む。
戦場がリングに戻ると、金丸がヒロムをスリーパーで捕獲。そして、デスペラードが腹部にキックを見舞う。さらにデスペラードはサードロープに寝そべりながら、ヒロムの顔面に両足を押し当てる。
デスペラードはヒロムの頭部に噛み付き攻撃。さらに鈴木軍は二人がかりでヒロムの顔面を痛めつける。
ヒロムは必死に二人に逆水平チョップを見舞うも、鈴木軍は軽くいなし、金丸がブリティッシュフォールをお見舞い。続いて金丸はキャメルクラッチでヒロムにダメージを蓄積させる。ヒロムはなんとかロープエスケープ。
スイッチしたデスペラードはヒロムにブレーンバスター。そしてカバーするが、これはカウント2。鈴木軍はヒロムに集中攻撃。
金丸は「こんなもんか?」とヒロムにストンピングを連発。さらにロープに走ると、ヒロムは追走してドロップキック。だが、金丸はかわし、逆にキック。すると、その蹴り足をつかんだヒロムはリストクラッチ式のドラゴンスクリュー。
ようやくスイッチしたBUSHIは、金丸にティヘラ。するとデスペラードが襲いかかかるが、BUSHIは鈴木軍のトレイン攻撃を切り抜け、二人まとめてミサイルキックで吹っ飛ばす。
BUSHIは金丸にDDTを決め、フィッシャーマンズスクリューを狙うが、これは不発。金丸がサミングを繰り出すも、しのいだBUSHIはドロップキックで場外に吹っ飛ばす。そして、トペ・スイシーダを狙うも、デスペラードが足を引っ張って妨害。
金丸はBUSHIに串刺しフロントキック。そしてブリティッシュフォールを狙うが、切り抜けたBUSHIは今度こそフィッシャーマンズスクリュー。
続いてBUSHIは両肩に担ぎ上げるも、金丸は脱出。さらにカウンターの低空ドロップキック。
スイッチしたデスペラードはBUSHIにニークラッシャーを狙う。だが、BUSHIは顔面をかきむしって脱出。するとデスペラードは串刺しラリアットを決める。しかし、BUSHIも飛びついてのティヘラで反撃。
次はヒロムがデスペラードのノドをセカンドロープを用いて攻めると、さらにショットガンドロップキック。続いて串刺しラリアットから低空ドロップキックをヒット。だが、カバーはカウント2。
ヒロムはブレーンバスターの体勢に捕らえるが、デスペラードは切り抜ける。ヒロムがロープに走ると金丸が妨害し、すかさずデスペラードがスピアー。
続いて鈴木軍はヒロムに連携バックドロップ。場外では金丸がBUSHIの顔面をエプロンに叩きつける。
リング上、デスペラードのギターラ・デ・アンヘルを切り抜けたヒロムはトラースキック。しかし、デスペラードは回避し、技の読み合いからピンチェ・ロコの体勢に。するとBUSHIがデスペラードの後頭部にミサイルキック。
すかさず、金丸がBUSHIにフロントキックを見舞うも、ヒロムが金丸にトラースキック。
L・I・Jはデスペラードに連携のジャーマン。そして、LATを狙うも、金丸がカット。だが、ヒロムがショットガンドロップキックで場外に落とし、すかさずBUSHIがトペ・スイシーダをヒット。
ヒロムは気合を入れるが、デスペラードはサミングからエル・エス・クレロ。しかし、ヒロムはカウント2でキックアウト。そして、カウンターのラリアットをデスペラードにお見舞い。
ヒロムは気合いを入れ直しダイナマイト・プランジャーを炸裂。だが、デスペラードはカウント2でキックアウト。
ならばとL・I・Jは二人がかりでデスペラードに合体パワーボム、そしてLATを決めて、ヒロムがカバーするが、金丸がレフェリーの足を引っ張って妨害。
その金丸に対し、L・I・Jはダブル攻撃を狙う。しかし、金丸はしのぐと、BUSHIに延髄斬り。さらにヒロムにはポップアップ式の急所蹴り。
そして、金丸はウィスキー瓶でヒロムに一撃。続いてデスペラードに攻撃を促し、レフェリーをリングに入れる。
デスペラードはヒロムにピンチェ・ロコを一気に決めてカバー。しかしBUSHIがカットする。すると金丸がBUSHIにタッチアウトを炸裂。
金丸はヒロムを立ち上がらせると、デスペラードがロコ・モノをヒット。そして、今度こそピンチェ・ロコを決め、3カウントを奪取。鈴木軍がIWGPジュニアタッグを奪取、二度目の同王座戴冠を果たした。
NEW JAPAN ROAD
- 日時
- 2020年9月11日(金) 17:30開場 18:30開始
- 会場
- 東京・後楽園ホール
- 放送
- 観衆
- 669人
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第5試合 60分1本勝負
第62代IWGPジュニアタッグ王座決定戦<リーグ戦2位チーム>
<リーグ戦1位チーム>
※デスペラード&金丸が第62代IWGPジュニアタッグ王者となるレフェリー|レッドシューズ海野
MATCH REPORT
COMMENT
金丸「(頭を押さえてうめき声を上げているデスペラードを見て)大丈夫か?」
デスペラード「最後全然憶えてない。ああ、痛え。でも、凄え。俺、なんにも憶えてないけど勝った」
金丸「おい、今回のリーグ戦、4チーム? 数じゃねえんだよ。質だぞ、質。おい、今回出てた8人か? 8人の質、見たか? いいレベルじゃねえかよ」
デスペラード「1名だけちょっとあれですけど」
金丸「まあ、一発目でちょっと躓いたけどよ、最終的には俺らが頭一つ二つ出てたってことだ。(ベルトを見せびらかして)これが証明しているだろ?」
デスペラード「というわけで、リング上で言ったとお・お・お……」
※と言いかけたところで、タイチが登場。
タイチ「(拍手をしながら)チャンピオン、チャンピオンおめでとう! ジーマ、ジーマ持ってこい。いつものやつだとあれなんだよ。ネットの事情があってダメなんだよ。最近あったんだよ。いろいろあったんだよ」
金丸「(自分の持っているウィスキーのボトルを差し出して)飲んで」
タイチ「いや、今日車だから飲めない」
金丸「俺もダメだよ。車だよ」
タイチ「(デスペラードに向かって)じゃあ、お前」
デスペラード「俺はバイク」
タイチ「んじゃあ、ダメか。おい、俺ら珍しいな、こんなにチャンピオン」
金丸「本当だな」
デスペラード「ベルト今何本?」
タイチ「5だな。凄くない? やること一つだな。タッグの統一か? おい」
デスペラード「え? 話変わってくるぞ」
タイチ「まあ、それは飲みながらあとで。いつものとこな。今日は俺がちょっとだけおごってやるよ」
金丸「ちょっとかい」
デスペラード「ということでございます。で、なんの話してた? 忘れたわい」
金丸「まあ、そういうこっちゃ」
BUSHI「必ず、必ずヒロムとたどり着きたいベルトだよ。あのIWGPジュニアタッグのベルト、一緒に巻く。これは夢なんかじゃない。約束だよ」
※ヒロムはノーコメント