『NEW JAPAN ROAD』開幕戦として開催されるサイデン化学アリーナ大会。「IWGP Jr.タッグ王座決定リーグ戦」と「NEVER 6人タッグ戦」の前哨戦を主体に、全6試合が組まれた。
第1試合は、新日本プロレスLA道場のキッドが、第三世代の永田に挑むシングルマッチ。
序盤、腕の取り合いから永田がダブルリストアームサルト。その後、キッドが永田をニュートラルコーナーへ押し込み、チョップを浴びせる。
すると、永田がローキック連打で報復し、強烈なエルボーをお見舞い。そして、串刺しフロントハイキック、フライングメイヤー、背中へのローキック、スリーパーホールド、ミドルキック、カウンターフロントハイキックなどで追い討ち。
しかしキッドは、カウンタードロップキックで逆転に成功。さらに、串刺しラリアット、カウンターショルダータックル、エルボー連打、ブレーンバスターへ繋ぐ。
続いてキッドは逆エビ固めを極めるが、永田はロープエスケープ。するとキッドはダブルアームスープレックスの体勢に入るが、永田がリバーススープレックスで投げ捨てる。
それでもキッドはエルボースマッシュからロープへ走るが、永田がカウンターキチンシンクで迎撃。そして、ミドルキック、エクスプロイダーで追い討ちをかけると、最後はナガタロックIIで完勝を収めた。
永田「まあ、自分自身はいつも通り、いい調子で。ゲイブもこないだ闘ったよりはよかったかなっていう気はしました。俺は万全ですよ。あとは敵次第。俺が楽にして勝つのか、それともハードな闘いになるのか」
――このところ若手を相手にしてのシングルマッチや、若手をパートナーにしたげえての試合が続いてますが……。
永田「それはもう今年に限らずで。それも一つの、僕の役目かなと。彼らと組んだり闘うことで、若い刺激っていうか、エキスをたくさん吸収してるんで、いざってときは十分使えますよ。今年の前半、それがある意味(出番が)あったんで、後半に向けても(リングに)上がっている以上、頑張っていきたいです」
キッド「(※右ほおあたりをアイシングしながら)ああ……。また負けてしまった。今日もまた。今日はユージ・ナガタに負け。さすがにレジェンドだけあって、思うように闘わせてもらえない。もちろん勝つことを考えて闘っている。負けが続いてるのは事実だ。痛めつけられての負けだが、その痛みの分だけ、負けの分だけ経験を積んでいるのも確か。少しづつだけど、その負けの中から知ることもあるし、どんなミスを犯して負けにつながったのかということを学んでいる。単純に、自分の作戦通りにいかなかったから負けたんだ。ミスを重ねているけど、その積み重ねから何を学ぶかだ。次は必ずその成果をぶつける。キックに対してどう策を練るか。決して後ろには下がらない。連敗しないように。必ずや強いレスラーになってやる。男の中の男に。負けても前進していく。俺を潰してみろ。次の『G1 CLIMAX』までにもう1度、ナガタともう1度闘うことになっている(9.8水戸)。ナガタサン、次はこうはいかない。あなたを倒すまで、何度でも何度でも挑んでいくから。前の試合でアゴにダメージを受けていたからナガタロックに屈してしまっただけ。ナガタサン、今日はあなたに運が微笑んだだけだ」