“ピンフォール2カウントマッチ”ルールで矢野とBUSHIが闘う「KOPW 2020」1回戦。この試合の勝者が、8月29日（土）神宮球場で行われる王座決定戦の4WAYマッチに進出する。

　BUSHIはいつものように入場するが、矢野は入場テーマ曲が鳴り始めた途端に場内へ登場。そして、「早く、早く、早く！」などと口走りつつ急いでリングに上がる。

　その勢いのまますぐに試合開始となるが、浅見レフェリーが矢野の持っている消毒液のスプレーをチェック。すると、BUSHIが背後からスクールボーイで丸め込むが、矢野がカウント1で跳ね返す。
　さらに矢野は、BUSHIの顔面へスプレーを噴射して丸め込む。それをBUSHIが返すと、矢野はスプレーを投げ渡して隙を作り、スクールボーイで2カウントを目論む。
　それでもBUSHIが肩を上げると、矢野は場外へエスケープし、「一旦落ち着こう！」などと口走る。そして、「やんないから返せ」などと言ってBUSHIにスプレーの返却を要求。ところが、BUSHIが矢野の顔面にスプレーを噴射し、スクールボーイで丸め込む。
　すると矢野はニュートラルコーナーのクッションを取り外し、BUSHIの突進をかわして金具へ激突させる。そして、背後から丸め込むが、カウントは1。
　これでBUSHIが場外へ避難すると、矢野がリングへ押し戻し、3連続体固めで2カウントを迫る。だが、BUSHIがすべてクリアし、矢野をコーナーの金具へ叩きつける。そして、首固めを繰り出すも、カウントは1。
　これで矢野が北側の場外へ逃げると、BUSHIが追いかけて押し戻す。ところが、矢野はゴロゴロと体を転がして南側の場外へエスケープ。そして、追いかけてきたBUSHIを捕まえ、カウンターマンハッタンドロップを食らわせる。
　ここで矢野はバンテージを取り出すが、BUSHIが下からの両脚キックで抵抗。これで矢野が鉄柵に激突すると、素早くリングへ戻ってトペスイシーダを見舞う。
　その直後、BUSHIは矢野の両脚をバンテージでグルグル巻きにし、リング内へ戻す。すると矢野は、「ダメだよ、ダメ！」「ムリ、ムリ、ムリ、ムリ！」「ごめんなさい！」などと叫んで許しを請う。
　しかし、BUSHIがかまわずに低空ドロップキックを浴びせ、転倒した矢野をラ・マヒストラルで押さえ込む。ところが、矢野が体勢を入れ替えて反対にBUSHIを押さえ込み、ついにカウント2を奪取した。

　試合後、矢野は両脚を縛られたまま小躍りしてよろこぶ。一方、BUSHIはリングに寝転び、両脚をバタつかせて悔しがる。
　だが、してやったりの矢野は、辻と上村の肩を借り、両脚で跳ねながら退場した。

　
矢野「（※両足をくくりつけられているため、エレベーターを使ってインタビュースペースに登場。ピョンピョン跳びながら出てくると、「クソーッ！」と叫びながら床に転がって）今日の！ エレベーターの！ 乗り心地は、最高だぜーッ！ （※転がりながら控室に向かいつつ）最高だぜエレベーター！」

BUSHI「アーッ、チキショー！ アーッ！ ツーか？ ちゃんと入ったか、なぁ!? ルールは分かってたんだよ。なぁ、ツー入ったか？ 俺は肩上げたんじゃねぇか？ アーッ、チキショー！ チキショー！（※と叫びながら控室へ）」