第5試合はIWGPタッグ王者のタイチ&ザック・セイバーJr.組に棚橋弘至&飯伏幸太組がチャレンジ。
棚橋組は2.21後楽園でG.O.Dを下してIWGPタッグを戴冠。しかし、直後にタイチとザックが乱入し、次期挑戦をブチ上げた。
その後、棚橋組はリマッチを迫るも、タイチは「棚橋、オマエの時代はすべて終わった」と、その要求を固辞。飯伏も精彩を欠くパートナーにイラ立ちを見せ、不協和音が流れる事態に。
しかし、棚橋は8.7後楽園の第21代NEVER無差別級6人タッグ王座決定トーナメント1回戦で、タイチから丸め込みで直接フォール勝ち。飯伏の信頼を取り戻した棚橋は、8.9後楽園でも8人タッグで鈴木軍に勝利を収め、IWGPタッグの再戦にこぎつけた。
棚橋が「よし!」と手を挙げて先発に立候補。しかし、飯伏がその手を下げて、「行きます!」と先発を買って出る。鈴木軍はタイチがリングイン。
すると、飯伏の背後からザックが襲い掛かる。しかし、棚橋が「うしろ!」と叫び、飯伏はザックの攻撃を回避。そして、棚橋もリングに入り、ザックにダブルのエルボー。棚橋組はタイチにも連携攻撃。棚橋のサンセットフリップから飯伏のその場飛びコークスクリュープレス。さらにエルボードロップをダブルで決める。
続いて棚橋はタイチにジャンピングフォアアーム。しかし、タイチはスキをついて棚橋に高角度のバックドロップを炸裂。
そこから鈴木軍は場外戦で挑戦者組を痛めつける。タイチは棚橋を持ち上げると、そのノド元を鉄柵に打ちつける。さらに鉄柵を用いてチョーク攻撃。
タイチは棚橋をリングに入れると見せかけ、鉄柵に投げつける。ザックも飯伏に鉄柵攻撃。
タイチはコードで棚橋にチョーク攻撃。飯伏がカットに入るも、ザックがこれを排除する。
タイチは棚橋をリングに投げ入れカバーするも、これはレフェリーが認めず。続いてザックが棚橋にネックロック。さらにネックツイストからスリーパー。
次はタイチがヒザを棚橋のノド元に押し付け、さらにチンロック。鈴木軍は棚橋に集中攻撃。
ザックは棚橋にクロスアームのスリーパー。これを棚橋は力で切り返そうとするも、ザックは巧みに返してネックツイスト。
スイッチしたタイチは棚橋の顔面にキックを連発。棚橋もエルボーを返していくが、タイチはノド輪でコーナーまで押し込んでいく。だが、棚橋はタイチの串刺しキックを切り抜けると、セカンドロープからクロスボディ。
スイッチした飯伏はタイチにパワースラム。そして、ザックにはプランチャ。さらにタイチにはその場飛びムーンサルトプレス。
飯伏はタイチにドラゴンスープレックスを狙うが、タイチは切り抜けてバックドロップの体勢に。だが、飯伏もこらえる。
するとタイチは鋭いソバット。さらにミドルキックを連発。飯伏もミドルで反撃し、両者は蹴りの応酬を展開。タイチはジャンピングキックでダウンを奪う。
タイチはパンタロンを脱ぎ、天翔十字鳳を放つが、飯伏はその蹴り足を受け止めて回避。しかし、タイチはカウンターのフロントキック。だが、飯伏もハイキックを炸裂。両者はリングで大の字に、
次は棚橋とザックのマッチアップ。棚橋はザックにドラゴンスクリュー。ザックがエプロンに逃げると、棚橋はロープ越しのドラゴンスクリューをお見舞い。そしてテキサスクローバーを決めるも、ザックはロープエスケープ。
すると棚橋はスリングブレイドを狙うが、ザックは逆さ抑え込みの体勢に切り返す。棚橋も踏ん張るが、タイチがフロントキック。そして、タイチ組はユニオーネの竜巻を狙うが、飯伏がスワンダイブのドロップキック。ここから棚橋組はタイチにユニオーネの竜巻を連発。
棚橋は「立て―!」と叫び、ザックにスリングブレイド。だが、ザックは脇固めで切り返し、ジム・ブレイクス・アームバーに移行。しかし、飯伏がカットし、ザックにカミゴェを狙う。すると、タイチがアイアンフィンガーで襲い掛かる。だが、飯伏はキックで阻止。
そして、棚橋組はタイチにゴールデンブレイド。さらにザックにもゴールデンブレイドを炸裂。
続いて飯伏がタイチにプランチャ。棚橋は立ち上がったザックにハイフライアタック。そして、ハイフライフローを放つも、これは寸前でかわされてしまう。
すかさずタイチが棚橋を捕え、タイチ組は一気にザックメフィストを炸裂。3カウントが入り、王者組が初防衛に成功した。
試合後、ベルトを手に意気揚々と引き上げる王者組に対し、飯伏はリングで茫然。そして、棚橋に方を貸しながら退場した。
D4DJ Groovy Mix Presents SUMMER STRUGGLE in JINGU
- 日時
- 2020年8月29日(土) 15:00開場 17:00開始
- 会場
- 東京・明治神宮野球場
- 放送
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- 観衆
- 4,710人
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第5試合 60分1本勝負
IWGPタッグ選手権試合<チャレンジャーチーム>
<第87代チャンピオンチーム>
※タイチ&ザックが初防衛に成功レフェリー|マーティー浅見
MATCH REPORT
COMMENT
タイチ「俺らのプランが上回ったようだな。棚橋! 棚橋! え、乾杯? ああでも俺ダメだ、車だ今日ちくしょう。しょうがねーな、しょっぱい水でよお……。乾杯は」
(※タイチが水で、ザックがZIMAで乾杯をし)
タイチ「(※記者達に向かって)乾杯って早く言えよこの野郎! なんなんだ。オイ、棚橋! 絶好調だ、好調だ? 絶好調が復活した? カンバックして見せる? カンバックして見せかけさせたんだよ! 意味分かるか? おまえが調子に乗ると、わざと俺らが引き立ててやったんだ。それぐらいもわかんないか、なあ? バカだなおまえは心底。おまえによ。おまえに復活もクソもねーんだよ。もともとよ。別に復活してねーんだよおまえ。ただ、ちょっと勝ったぐらいで。それも全部わざとだ。俺らの全て手の内に踊らされて、おまえが調子取り戻りたと。おだててやったんだ俺らがよー。絶好調ですね棚橋さん。じゃあやりますか。何も変わっちゃいねーんだおまえ。その超好調ぶりを出さしてやってからのコロっと、これら、もう俺ら最初から練っていた。わかってたんだよ。あいつを調子に乗らせてやろうって。そっから一気にいってどん底につき落としてやるって。どうだ? ゴールデンボールズ!」
ザック「終わりだ」
タイチ「もうないだろ! ゴールデンボールズの馬鹿なファン共もよ。今日の俺らの戦い見て、文句つくとこあった? 前の時はよ、なんかガチャガチャガチャガチャブスな女どもがよ、あいつら2人に抱かれたい女どもがよ。ガタガタ言いやがってよ。今回はどうだ、ガタガタ言えんのか? 調子に乗った棚橋が悪りいんじゃねーか? 俺らに文句つけるやついんのか? もうねーだろ。ゴールデンボールズもぐうの音も出ねーだろ飯伏! やっぱりおまえは死神だったな。おまえがいるから棚橋が勘違いすんだよ。棚橋があんなんなってオメー。やっぱりおまえは死神だった。俺が読んだ通り、棚橋、おまえも俺が読んだ通り調子に乗ったとこで、コロっと全て、全て、俺らの手の中でおまえら踊ってたんだよ。それぐらい気付かないか。だからこの結果になってんだよ。ベルトはあいつらを求めてない、おれらを求めてんだ。分かるか、なあ? このベルトは俺らを求めて戻ってきたじゃん」
ザック「誰も俺たちを止めることはできない。ゴールデン・ボールズはお終いだ。バカ供が。防衛戦でも負け、今日のリマッチでも俺たちに敗北。そもそもリマッチの権利さえなかったくせに。俺たちは心優しいから仕方なく挑戦させてやっただけだ。だが、俺たちは同時に危険なんだ。でもこれであいつらも完全に終わりだろう。エースは死んだ。ベルトはデンジャラス・テッカーズのものだ。俺たちこそが新日本最強のチームだ。もう誰も俺たちを止められない」
タイチ「オイどうすんだ新日本プロレスよ! おまえらが一番可愛がってて、一番獲って欲しかったチームが2回も俺らにやられて。まさか3回目も出してくんじゃねーだろうな(苦笑)。下らねーことぬかすなよ。オイ、おまらゴールデンボールズのファンも誰も認めねえ。まあゴールデンボールズも終わったけどな。どうすんだ新日本プロレス。いいんだなじゃあ? 約束通り、このベルトが俺らにあるってことはよ、なあ? 俺らが、前も言った通り俺とザックが中心なってやっていくぞ。俺らにだってよ、プランがあるんだ。この先のプランがあるんだ。だからこのベルトはゴミみたいなベルトかもしんねーけどよ、ゴミみたいなやつが挑戦して来っからよ。ゴミみたいなもんにも価値あんだよ、一応な。俺らにだってよ、考えてることあんだよ。」
ザック「ベルトの防衛こそが第一の目標だ。お前らバカ供、目を見開いてよく見とけよ」
(※ここで、なぜかコメントルームの火災報知器が鳴る)
タイチ「ほら、火災発生だよ、ほら。火事だ火事」
ザック「お前ら俺たちにケンカ売ってんのか? 火災報知器が鳴ってるのにケータイ見てるとはどういうことだ!」
タイチ「何早く終わらせろっていうのか喋るのをよ! それ鳴らしてテメー、オラガキ! おまえ鳴らしたんだろわざとよ! 早く帰れってことか! なんだおまえこの野郎!」
ーー鳴らしていません
タイチ「おまえだろこの野郎! おまえゴールデンボールズの刺客かテメーこの野郎!」
ザック「何で誰も気にも留めないんだ? やっぱり新日本は俺たちに喧嘩を売ってるんだろ。ちっとも笑えないぞ」
タイチ「いつまでも喋ってやるぞこの野郎! 10分でも20分でもこの野郎テメー! なんだあいつこの野郎、ふざけんな。いいところでよ。まあそういうこった。他にいねーだろ。俺らにもうこねーだろ。俺らはよ、実力だけじゃねーんだ。(※頭を指して)こっちもあんだよおまえらと違って。こっちも全て使うんだよ。今日の試合みたいにな。ただ勝ちますって言ってるだけねえ。なあ、ゴールデンボールズ! おまえらが身体をシェイプしてもさ、どんだけ絞っていい身体になっても意味がないってこと今日わかったろ? 最後にでるのは(※お腹を叩き)体重差だ。体重差とこのザックのこのからみつくこのボディーだ。わかったか。なあ絞ってなあ、筋肉つけたって意味ねーんだよ。次行くぞ。これ(IWGPタッグベルト)持って。次は『G1』だ、なんだ? 知らねーぞ。『G1』ももうなしだ。」
ザック「次は『G1』か? でも俺たちはタッグ王者だからな、『G1』なんて今はどうでもいい」
タイチ「こんな暑いのに。つーかこれ(※IWGPタッグベルトを叩き)ある以上俺ら、やらせてもらうぞ。な、今はまだ言えないけどな、ザックな。まあ楽しみにしとけよ。残念だったなゴールデンボールズ。解散だ。あとは好きにしろ。死神さん、俺のとこに来てもいいぞ」
飯伏「大丈夫ですか? 大丈夫っすか?」
棚橋「うわああああああ、くそっ!!」
飯伏「何で負けたんですか? え、入ったんじゃないですかハイフライフローが。勝ってないっすか。何があったんすか? 完全に優勢だったじゃないですか。何が起きたっすか」
棚橋「せっかくさ、飯伏くんが俺を待ってて、こうしてタッグもねタイトルマッチにこぎつけたのに。情けない! 本当ごめん。でも! ……今日は負けてしまったけど。……まださ、俺はゴールデンエース、まだ続けたいと思ってるけど、それが本当にいいことなのかどうか。……すぐには答えでないと思う。だから! 飯伏くん……またいつか組もう。またいつか組んでくれ! 俺が絶対、調子上げて、今よりも調子よく戻ってくるから。それでいいか?」
飯伏「棚さん。棚橋さんが、僕のところまで来てくれるんだったら」
棚橋「オシッ!」
飯伏「僕はいつでも組みますよ」
棚橋「オシッ!」
飯伏「一旦……、一旦」
棚橋「そうだな」
飯伏「そのタッグ戦線としては、ここで」
棚橋「そうだな。『G1』も始まるしな……」
飯伏「でも!」
棚橋「でもこのまま中途半端で終わらせるの本当なんか俺のキャリアの中で一番悔しいから。絶対、絶対またいつかでいいか」
飯伏「それは僕も思ってます。これは終わらせてはいけないと思ってるし。ただ、僕は僕で、シングル戦線。『G1』も始まるし。絶対に『G1』をトップで、そして棚さん」
棚橋「うん」
飯伏「そこで、また組みましょうよ」
棚橋「それ言っちゃう? それ言ったら俺『G1』獲るよ!」
飯伏「同じブロックだったら負けません」
棚橋「そうだな、ブロック分けまだわからないもんな」
飯伏「もし、違うブロックだとしても決勝で会いましょう」
棚橋「そうだな、そういうことになるよな。そしたら俺が完全に復調したって証明にになるからな」
飯伏「そこで勝ったら、さらに僕は認めますよ」
棚橋「じゃあ『G1 CLIMAX』の決勝で俺が勝たないとタッグは組めないってことだよな?」
飯伏「組めないっす」
棚橋「よしわかった! 答えは出たぞ!」
(※棚橋はここで去り)
飯伏「答えは出ました。僕が優勝します。でも優勝したら、僕、権限ありますよね、発言権、ね。そしたらまた組めます」