オカダの提唱によって新設された「KOPW 2020」の決定戦。9.26後楽園ホールの1回戦を勝ち上がったオカダ、SANADA、矢野、デスペラードが、4WAYマッチで王座を争う。
ゴング直後、最後に入場したオカダがニュートラルコーナーでレインメーカーポーズを取っていると、SANADA&デスペラードが矢野を急襲。そして、その矛先をオカダへ向ける。
続いて2人は矢野にも加わることを要請。すると矢野は、迷った挙句に串刺しバックエルボーでオカダへ追撃。そして、即座に首固めで押さえ込むが、SANADA&デスペラードがカットする。
その直後、SANADAとデスペラードが揉めていると、矢野が背後からデスペラードのマスクを掴んで引き倒す。そして、ロープワークでフェイントをかけてSANADAを惑わせ、場外へ送り出す。
ここでオカダがSANADAを羽交い絞めにし、矢野がロープへ走る。ところが、場外からデスペラードが足を取って妨害。
その後、オカダとSANADAが共闘する形になり、ダブルバックエルボーをデスペラードにお見舞い。そして、サンドイッチ低空ドロップキックで追い討ちをかける。ここでオカダが拳を掲げ、SANADAが応じようとした途端にトーキックを浴びせる。
すると矢野登場し、「さっきはゴメン!」「一緒にやろう!」などと叫んでオカダに謝罪。そして、2人でSANADAにトレイン攻撃を食らわせる。
その直後、矢野がシーソーホイップでSANADAを投げ飛ばしてコーナーの金具へ激突させると、オカダがリバースネックブリーカーで追撃。そして、オカダがSANADAをフォールすると、すかさず矢野がカット。そして、今度は自分がカバーにいくが、オカダがストンピングを見舞って妨害。
これをきっかけにオカダと矢野がエルボー合戦を展開。そして、矢野が首固めを繰り出すが、オカダが肩を上げる。
そこへデスペラードが入ってオカダを蹴散らすが、矢野がコーナーの金具へ衝突させ、スクールボーイで丸め込む。
だが、SANADAが矢野を金具へ叩きつけ、パラダイスロックで動けなくする。するとオカダがSANADAへ襲い掛かり、エルボー合戦を開始。
その後、オカダとSANADAが互いの動きを読み合い、SANADAがツームストンパイルドライバーを回避してSkull Endを仕掛ける。それをオカダが切り返すも、SANADAがさらに切り返し、ロープを利用したネックスクリューを見舞う。
その間も矢野は身動きできず、「誰か!」と悲痛な叫び声をあげる。そんななか、オカダがSANADAのラウンディングボディプレスを回避し、ショットガンドロップキックをお見舞い。これでSANADAが後方へ吹き飛び、矢野の尻に激突してしまう。
それでもSANADAはバク宙式Skull Endをオカダに極め、グラウンドへ移行。ところが、デスペラードがフロッグスプラッシュでカットする。
その直後、デスペラードがギターラ・デ・アンヘルでオカダを叩きつけるが、カウントは2。するとデスペラードはピンチェ・ロコを狙うが、オカダが脱出し、カウンタードロップキックで報復。
続いてオカダ変型コブラクラッチでデスペラードを捕獲。するとデスペラードは、佐藤レフェリーを掴んで抵抗。それでもオカダが力を込めると、佐藤レフェリーが転倒してダウンしてしまう。
その直後、矢野がオカダの背後へ回り、急所攻撃をお見舞い。そして、間髪入れずにスクールボーイ(横入り式エビ固め)で押さえ込み、3カウントを奪取した。
試合後、矢野は「KOPW 2020」トロフィーを抱えつつ、合掌してオカダに謝る。しかし、その後はYTRアピール&デニーロポーズを決める。
そんな中、オカダが苦しそうに退場すると、矢野はまたもや両手を合わせて平謝り。しかし最後は、トロフィーを右手で掲げ、片合掌でオカダに謝罪。そして、自ら持参した消毒液をトロフィーにたっぷり吹きかけて退場した。
矢野「オカダくん、ありがとう! オカダくん、ごめん! 堪忍してくれ! ごめん! オカダくん、ありがとう! オカダくんが提唱したこの『KOPW』、『KOPW』、最初に獲ったのは俺だ! おい、こんな俺でもタイトル獲れるとは思わなかったよ。獲れちゃった、タイトル! それが『KOPW』! こっから俺の好きに……させてもらえるの、これ? させてもらえないの? ファン投票なんだよね? 何でもいいじゃん! 何だってやってもいいじゃん! 可能性が広がるじゃ~ん! やろうよ! みんなやろうよ! 楽しいことやろうよ! 『KOPW』! 『KOPW』! とりあえず俺が保持者だからな。今年中、防衛していけば、もっとデカいトロフィーをもらえるって噂を聞いたよ。
(ことさらに声を張り上げて)そのデカいのを! この俺が! パーッと! ワーッと! もらっていくぞ、バカ野郎!」
オカダ「まあ、『KOPW』、最初の保持者が決まりましたけど、残念ながら僕は勝つことはできませんでした。まさかね、『金的 OF PRO-WRESTLING』で終わるとは思わなかったですし、僕が提唱しておいて、僕がまさか3カウントを獲られることになるとは僕が一番思っていませんでした。やっぱり4WAYは4WAYで難しいところがありますし、普通のシングルマッチのように戦っていれば隙きも生まれるんだなと改めて思いました。この試合時間は何分ですかね? そんなに長いこといってないと思うんですけど、10分もいってないと思うんですけど、10分以内で3カウント獲られるなんて、レインメーカーとして初めてなんじゃないかなと思いますし、今日でデビュー16年。最短記録ということで忘れられない日になったんじゃないかなと思います。まあ、僕が『KOPW』を提唱しましたけど、これから僕がああだこうだ言うつもりもなく、これからは矢野さんが見せていくことなんじゃないかなと思います。なので、僕は僕でしっかりと。とりあえずは『G1』も始まりますし、『G1』が終わって、また『KOPW』なのか? IWGPなのか? IWGPタッグなのか? 何を目指すかわからないですけど、『KOPW』、自分で言っておきながらめちゃくちゃ悔しいですけど、とりあえずは『G1』目指してやっていきたいと思います。矢野さんに貸しも作ってしまいましたしね。まあ、矢野さんだったらと、そこに対応できない自分が凄く悔しいです。あと21年ぶりの明治神宮野球場大会ということで、やっぱり野外ということで、試合やっていても気持ちよかったですし、こういう状況なんでお客さんがこんだけの数しか入れることもできない、声も出せない。そんな中でしっかり応援してくれている中で、また是非やりたいと思いますし、その時は超満員の明治神宮野球場でたくさん声を出してもらえて、そしてメインイベントのリングには僕が立ちたいと思います。ありがとうございました」

デスペラード「(バックステージのイスに座るのを拒否し)負けた人間がこんなとこに座れるか。う~ん、おもしれえな、これ。タイトルが獲れなかったっちゅうのはあるが、あれ年内これを保持して、最終的に決定戦みたいなのがあるようなこと言ってなかったっけ? う~ん、まあ俺の把握の仕方が悪いのかもしれないけど、あれだよな? 一回獲ったからって、ずっと持っているわけじゃないんだろ? 年内もう一回でも、矢野がチャンピオンになってるんだから、あれが『やる』っつたらできるんだよな? 確か。違った? (うなずく記者たちを見て)うんうんって言ってるから、多分そうなんだろう。オカダにちょびっと触れて、勝てるかもしれない、本当に(指でジェスチャーして)これぐらいのところまで行ったんだけど、やっぱあのドロップキック怖いね。鼻が取れたかと思いました。それ以上にSANADA、しゃべれんじゃねえかよ。しゃべれよ。最初からしゃべってろ。反芻しているのかと思った。口は動いてるのに声が出てこなかったから。で、矢野。勝ち負けにすら触ることなく4WAYが終わってしまった。こんなに恥ずかしいことはない。まあ、なんだかんだ言って、あのままいってたらギブアップしてたけどな。まあ、それはおいといて、矢野さん! 防衛戦やりません? お願いします。なんか、せっかくなんだからさ、こういう変則的なスタイルなんだから、ルール持ち合ってさ、投票してさ、楽しもうよ。ね?」
※SANADAはノーコメント