新日本プロレスLA道場のフレドリックスと、元NEVER王者のKENTAが対決する「NEW JAPAN CUP 2020 in the USA」1回戦。
　
　あとから入場したKENTAがフレドリックスに急接近し、指をさして挑発。これにフレドリックスが怒ってエルボーを叩き込んだ直後、試合開始のゴングが鳴る。
　
　そのままフレドリックスはKENTAにエルボー連打を浴びせ、エルボースマッシュ、フロントハイキックで追撃。するとKENTAもフロントハイキックを返すが、フレドリックスがドロップダウン＆リープフロッグでフェイントをかけ、フライングボディアタックを食らわせる。
　さらにフレドリックスはチョップを見舞っていくが、KENTAがエルボー合戦へ引き込み、そこからトーキックでひざまずかせる。そして、キックを胸板へ集中させると、DDTで追撃。
　これでKENTAのペースとなり、ローキック、キチンシンク、ニードロップで追撃。そして、フレドリックスの頭部を後ろ足で蹴って挑発。
　フレドリックスもエルボー連打で必死に反撃するが、KENTAは平然と受け流して強烈なエルボーを叩き込む。しかしフレドリックスは、エルボースマッシュからの変型バックブリーカーで逆転に成功。さらに、串刺しフライングボディアタック、バックドロップ、ジャンピングエルボードロップで追い討ちをかける。
　だが、KENTAがパワースラムで巻き返し、ローキック連打とストンピングでフレドリックスをさらに痛めつける。そして、セカンドロープを利用したDDTを見舞うと、打撃コンビネーションを繰り出す。ところが、その途中でフレドリックスがブロックし、スクールボーイで押さえ込む。
　それでもKENTAが肩を上げると、フレドリックスは逆さ押さえ込み。その後、KENTAがツバメ返しからロープへ走るが、フレドリックスがスパインバスターで叩きつける。
　次にフレドリックスは逆片エビ固めで絞り上げるが、KENTAが脱出し、カウンターフロントハイキックで逆襲。そして、カウンターラリアットでフレドリックスを吹き飛ばす。
　次にKENTAはgo 2 sleepの体勢に入るが、フレドリックスが抵抗し、エルボー合戦へ持ち込む。だが、KENTAが張り手連打で動きを止め、PKをお見舞い。そして、改めてgo 2 sleepを炸裂させ、フレドリックスを葬った。

KENTA「（以下、英語で）ここに戻って来れて嬉しい。嬉しいよ。今まで以上に進化した最強のBULLET CLUBの形を見せてやる。NEW JAPAN CUP USAに優勝するのはこの俺だ。EVILも2冠王になったことだ。BULLET CLUBによる完全制覇だ」
※いったん退場した、と思わせて

KENTA「（ニヤリと笑いながら。以下はすべて日本語で）行っちゃったかと思ったでしょ！ んなわけないじゃん？　いるじゃん、俺ここに。まあ、座れよ。座れ。……ひさしぶりだね？（満面の笑顔で）」
※アメリカのカメラがうなづかないのを見て
KENTA「ああ～、NEW JAPAN WORLDのカメラが恋しいわ、もう！　全然（リアクションを）やってくれないし。日本語でも通じてないし。『えっ』て顔してるし……。でも、帰ってきたでしょ？　帰ってきた感じするでしょ？　俺がこうして話していたら。最高だよ！　あのリングこそ、やっぱ俺たちが生きる場所。最高。客がいようがいまいが、俺たちがやるべきこと変わらないよ。帰ってこれてうれしい。それから？　アレだよ。『NEW JAPAN CUP USA』？　俺、優勝するでしょ？　ねえ？　EVIL優勝してさ、二冠になって、俺も刺激受けてるから。EVILに……、（英語のアクセントで）イーヴォーに、負けないように俺もやるよ、ここで。見とけよ！ まあ、結局何が言いたいかっていうと……『帰って来たよ』ってこと！」
　
カール「今……。頭がすごく痛むせいで、何を言おうかも上手く考えられない。正確には頭だけじゃなく、全身が痛い。でも今日は、最高だったな。だって俺はずっとKENTAの野郎にパンチを喰らわせたくて仕方なかった。半年前の俺じゃ、あいつの対角線には立てなかった。でも今の俺はあいつと互角にやり合えると分からせてやった。それだけではあいつには勝てなかったけど。分かってる。俺に足りないのは経験だ。でも俺は常に全力を尽くす。俺は世界で一番強い闘魂を持ったレスラーだ。でも…。今日は経験の差を痛感させられた。でも次だ 次。俺は前だけ見て進んでいく」