第4試合は本隊(棚橋弘至&飯伏幸太&永田裕志&天山広吉&マスター・ワト)と鈴木軍(タイチ&ザック・セイバーJr.&鈴木みのる&金丸義信&DOUKI)による10人タッグ。
タイチ&ザックは7.12大阪城で棚橋弘&飯伏を下してIWGPタッグを奪取。金丸は7.20後楽園の8人タッグで、ワトからフォール勝ちをスコア。勢いに乗る鈴木軍に対し、本隊はどう立ち向かうか?
まずワトが自身のテーマ曲に乗り、バックアッパーの天山とともに入場。続いて棚橋のテーマで残りの3人がリングイン。鈴木軍はタイチのテーマ曲で歩を進める。
ゴング前に鈴木軍は奇襲攻撃。リング上では鈴木と永田が激しい乱打戦。意地をむき出しにエルボーの応酬を繰り広げる。永田はフロントキックからエクスプロイダーを狙うが、切り抜けた鈴木は張り手からフロントキックでダウンを奪う。永田はワトにスイッチするも、鈴木に突っかかり、場外戦に持ち込む。
リング上、金丸とDOUKIがふたりがかりでワトを攻め立てる。すると、天山がリングインし、金丸にマウンテンボムをお見舞い。続いて天山は金丸にモンゴリアンチョップを連発。ワトは金丸に打撃のコンビネーション。最後は二段のヒザ蹴りでダウンを奪う。
金丸はワトのドロップキックを切り抜けると、場外に投棄。DOUKIは天山を鉄柵に打ち付ける。鈴木も永田を鉄柵に放り投げ、さらにフロントキック。そしてコードを用いてチョーク攻撃。
リング上、DOUKIがワトを場外に放り投げる。するとタイチが鉄柵に叩きつけ、さらに金丸が場外で低空ブレーンバスター。
ザックがワトとリングに戻すと、鈴木が「どうした?」と張り手。ワトは鈴木を無視して金丸につっかかるが、鈴木はフロントキック。鈴木軍はワトに集中攻撃を見舞う。
タイチはワトにキャメルクラッチの体勢でチョーク攻撃。さらに鈴木とザックがワトにダブルのアンクルホールド。続いて鈴木とザックは場外で天山にダブルの足関節。
リング上、タイチはのど輪でワトをコーナーに押し込む。さらにロープに走るも、ワトはカウンターのドロップキック。
ここでようやく棚橋にスイッチ。棚橋はタイチにフライングフォアアーム。さらにザックには張り手、鈴木にはドラゴンスクリューをお見舞い。
棚橋はタイチにもドラゴンスクリュー。しかし、背後から金丸が急襲。すると、飯伏が金丸を捕らえてタイチの上に設置。棚橋は金丸とタイチのふたりまとめて、セカンドロープからサンセットフリップを炸裂。
続く棚橋のスリングブレイドはタイチが切り返し、バックドロップを狙う。だが、棚橋もディフェンス。技の読み合いから、タイチはジャンピングキックを棚橋にヒット。
次は飯伏とザックが対峙。飯伏はフランケンシュタイナーからキック。そして打撃のコンビネーションを放ち、その場飛びムーンサルトプレスを狙うも、ザックはスキをついてスリーパー。そこからコブラツイストに移行。しかし、飯伏ははねのけてその場飛びムーンサルトプレス。ここで鈴木軍がカットに入り、両軍入り乱れる展開に。
飯伏とザックは丸め込み合戦を繰り広げる。ザックはスキをついて飯伏の左腕にオーバーヘッドキック。スイッチしたDOUKIは飯伏にラリアット。そして土遁の術を決めて押さえ込むが、飯伏はカウント2でキックアウト。
ここからDOUKIはスープレックス・デ・ラ・ルナを狙うも、飯伏は切り抜ける。ならばとDOUKIは地獄突き。そしてロープに走るも、棚橋がスリングブレイド。さらにタイチにはツイスト&シャウト。
次は永田が鈴木とエルボー合戦を繰り広げ、エクスプロイダーで放り投げる。天山はザックにヘッドバットからモンゴリアンチョップ。しかし、ザックはエルボーアッパーの連発で応戦。だが、天山はカウンターのニールキック。ワトは金丸にスワンダイブのエルボーアッパー。
ここでDOUKIが鉄パイプで殴りかかるも、飯伏はかわしてハイキック。そして、最後はカミゴェを決めて3カウントを奪取した。
試合後、場外で永田と鈴木が張り手の応酬。ワトは金丸と視殺戦。タイチ&ザックと棚橋&飯伏もにらみ合いを繰り広げた。その後、本隊は勝ち名乗りを上げ、棚橋は有観客の会場を見渡し、感慨深げな表情を浮かべた。
永田「(※1人でコメントスペースに入ってきて、静かな口調で)鈴木、もっと来い。もっと来い。そんなんじゃ俺は壊れないぞ。そんなんで俺が壊れると思うか。鈴木、もっと来い。もっと入れて来い。お前が壊れるか、俺が壊れるか、二つに一つだ。何倍にもして来い。その何倍にもして返してやる」
棚橋「(※永田と入れ替わりでコメントスペースにやって来る)よし、決めた。俺はね、もう『挑戦させろ』っていうのは言わない。もう、そんなのカッコ悪いから。実力で……」
飯伏「(※遅れてやって来て、棚橋と並んでコメント始める)ま、棚橋さん……」
棚橋「実力で振り向かす。タイチ、ザックから(ベルトを)獲り返す。一本取ってやる。そしたらもう、(挑戦を)受けざるを得ない。挑戦させろ、させろじゃないな。違う……」
飯伏「違いますね」
棚橋「実力行使だな。それはもう、見てるファンの方を納得させるのもあるし、あいつらが……あいつら、あいつらに(挑戦を)認めさせたい、俺は」
飯伏「次、愛知県(体育館)では、また元気いっぱいでいきましょう。必ず、約束します」
棚橋「そうだな」
飯伏、「今日も元気いっぱいのプロレスが愛知県で(できましたから)」
棚橋「これからも全国まわっていくんで。飯伏、次、愛知県に来る時は、ベルト何本(持ってくる)?」
飯伏「3本」
棚橋「オオ! じゃあ、4本。俺、4本」
飯伏「5本!」
棚橋「(※控室に戻りながら)じゃあ、オレ6本……」
飯伏「(※棚橋をあとを追いかけながら)7本……」
ワト「(※棚橋&飯伏と入れ替わりで入ってくる。ワトより一呼吸遅れて天山も入ってくる)金丸義信、金丸義信、そんなもんじゃねえぞ。もっと、俺はな、上を目指してんだ。金丸、シングルやったらな、ボコボコ(にして)、一発で潰してやるからな。見とけ」
天山「おお、いくぞ! マスター・ワト、これからどんどん上あがっていく選手や。未知の可能性、全然、秘めてるよ。太鼓判、押してやるって。ワト、これからしっかりと、新日本のリングで頂点目指すんや。俺がガッチリ、サポート、ヘルプしてやっからな。マスター・ワト、ナンバーワンになれよ。カマン、ワト!」
−−今のワト選手に、天山選手が凱旋帰国した当時の姿がオーバーラップしてますか?
天山「いや、ホンマね、勢いでいったらね、ワト、すごい持ってるからね。これからですよ。どんどん上がっていくチャンスあるから。俺はそれをうまいことサポートしていく、そういう気持ちですね。ワトによってね、最高のシチュエーションで試合できることを、あれしますよ。俺の凱旋なんかもっと。超えて行けよ、コラ。マスター・ワト、一発勝負しろ!」
−−そういえば天山選手は凱旋帰国直後、いきなり長州さんにケンカ売りましたもんね。
天山「そうそう。いろんなヤツのかみつけばいいんや。金丸とか、そんななんや、DOUKIか知らんけども、そんなヤツ(相手にせんと)、もっともっと上目指せって。そんな雑魚相手にしたってしょうがないって。マスター・ワト、チャンピオン(に)かみつけ」
鈴木「オイ永田!! オイ、やろうぜ!? やろうぜ!? オイ!? 俺が直々、相手してやるって言ってんだよ。オイ、テメェのその首、差し出せ。差し出せ。差し出しやがれ! オイ、新日本プロレス!! 鈴木みのる対永田裕志、“永田裕志公開処刑”、シングルマッチ組めよ」
金丸「(※ワトに対し)オイオイオイ、小僧、オイ! 今日はよかったな、オイ!? 組んだ相手がよかったな!? たまたまだ、たまたま。まだまだだ。まだまだ。終わらねぇぞ。終わらせねぇからな」
タイチ「ふざけたことヌカすな、お前。今日まで聞いといてやるよ。お前が『(IWGPタッグ戦を)もう1回やりたい』と。『まだやりたい』って、『もう1回やりたい』って、今日まで聞いといてやるよ、一応。意見をな。そんなにやりたいか? オイ、(※IWGPタッグベルトを無造作に足元へ置き)来い。俺のもとに来て、ひざまずいて、俺の足にすがって『これに挑戦させて下さい』って言ってみろ。ここにすがって言ってみろ。俺の足にすがって。できねぇだろ? どうせそんな心もねぇんだ。な!? オイ、(※報道陣を次々と指差し)お前、お前、お前にお前、全員に聞いてやるよ。(棚橋&飯伏に)権利あるか!? 率直に聞くけどよ、どうなんだよ!? 俺にシングルで2人やられ、ザックにタッグでやられ、あそこまで完膚なきにさせられて。どこに挑戦権が生まれるか!? (※ビデオカメラマンに向かって)お前、言ってみろよ、じゃあ!? どこに可能性があるんだよ!? 言ってみろよ。言えねぇんだろ? ないっつうことだよ。お前みたいなバカでもわかんだよ。素人でも。もう1回言うぞ。いいか? リマッチ権の受付は終了しました。すべて受付は終了しました。もう何も受け付けません。だから飯伏、お前にはチャンスをやるよ。その代わりパートナー変えて来い。そしたら考えてやる」
ザック「イブシ、テンザン!? テンザン、マスター・ワトだって? マスター・ワ○カーの方がしっくりくるぞ」
タイチ「辻だ、辻にしろ。飯伏・辻組で。弱そうだな。簡単に勝てそうだから。飯伏・上村でもいいぞ。なんでもいいぞ。よえぇヤツ連れて来い。どうせお前らよえぇんだ。負けんだよ」
ザック「イブシはYOSHI-HASHIと組んだ方がいいだろ。バカ同士お似合いだ」
タイチ「それも弱そうだな、オイ。お前らは終わった。誰も受け付けねぇ」
ザック「タナハシサンはもう終わったレスラーだ。イブシ、新しいパートナーとならタイトルマッチを考えてやってもいいかもな」