第5試合は棚橋弘至&飯伏幸太&永田裕志&マスター・ワトvsタイチ&ザック・セイバーJr.&鈴木みのる&金丸義信。棚橋&飯伏は7.12大阪城でタイチ&ザック組に敗れIWGPタッグ陥落。
ワトは7.12大阪城でDOUKIを下した直後、金丸の奇襲攻撃を受けて遺恨が勃発。
7.11&12大阪城を発熱のため欠場していた鈴木は、今回が復帰戦となる。
まずはワトが単独で入場。その傍らには、バックアップを宣言している天山の姿が見える。棚橋&飯伏&永田は共に入場。
鈴木軍はタイチのテーマ曲で揃って入場。タイチとザックはIWGPタッグを携えている。金丸はリングに上がると同時にワトを挑発。
ゴング前に鈴木軍は本隊に奇襲攻撃。タイチは棚橋を鉄柱に打ち付ける。
リング上では鈴木と永田が激しい打撃戦。永田はエルボーで鈴木をひるませると、ロープへ。鈴木は追走するとスリーパーで捕らえるが、永田はバックドロップを狙う。これを鈴木がこらえると、両者はともにサッカーボールキックを繰り出し、それぞれ寸前でかわす。
次は棚橋とザックが対峙。棚橋は7.12大阪城で痛めつけられたヒザを叩いて、復調ぶりをアピール。ザックは棚橋をフルネルソンで捕らえるが、棚橋は力で外し、コブラツイストを決める。そのままグラウンドコブラで固めるが、ザックははねかえす。すると棚橋はアキレス腱固め。だが、ザックはヒールホールドを決め、棚橋はロープエスケープ。
棚橋はザックをエルボーでひるませ、ロープに走るも、タイチが妨害。そして、タイチは棚橋の右足を捕らえ、その右ヒザにザックがドロップキック。続いてザックは棚橋の右ヒザをレッグロックで締め上げる。
スイッチした金丸は、棚橋の右ヒザに低空ドロップキック。さらにストンピングを連発。そして、鈴木とともにレッグスプリット。
鈴木は棚橋の右足にヒールホールド。すかさずワトがカットに入るも、金丸が場外戦に持ち込む。
棚橋はエルボーを連発するが、鈴木はローキック一発でダウンを奪う。スイッチしたタイチは、棚橋を挑発するようにキック。棚橋もエルボーを返すが、タイチはヒザへのキックで動きを止める。
棚橋はセカンドロープからクロスボディを放つも、タイチはかわす。そして、キックを繰り出すも、棚橋は蹴り足を捕らえるとドラゴンスクリュー。
スイッチした飯伏はタイチに右ミドル。ザックにはフランケンシュタイナー。そして、気合を入れた飯伏はタイチにその場飛びシューティングスタープレス。
勢いに乗る飯伏は串刺し攻撃を狙うが、タイチはカウンターキック。さらにジャンピングキックを決め、バズソーキック。これをかわした飯伏はエルボーをヒット。するとタイチはローキックを返す。ここから両者はローの打ち合いへ。
飯伏が競り勝つも、タイチはスキをついてソバット。だが、飯伏もソバットで応戦。しかし、タイチはすばやく組み付くと高角度のバックドロップ。続いてタイチはアックスボンバーを狙うも、かわした飯伏はハイキック。
次はワトと金丸のマッチアップ。ワトは打撃のコンビネーションからロープへ。すると、金丸は海野レフェリーをワト目掛けて突き飛ばして勢いを止める。しかし、ワトはスキをついて金丸にドロップキックをヒット。
続く串刺し攻撃は金丸が切り抜けるも、ワトはスワンダイブのエルボーアッパー。続いて本隊は金丸にトレイン攻撃。そして、ワトは金丸にレッグラリアットからムーンサルト式ダブルニー。
勢いに乗るワトは金丸にボディスラムからRPPを狙うが、鈴木がフロントスリーパーで捕獲。そして、金丸とサンドイッチ式のキックをお見舞い。
続いて金丸はワトにブリティッシュフォールを決めるが、これははカウント2。すると金丸はディープインパクトを炸裂。しかし、カウント3寸前で自らフォールを解くと、最後はタッチアウトでワトから3カウントを奪取。
NEW JAPAN ROAD
- 日時
- 2020年7月20日(月) 17:30開場 18:30開始
- 会場
- 東京・後楽園ホール
- 放送
- 観衆
- 482人(札止め)
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第5試合 30分1本勝負
レフェリー|レッドシューズ海野
MATCH REPORT
COMMENT
鈴木「おいおいおいおいおいおい! 永田ーッ! 永田よ、どこ行ったー! これで終わりじゃねえだろうな? 永田よ、もう一度殴らせろ。おい、永田、もう一発、もう百発、お前の首差し出せ。ぶち殺してやる。永田とシングルマッチ組めよ。これが王の望みだ。叶えろ。わかったか? わかったか……? わかったかーーッ!(TVカメラに向かって絶叫)」
金丸「おい、海外から帰ってきたかなんだか知らねえけど、そう簡単に行くと思うなよ? てめえの横にな、天山? いるかもしれねえけどよ、てめえの前には俺がいるからよ。忘れんなよ。まだまだ終わらせねえぞ、おい」
タイチ「なんだ、棚橋弘至? またやらせろってか? バカじゃねえの。おい、もう一回やらせろってどの口で言うんだよ。バカじゃねえの、本当に。どこにそんな権利があんの、お前らに? 完全に叩きのめされたんだよ。棚橋弘至、シングルでも勝てず、タッグでも勝てず。それでもう一回やらせてくださいって、どこにそんな権利があんだよ。アンケート取っちゃおうか? 100人中100人が権利なしって言うんじゃねえの? 完璧に叩きのめしたからな。シングル獲った。タッグはザックが決めた。なんの権利があんだよ」
ザック「あいつらにリマッチはやらせない。NEW JAPAN CUPでタイチに2人まとめてやられてるし、俺から何度もタップアウトさせられてきたことを忘れるな。次期挑戦者チームとして認めない。俺たちチームがタッグの新しい景色を見せてやろう。最近このベルトの価値は下がってしまっている。『今このベルトはショッパイ』。でも俺たちでベルトの価値をもっと上げていく。だからあいつらにリマッチの権利はない。特に棚橋はもう終わったレスラーだ。ヘアスプレーじゃお前の壊れた膝は直せない。だから飯伏は別のパートナーを見つけた方がいい。YOSHI-HASHIなんかどうだ?」
タイチ「やる相手もいねえし。怖えだろ、俺ら相手じゃよ。勝てる気しねえだろう、誰も。誰も言ってこねえし。だけど、誰ともやんないよ、そうしたら。でも、6カ月間(防衛戦を)しねえと獲られちまう。6カ月後に金丸&DOUKI組とやってやるよ。(階段にいた辻を見つけて)それともお前がやんのか、この野郎。ボーッと突っ立ってやがって。てめえ、やるか? 2vs1でやってやるよ。欲しいか? 2vs1でてめえとやってやるよ。お前一人だぞ。やんのか? 何頷いてんだよ。かかってこい」
ザック「ついに俺も歴代のIWGP王者の仲間入りだ」
飯伏「やっぱ無冠になって、ベルトの力ではないけど、それだけではないけど、でもちょっとやっぱりベルトの力っていうのはあったのかもしれない。気持ち的な弱さがでたのかもしれないし、最後絶対助けられたのに助けに行けなかったし。なんですかね? こんなこと言うのおかしいですけど、東京のファンのみんなの前で試合ができて、そこは最高にいいです。ただ、無冠になったっていうのは悔しいんで、棚橋さん、もう一回、もう一回、何度でもチャレンジしましょう」
棚橋「そうだな、うん。飯伏の調子の良さ、試合の充実ぶりっていうのはもう隣で見ていてわかってる。ザックも言ってたけど、『飯伏はいいけど、棚橋はダメだ』と。『飯伏、挑戦したいんだったならニューパートナーを見つけてこい』。英語で言ってたけど、飯伏、俺、必ず調子戻すから。すぐな。すぐ戻すから」
飯伏「いや、大丈夫です」
棚橋「待っててくれ」
飯伏「絶対、タッグがシングルのベルトを超える。IWGPヘビーのベルトまで、そこまで絶対していくから。棚橋さんとやってきてるから」
棚橋「今、飯伏の仕事8、棚橋の仕事2だから。これを7:3、もしくは6:4に持っていけたら、もっとチームとして充実するから。そしてさ、試合と関係ないけど、後楽園ホールでお客さんに来てもらって試合して、もしかしたらだけど、俺がこの10年以上かけてやってきた少しずつ席を埋めていく、増えていく光景が、このコロナが収まってその先の1年、2年で倍速、3倍速、4倍速で見られるような気がします」
永田「わずか1カ月ちょいで景色がガラッと変わっちゃったね。鈴木みのるが俺を思いっきり見てる。こんな快感ない。ドンドン殴れ。殴れ。ただし、やり返される覚悟があるなら。なんか言ってましたか、彼は? なんか言いたいことがあったんじゃないのか? ハッキリ言葉で物を言ってみな。俺は逃げも隠れもしない」
ワト「金丸、金丸ーッ! こんなもんじゃねえぞ。やってやるからな、次は。金丸、ぶっ潰してやるよ。見とけよ。ふざけんな、バカ野郎!」
天山「ワト、あいつが次の名古屋でリベンジするって。絶対。俺もプッシュするからね。覚悟しとけ、オラ!」