17日に行われた「NEW JAPAN CUP」1回戦で激突した永田裕志と鈴木みのる。永田は日米ヤングライオンを従え、鈴木は鈴木軍として臨んだ8人タッグマッチ。永田が最後に選手コールを受けた瞬間、鈴木軍が襲いかかって試合開始のゴングが打ち鳴らされた。
場外で永田と鈴木が激しくやり合う間にリング上はキッドとDOUKIの一騎打ち。カウンターのエルボーバットからキッドが優勢に。タッチを受けた上村はDOUKIにエルボーを打ち込むも、ロープに走ったところでDOUKIがカウンターでサイドキックを合わせ、またしても場外乱闘へ。
鈴木は徹底的に永田を攻撃。リングに目を向けると金丸は上村にブレーンバスターを決め、デスペラードはボディスラムを2発。DOUKIはストンピングを落とし、振り子式バックブリーカー。鈴木は余裕の笑みを浮かべながら上村を足蹴にする。上村もエルボーを返すが、鈴木はエルボー1発でダウンさせる。
ローンバトルを強いられた上村。コーナーに控える鈴木軍の3人を蹴落とすも、背を向けた瞬間に金丸の攻撃を浴びる。エプロンに上がってきた鈴木のチョップを浴びてダウンした上村は、4人がかりのストンピングを浴びてしまう。それでもカウンターのエルボーバットで金丸の動きを止め、金丸が仕掛けてきたブレーンバスターを逆にブレーンバスターで投げて永田にタッチ。
永田がリングに飛び込んでくると、鈴木もリングイン。永田のミドルキックを浴びてコーナーを背負った鈴木だが、永田が仕掛けてきたエクスプロイダーを踏ん張って防御すると、首投げからロープに走って胸板に蹴りを叩き込む。両者スタンドで張り手の打ち合い。鈴木のスリーパーを切り返してバックドロップホールド狙った永田。それを踏ん張ってこらえた鈴木。鈴木軍の4人が飛び込んでくるも永田は場外に排除。最後に残ったデスペラードにカウンターのフロントスープレックスを決める。
タッチを受けた辻は、デスペラードにキッドとのダブルショルダータックル。コーナーに詰めての攻撃からアバランシュホールドで叩きつける。さらにデスペラードのラリアットをかわしてスピアーを突き刺して逆エビへ。カットに飛び込んできた金丸が正面から蹴りを叩き込むも、1発、2発と耐え、3発目でようやく技を解く。
ここで上村が飛び込んできて金丸にカウンターのドロップキック。しかしすぐさま鈴木がスリーパーへ。ここで永田がカットに飛び込み、場外で激しいエルボーの打ち合いを繰り広げる。
リング上は辻vsデスペラード。ブレーンバスターを仕掛けた辻だったが、後方に滑り下りたデスペラードはロープに走った辻の突進をかわすようにサイドに走ってスピアーを決め、ピンチェ・ロコを狙う。それをこらえた辻は、ロープに走ったデスペラードをショルダータックルで迎撃。そしてブレーンバスターを決めるもカウント2で返される。
しかしデスペラードは、エルボーを打ち込んでくる辻の顔面に右フックを叩き込み、ピンチェ・ロコを決めてカウント3を奪った。
NJPW WORLD Special NEW JAPAN CUP 2020
- 日時
- 2020年6月22日(月) 開場 19:00開始
- 会場
- 放送
MATCH REPORT
COMMENT
デスペラード「あー、楽しい楽しい。あっ!(※と手を叩き、金丸を指して)2回戦進出ですから」
金丸「でもよぉ、石森太二、どこ行ったんだよアイツは?」
デスペラード「そんな小さいのいなかったじゃん。みんなデカかったよ」
金丸「(※バックボードの裏を探しながら)どっか隠れてんじゃねぇのか?」
デスペラード「(※反対側を探しながら)小っちゃいからね。イヤイヤイヤ。俺はもう終わっちゃったんでちょっとアレなんすけど、ノブさん、何か言いたいことあります?」
金丸「まぁ、石森は何やってんだと」
デスペラード「まぁねぇ」
金丸「何やってんだ、オイ」
。
デスペラード「まぁとりあえずさぁ、1回戦で負けちゃったけどさぁ、やって分かったよ。やっぱねぇ、身長の差はねぇ、あんまり関係ない。重さってのはなかなかデカいけど。石井選手も言ってたじゃない? リングに上がったら一緒だって。デカかろうが小さかろうが、本能の赴くままに戦えって。すごいな、本能だけで動いてる人間だな。『ゴチャゴチャうるさい!』って言われちゃったけどさ、俺、しゃべってないと死んじゃうんだよね! だからまぁ、今もずっとしゃべるんだけどさ。いやぁ……最高だったよ。すんごい刺激だったよ。で、今日やってみたら、辻。重てぇなぁ、アイツなぁ! 最高だぜ! ヘビー級持ち上げるって、気持ちいいんだな! 上げられないわけじゃないんだよ、ジュニアはヘビーのことを。あ!? 見て分かったろ? というわけだ。これからも俺はしゃべるし、鷹木くん、今日の試合を俺は楽しみに見てるよ。その結果いかんでは俺が何をしゃべるかも分かんないけどね」
※鈴木、DOUKIはノーコメント
永田「今日はてっきり、『NEW JAPAN CUP』2回戦の前哨戦かなと思ったら、鈴木軍と。まぁいいじゃない。鈴木がまっすぐ俺に突っかかってきましたよ。完全にヤツの目に俺がとまってるなと。17日の試合で、全てが変わった。アイツの目線が俺に、一本に集中してる。これは、ある意味喜びでもありますけどね。(※階段にいるヤングライオンたちに)オマエらも、いつまでもやられてばっかりじゃしょうがねぇぞ。分かった?」
上村「ハイ!」
永田「やられんの覚悟で行けよ!」
上村「ハイ!」
永田「1発やられたら10倍返しだ!」
上村「ハイ!」
永田「どうせやられるんだったら、10発でも100発でも叩き返してやれ!」
上村「ハイ!」
永田「そのうち勝てるようになるから」
上村「ハイ! ありがとうございました!」
※永田は先に控室へ。
上村「俺は、すごい怒ってるぞ! あんなもんで済むかよ! しつけぇぞ、俺は! オマエから来ねぇんだったら、何回でも俺から行ってやるよこの野郎! 覚悟してろコラ!」
ゲイブリル「……また連敗記録が更新された。それだけだ」
辻「デスペラード! 無差別級だって!? まずはじめのヘビー級ヤングライオンから攻めてこうってことか! 負けたのは事実だ。ジュニアの選手に……。前回、真壁刀義にも敵わず、今日、ジュニアのデスペラードにも負けて、俺のヘビー級としてのプライドはズタズタだ! でも、ここで引き下がるのは、新日本のヤングライオンじゃない。真壁刀義、アンタ言ったよな? 谷底に落とされてから這い上がってくるのが、新日本のヤングライオンだって。倒れたら何度でも立ち上がってやる!」