新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止されていた『NEW JAPAN CUP 2020』が、インターネット配信の「NJPW WORLD Special 」として電撃復活。総勢32名の選手がトーナメントを争い、優勝者は2冠王座(IWGPヘビー&IC)の挑戦権を得る。
オープニングマッチは、ベテランの真壁にヤングライオンの辻が挑むトーナメント1回戦。
ゴングと同時に辻がスピアーで突っ込む。そして、エルボー連打からショルダータックルで吹き飛ばし、真壁を場外へ追いやる。
その直後、辻は場外に降りて真壁に襲い掛かり、鉄柵攻撃を狙う。ところが、真壁が切り返して反対に辻を激突させ、間髪入れずにタックルで串刺しにする。
リングへ戻った真壁は、エルボー連打、ボディスラム、スリーパーホールド、逆片エビ固めなどで一方的に攻め込む。
すると辻は、カウンタータックルで逆襲し、串刺しジャンピングエルボー、ブレーンバスター、ボディスラムで追撃。そして、逆エビ固めを仕掛けるが、真壁が脚力で吹き飛ばす。
それでも辻は、カウンタースピアーで真壁をなぎ倒し、今度こそ逆エビ固めで捕獲。しかし、真壁がロープエスケープし、パワースラムで報復。
続いて真壁は逆エビ固めをお返しするが、辻は辛うじてロープへ手を伸ばす。すると真壁はラリアットを放つが、辻が身をかわし、飛行機投げから押さえ込む。
その後、辻がエルボーの乱れ打ちから強烈な張り手をお見舞い。そこからロープへ走るも、真壁がカウンターラリアットで激しく吹き飛ばす。そして最後は、ジャーマンスープレックスホールドで3カウントを奪取した。
この試合結果により、真壁は6月24日(水)のトーナメント2回戦で石井vsデスペラードの勝者と対戦することになった。
真壁「よ~し、いっちょ上がりだよ。小生意気なヤングライオンにはもってこいだろう。まあ、手応えとしてはいいんじゃねえの? 今まで先人たちがよ、奴らに叩き込んできたそのままをリングで見せてきた。ヤングライオンとしては上等だろう。まあ、何カ月ぶりだ? 3カ月半ぶりか。昨日タッグマッチでやって、今日はシングルマッチ。どんと来いだよ。おい、俺、前にも言ったろ? 昨日言ったよな。新日本プロレスの試合はよ、全試合第一線だよ。言ってる意味わかるだろ、お前ら? 技術? 気迫? そんなもんどうでもいいんだよ。(親指で自身の左胸を指して)こっちだよ。こっち。プロレスラーはよ、控室出たらよ、プロのレスラーだよ。先輩後輩なんか、遠慮なんかありゃしねえ。あいつ初めてじゃねえか、俺の顔張ったの? それぐらいの意気込みだよ。それがなかったら俺は認めやしねえ。例え試合で俺が圧勝しようが、何しようが、認めやしねえ。あいつの喧嘩、いいんじゃねえ? 見事に木っ端微塵に砕いてやったよ。あいつの意気込みはアッパレだな。アッパレだよ。この新日本プロレスの青たれがよ、どれだけ俺の顔面張れると思ってんだよ。張ったらよ、その後はひでえのはわかってるよな? ヤングライオン・辻、いいじゃねえかよ。いいもんだよ。まあ、でも俺が言えるのはそんなもんかな。意気込みはいい。あとは経験だよ、経験値。いろんな団体の奴と、いろんな先輩たちと負けん気、今日の集中力で毎回やってみろ。全てが変わってくるぜ。てめえを囲んでる周りが全部変わってる。俺が言うんだから間違いねえ。誰が言うんじゃねえ。俺が言うんだよ。いいんじゃねえの。そんな感じだろ。
なんかコメント聞きたい? え? 長州力のモノマネのコメント聞きたい? (長州口調で)そりゃ有料ですよ。次はないぞ、お前ら。マスコミに言ってんだよ。次はないぞ、お前ら。他にお米用意しとけ、こら。次はないぞ。俺はな、1インタビュー50円だ。安いぞ、こら! 以上」
辻「(ヒザをついて)これが今の俺の実力だ。クソッ! 自分から売っといた喧嘩がこのざまだ……。アアッ!(絶叫)」