後楽園ホール4連戦の最終日として開催される『中西学 引退記念大会』。
オープニングマッチは、2大会連続同一カードとなったタイガー&キッドvs辻&上村のタッグマッチ。
キッド対辻で試合が始まり、エルボー合戦から辻がドロップキックを見舞う。だが、キッドがカウンターバックエルボーで巻き返し、ショルダータックルで吹きとばす。
これで辻の動きが止まり、タイガーがローキック連打、ジャンピングニードロップ、サーフボードストレッチ、張り手、ミドルキック、ローリングソバットなどで攻め立てる。
その後も辻はタイガーとキッドの攻撃を浴び続けるが、キッドをショルダースルーで投げ捨てて脱出。タッチを受けた上村が、エルボー連打、逆水平チョップなどで追い討ちをかける。
しかし、キッドがカウンタードロップキックで上村に逆襲し、タイガーが登場。ミドルキック3連射を見舞うも、上村がカウンターエルボーで挽回する。
続いて上村&辻のトレイン攻撃となり、上村が串刺しバックエルボー、辻が串刺しジャンピングエルボー。さらに、2人が合体ブレーンバスターでタイガーをタイガーを投げ捨て、上村が腕ひしぎ逆十字固めを極める。
これをキッドにカットされると、上村はかんぬきスープレックスからフォールに行くが、タイガーがキックアウト。
その直後、上村は腕ひしぎ逆十字固めを仕掛け、タイガーに切り返されてもさらに切り返してギブアップを迫る。
それでもタイガーがロープへ脚を伸ばすと、上村はショートレンジドロップキックに繋ぐ。そして、串刺し攻撃を狙うが、タイガーがカウンターローリングソバットで迎撃。
さらにタイガーは、上村にもう1発ローリングソバットを食らわせ、ハイキック、タイガードライバーで追撃。そして最後は、タイガースープレックスホールドで3カウントを奪った。
試合後、タイガーは上村に手を貸して立つのを助け、言葉をかける。そして、両手で頬を軽く叩いて激励した。
タイガー「昨日に引き続き同じカードで。昨日は自分もほかの人間がやったほうがいいんじゃないかって言ったけど、おもしろいな! やっぱりやってみて。アイツら、渡したくないね。いいよ、ずっとアイツらとやってやるよ! とくに上村の成長なんか凄いよね。まだ、間接の入り方が雑かな。ほんの、ほんの数コンマとか、そういう程度だけど、まだ入り方が。そこだけ研究したらちょっと脅威になるかな。今日はアイツもかなり攻めてきたしね。昨日、俺に逆十字でやられて、それをアイツが逆に狙ってくるっていう。気持ちいいじゃないですか。こんな気持ちいいことない。潰しかいっていう言い方はおかしいけど、やっぱりやっていて楽しいですね。こういう試合は楽しい。激しい、殺伐とした試合が僕のモットーだから。やっぱりいま、佐山さんが身体の調子が悪いぶん。やっぱり、いつも『アイツは』って心配してるっていう連絡はもらってるんでね。逆に『大丈夫ですか、先生?ゆっくり治療に専念してください』って言いたいし。まあ、今日は中西さんの引退ということで寂しい部分もあるんですけどね。中西さんには中西さんの考えがあるだろうし。やっぱりケガとの闘いはあったと思うし。ケガっていうのは本人しかわからないんですよ。僕ももちろん、ヒザをケガしてるし。ヒザが悪いですけど、それは僕しかわからないです。みなさん『試合、できんじゃん』って。でも、痛みとか程度は本人しかわからないんですよ。だから、中西さんにしかわからない。でも、中西さんには、僕が新日本に来た頃からお世話になったんでね。本当にありがとうございました、お疲れさまでしたと言いたいです。カモン、ゲイブ! 今日もゲイブ、だいぶよくなってきてるしね。昨日も言ったとおり、もっともっと試合の数をこなして、辻、上村っていうのを食っていって。『ロスとか日本、関係なく、俺はヤングライオンの一番だ!』っていうのを取ってほしいなって思います。センキュー、ゲイブ!」
ゲイブリエル「アリガトウゴザイマシタ、タイガーサン! 二日連続で勝利をあげることができた。でも、この勝利は自分があげたものではない。自分が勝ったわけじゃなかたった。ピンフォールもギブアップも取ることができなかった。でも、自分は戦い続ける。ここからまだまだ始まったばかり。ヤングライオンの頂点を取るまで、この旅は終わらないんだ。シバタサンからも教わっている。エル・ファンタズモとの最初に試合のときにも言われたけど、俺は戦い続けるしかないんだ。昨日もヤングライオンと対決しているが、ツジ、ウエムラ、このくらいじゃ終わらないからな! 俺はオマエたちを倒し続ける。今日は特別な日だ。ナカニシサンの引退式がある。俺がニュージャパンに来たその日から、ナカニシサンはとても寛大な心で接してくれた。感謝しかない。イジョウ!」
上村「くそっ……。ぜんぜん、喰らいつけない……。今日見ているお客さん達は、俺がタイガーさんから獲ると思いましたか? ぜんぜんそこまで、ぜんぜんそのレベルまで、僕はまだまだ達していない。でも、これからです。鈴木みのる! あんたが嫌いな生意気なクソガキはココにいるぞ。なんか返してみろコノヤロー!」
辻「俺の今年の目標の1つ『NEW JAPAN CUP』に出場すること。まだどうなるかわからない。でも俺はまずそこを1つの目標として今年、闘い始めた。そしてもう1つわがままを言わせてもらう。『NEW JAPAN CUP』に出場してその1回戦の対戦相手は真壁刀義! あなただ。あなたにこの声が届くことを願っている」