2月22日の後楽園大会を最後に引退する中西が同じ時代を生きた第三世代の天山、そしてヤングライオンの辻を加えたトリオを結成。真壁&本間&ヘナーレと6人タッグマッチで対戦する。
かつて2016年の『WORLD TAG LEAGUE』でパートナーだったヘナーレの呼びかけに応じ、中西が先発で登場だ。まずはロックアップで組み合っていく。一旦離れると、エルボー合戦。ここを押し込んだヘナーレは中西が得意とするアルゼンチンバックブリーカーを仕掛けていく。
これを許さない中西は、ヘナーレが続けて放ってきたジャンピングショルダータックルを被弾するも、逆にふっ飛ばしてしまう。そしてニードロップを投下。だが、これはヘナーレに避けられて自爆してしまった。
ここでタッチを受けた本間が、中西の自爆した左足をレッグロックに捕獲する。そして真壁を呼び込むと、2人がかりの股裂き攻撃。続けて真壁もレッグロックでいたぶっていく。さらに自軍のコーナーに連行してパンチ攻撃。タッチを受けたヘナーレも逆水平チョップを連発だ。
続いて本間がロープに中西の左足を引っかけて、そこにヒップドロップを投下。しかし、立ち上がった中西は逆水平チョップで反撃。それを本間はヒザを蹴飛ばして食い止める。だが、中西はロープに走った本間を喉輪でキャッチ。至近距離からのラリアットを放つ。これを避けた本間だったが、中西はカウンターのスピアーだ。
ここで中西は天山にタッチ。天山は本間にモンゴリアンチョップ、串刺し式ラリアット、そしてブレーンバスターを連続で繰り出していく。そしてストンピングでいたぶると、立ち上がってきた本間とエルボー合戦だ。
本間がロープに飛ぶとニールキックで迎撃。そして立ち上がってきたところでモンゴリアンチョップを連発だ。さらに土手っ腹に頭突きをぶち込んだ天山。しかし、本間は天山がロープに走ったところでこけしロケットで迎撃だ。
続いてタッチを受けた真壁が串刺し式ラリアットを天山に食らわせ、コーナーに上がってパンチを連打。しかし、天山もマウンテンボムで反撃して辻にタッチ。真壁もヘナーレにタッチすると、両者は勢いよくリング中央に飛び出し激突。エルボーを打ち合う。
辻は串刺し式のエルボーアタックからショルダータックル。これを食らっても倒れないヘナーレは再びロープに飛んだ辻をキャッチ。サモアンドロップを狙う。しかし辻は回転エビ固めで切り返して、さらに逆エビ固めにつなげる。天山もカットに入ってきた本間を捕まえてアナコンダバイス。そして中西も真壁にアルゼンチンバックブリーカーだ。
しかし、ヘナーレはロープエスケープ。ならばと辻はエルボーで攻め込んでいく。だんだんと腰から落ちていくヘナーレ。だが、気合いを入れて立ち上がると、エルボースタンプを脳天に一撃。辻の動きを止めると、ランペイジを発射。そしてトドメのTOAボトムの体勢に入る。
しかし、これを阻止した辻は張り手で一撃。雄叫びを上げてロープに飛ぶ。しかし、ヘナーレはこれをカウンターのラリアットで迎撃。すぐさま捕まえると、今度こそTOAボトムを決めて、辻から3カウントを奪った。
試合後、悔しそうな表情を見せる中西に対し、吠え立てて挑発する真壁。天山も何やら真壁に吠えつつ、中西の手を挙げてアピールし、2人で肩を組んで引き上げていった。
真壁「オイ、一言言ってやるよ。第2試合で、ああいう殺伐としたもん持ってこないとよ。ここは新日本プロレスだからよ。なぁ、つまらないよな。残りの試合何試合だよ。俺は上から言ってんだよ。おい、中西さんよ。おい、中西よ。てめぇこれで終わるのかよこの野郎。これでてめぇは終わんのかよって話なんだよ。終わるならそれでいい。終わんないなら俺とこけしとヘナーレ、真っ向から受けてやるよ。言いてえことはそれだけだ」
本間「中西さんとの対戦も、だんだんやっぱりカウントダウン入って少なくなってます。そん中で、1回1回、1試合1試合大切に中西さんをぶん投げてやりたいと思いました。でも今日は投げれなかったです。今日は中西さんに負けないぐらいのモンスターバイキング、食って。朝食で力をつけようと思ったんだけど、昨日のジンギスカンでちょっと油っこくて胃にもたれしちゃって今日そんな食えなかったから。また明日また明日!数少ないんだ、俺と中西さんとの対戦は。明日は絶対ぶん投げてやる。綺麗にボディースラムでぶん投げてやるから覚悟しとけ!」
ヘナーレ「今日は勝てて嬉しかった。でも、できることなら中西さんから勝利を奪いたかった。次の大阪城ホールで対戦する機会があるから、IWGPを取った事があってオリンピックにも出場した事のある中西さんと戦って、自分は戦士として中西さんに勝つことによって彼の引退ロードを飾ってあげたいと思っている。辻はなかなか良くなってきてる。蹴りとかもだんだん強くなってきていて明日闘のを楽しみにしている。明日だけではなくこれからもライバルとしていい関係を築けていけるだろうと思っている」
辻「おい! ヘナーレ!! 覚えているか、1年前の札幌でもお前とシングルで戦って、俺は負けてる。そしてそれから1年経った今、お前に1回たりとも勝ったことがない。明日、おまえからの初勝利を掴んでやる。」
中西「ちょっと動けなかったです」
天山「ごめんね、ニシオくん」
中西「足やられて、くそっ」
天山「大丈夫ですか足?」
中西「いやいやあの。いやーあそこに。関係ないですもう。真壁も折ったったら良かったほんま」
天山「今さらこんな手を使って中西を倒せる思ったら大間違いやって。それから最後、もう1、もう1試合明日札幌ここでやるんや。次こそ勝利しましょうよ。がっちり。今日はチャンスなかったかもしれんけど、また次明日こそ」
中西「頑張ります」
天山「ありがとうございます」