大阪決戦前哨戦。
内藤哲也&SANADA&高橋ヒロムvs KENTA&ジェイ・ホワイト&外道。
内藤とKENTAがそれぞれパートナーとタッチを繰り返しながら牽制し合う。
KENTAが組み合おうとすると、内藤はヒロムとタッチ。これにはKENTAも怒りをあらわにすると、ジェイと外道が背後からヒロムを襲撃。
そして、BULLET CLUBが場外戦を展開すると、L・I・Jを痛めつけていく。
戦場がリングに戻ると、ジェイがヒロムを金具むき出しのコーナーに叩きつけ、再びBULLET CLUBが場外戦へ持ち込み、さらにヒロムを追い込んでいく。
苦しい状況のヒロムは、ジェイのストンピングと張り手を受け止めると、腕と足を取ってのドラゴン・スクリューで反撃し、SANADAとタッチ。
SANADAは外道をパラダイスロックで固定すると低空ドロップキックを発射し、ジェイへもパラダイスロックを狙うが、ジェイはこれを回避しDDTで応戦。続けて、ひねりを加えたブレーンバスター、高速バックドロップも決めていく。
ここでジェイからタッチを受けたKENTAは、エプロンサイドの内藤へフロントハイキックを見舞うと、SANADAへもフロントハイキックを放つが、SANADAもすぐさまヘッドシザース・ホイップでKENTAを放り、内藤とタッチ。
内藤は素早い攻撃からコーナーミサイルを決めポーズを決めると、場内からは大歓声。
だが、KENTAも内藤の雪崩式フランケンシュタイナーを回避すると、コーナートップからジャンピングラリアットを的中させ、ダイビングフットスタンプで追撃。
しかし、内藤も旋回式DDTですぐさま応戦すると、両者、ヒロムと外道とタッチ。
ヒロムはジョン・ウーからTIME BOMBを狙うが、外道はこれを丸め込みで切り返す。
これはヒロムがカウント2で返すが、外道はトラースキックからレフェリーの死角をつきメリケンサック攻撃へ。
これはヒロムがトラースキックで迎撃すると、リングインしたジェイとKENTAをSANADAと内藤が排除。
そして最後は、ヒロムが内藤、SANADAとの連携からラリアットを振り抜き、とどめのTIME BOMBで外道から勝利を奪った。
ヒロム「(※フロアに座り込んで)試合後のリング上と、この(バックステージでの)コメントはツイッターとかで配信されてるってオレ知らなかったからびっくりしました。530日休んでたもので、そういうのよくわからなくて、びっくりしました。よーし、世界中に発信となれば、そりゃ言うコメントも変わってくるよ。
正直言って、何もない。正直言って、何もないんだよ。ドラゴン・リー(リュウ・リー)がいないんだよ。札幌までいないんだよ。さみしくてさあ……。いったい誰が俺の相手をしてくれるんだろうかと思っている毎日の連戦でございます。まあ、いいじゃないですか。こうやって結果としてね、ヒロムちゃんが各地方を締めるということは、いいことです。
だんだんヒロムちゃんのマイクにも慣れてきたんじゃないでしょうか? 周りから『長いよ』っていう言葉もありましたけど、そんなことは置いといて、いいんじゃないでしょうかね? そしてそして、内藤さんの、読みました? あの、公式サイトでやってる、インタビューみたいな……なぜ(1.5東京ドームで)KENTAが入ってきた後、助けに来てくれなかったのかと……。
単純な理由ですよ。あのまま放置しておいた方が、面白いと思ったから。ただ、それだけですよ。だって、内藤さんが普段から言ってることじゃない。『自分で行動しないと始まらない』『一歩踏み出す勇気』、あれはその一歩踏み出す勇気を見れた瞬間じゃない。でも、なかなかあそこまでの一歩は、なかなか踏み出せない。ところが、あの選手は踏み出した。実は内藤さん、内心はすごくうれしがってるんじゃないか。
そう思ってオレはあの時、控室のモニターで、“フフーン、内藤さんいかれたよ。せっかく締めれたのに、かわいそうだなあ……”。でも、内藤さんは心の中で笑ってたと思うよ。だって、2021年のドームのメインを締めて、勝てばいいだけの話じゃないですか。ね? そう思ってるんじゃないですか。この後、内藤さんがコメントを出すと思いますけど、その件に関して触れるかどうかは……(※言葉を打ち切って控室へ向かう)」
内藤「(※フロアに2本のベルトを並べて)成功するか、失敗するかはわからない。でも何かを変えたいのであれば、一歩踏み出すことも大事なんじゃないかって、かつてオレは言ったよ。そこを突っ込んでくるあたり、さすが世界を経験した男。
もしかして、(心に)突き刺さっちゃった? でもさ、内藤哲也は新日本っていう大きい会社にずっと守られている……ほんとにそう思ってんの? そもそも、オレが新日本に入ったころ、この会社、潰れかけてたぜ。
KENTAと他団体で初めて対戦した時も、新日本、そしてお客様から、猛烈な逆風が吹いてたよ。それをすべて跳ね返し、そして自分を信じて一歩踏み出した結果が、これだよ。KENTAの東京ドームでの行動、もっと言えば、アメリカを離れて新日本に来たこと、これは素晴らしい一歩だと思うよ。勇気がいっただろうよ。
でもさあ、成功するか、失敗するか、わからないよ。彼は世間に評価されたいんだろ? 這い上がりたいんだろ? さあKENTA、今こそ、世界で得た経験を生かすべきだぜ、カブロン……」
※SANADAはノーコメント
ジェイ「SANADA、愛しのSANADAよ、またすぐに会えるよな。ここでしゃべるのはいいけど、英語は理解できるのかな? まあ、日本語に訳してくれるから大丈夫か。だから、ここでおまえに伝えておくよ、SANADA。とっても重要なことだから。COLD SKULLへの言葉の贈り物だ。とても重要なことだから、わかってくれよな。(※右手を自身の頭の上に持っていき)俺はここにいる。
(※左手をアゴの高さぐらいに持っていき)そしてお前を見下している。それはお前もわかってるだろ、SANADAよ。クールにふるまってるけど、ここまで上がって来てくれよ。お前ができることすべてを成し遂げてな。ここまで上がってくるんだ。なあSANADA、でないともう終わりだぞ。オレはまだまだ上がっていくんだから、うかうかしてるんじゃないぞ。オレの勢いは止まってなんかいない。SANADA、お前は常に全力で俺に向かってきてるよな。オレはこの『NEW BIGINNING』で過去最大のものを見せつけてきた。ニュージャパンで誰もできなかったことをな。SANADA、覚えてるか? これがこれまで何を成し遂げてきたかを。オレはたった1人で、あのマディソン・スクエア・ガーデンを超満員にした男なんだぞ! 最大の成功をもたらした男なんだぞ! オレの手による功績だ! オレの手によって、この会社を押し上げたんだ。その座は誰も取って代われない。SANADA、お前など足元にも及ばない。オレがそれをわからせてやる」
KENTA「(※すべて英語で)オー・マイ・ゴッド……。まあ、座ろうよ。ねえ、座って(※と言ってフロアにあぐらをかく)。ねえ、聞いていい? 君を失っちゃったよ。って、それがどうしたって! そんなことどうでもいい!
オー・マイ・ゴッド……。ここのみんなはどうかしてるよ。とっても気分が悪い。やっとこの街に帰ってきたのに。前回、ここに来たのががいつだったかなんて忘れちまったけど、相変わらず街中は汚いし、悪臭が漂ってる。それにここに人たちは愚か者ばっかり。しゃべてるのは日本語らしいけど発音がおかしいから、俺には何言ってるのかわからない。問題ばっかり抱えてる街だよ。
OK。テツヤについて話そう。ナイトーのことね。テツヤね。どう呼ぶ方がいいかな? テツヤ……そうだな、テツヤがしっくりくるな。オーサカまであと2週間だ。お前が負ける日までな。テツヤ、お前に言っておきたいことがある。そしてLOS INGOBERNABLES de JAPONのファンのみんなにも。用意はいいか? 負ける準備できてるか? オレはすっかりチャンプになる準備は万端だぜ。
オレが次期IWGP(ヘビー級)、そしてIWGPインターコンチネンタルのチャンピオンになる準備がな。楽しもうよ、このツアーを通じてね。じゃあ、また明日。アスタ・マニャーナ。アディオス……」
※外道はノーコメント