メイン(第7試合)は、日本とメキシコの架け橋となった元・新日本所属のプロレスラーである故・ブラック・キャットさんのメモリアルマッチとして、カリスティコ&棚橋弘至&タイガーマスク組がネグロ・カサス&エウフォリア&バルバロ・カベルナリオと対峙。カリスティコとカベルナリオは、明日のNWA世界ヒストリックミドル級王座戦の最終前哨戦となる。ゴング前からカリスティコとカベルナリオは一触即発に。
先発はカリスティコとカベルナリオ。両者は場内にコールを煽る。そして、カリスティコは握手を求めるが、カベルナリオはその手を蹴飛ばす。
カベルナリオがツバをリングに落とすと、カリスティコは後ずさる。すると、カベルナリオはそのツバを口で吸い上げ、場内はどよめく。
カリスティコはカベルナリオにアームホイップ。続いてカベルナリオの串刺し攻撃をしのぐが、カベルナリオは尺取虫ムーブを披露。今度はロープワークから、カリスティコがティヘラでカベルナリオを場外に投げ飛ばし、空中技と見せかけてフェイント。
次は棚橋とエウフォリアのマッチアップ。場内は両者へのコールが交錯する。エウフォリアは棚橋を二度にわたってショルダータックルで吹っ飛ばしゲレーロダンス。
だが、棚橋もフライングクロスボディから相手のお株を奪うゲレーロダンス。さらにエウフォリアのアームロックを、ホイップで切り返す。だが、エウフォリアはラリアットで棚橋をトップロープ越しに場外に追放。
次はネグロとタイガー。打撃合戦はネグロがエルボーでダウンを奪うが、タイガーもソバットでダウンを奪い返す。
ネグロはタイガーの串刺し攻撃を切り抜けると、ヒップトスからチンロック。だが、タイガーもケブラドーラ・コンヒーロで反撃。だが、ネグロはノド元へのチョップでタイガーを場外に排除。
次はカリスティコとエウフォリアが向かい合うが、背後からカベルナリオが急襲。そして、エウフォリアとカベルナリオは、カリスティコに連携のレッグドロップを見舞う。
リング上、ルード軍は棚橋を袋叩きにする。さらに連携のキックで場外に吹っ飛ばす。
タイガーがリングインするも、ルード軍は連携のヒップドロップ。そしてネグロはカバーするも、タイガーはカウント2でキックアウト。
ならばとカベルナリオがリバーススプラッシュを繰り出すが、タイガーはキックで迎撃。そして、タイガーはルード軍の誤爆を誘い、カリスティコがエウフォリアにスワンダイブのティヘラ。さらにカベルナリオにトラースキック。だが、ネグロがカリスティコをショルダータックルで場外に排除。
すると棚橋がネグロにネックブリーカー。その棚橋をカベルナリオがドロップキックで吹っ飛ばす。ここでタイガーがカベルナリオを捕らえ、タイガードライバーを狙うも不発。しかし、タイガーはカウンターでタイガードライバーに成功。
次はカリスティコがカベルナリオに回転エビ固め。だが、エウフォリアがドロップキックでカット。
カリスティコはエウフォリアとカベルナリオにロープを利用したアームホイップ。さらにエウフォリアの手をつかむと、トップロープに飛び乗って、エウフォリアとカベルナリオを場外にアームホイップ。そして、カリスティコとタイガーが同時にトペ・スイシーダを発射。
リング上、棚橋とネグロが胸板への張り手合戦。競り勝ったネグロがロープに飛ぶも、棚橋は足を捕らえてドラゴンスクリュー。
だが、ネグロもスキをついてラ・マヒストラルの体勢へ。しかし、棚橋はしのぎ、スリングブレイドを炸裂。しかし、カバーはカベルナリオがカット。
すると、カリスティコがエウフォリアとカベルナリオにプランチャ。カリスティコは二人を場外に排除すると、タイガー、そしてカリスティコの順でプランチャを敢行。
リング上、棚橋はネグロにボディスラムからハイフライフローを炸裂。この一撃で3カウントを奪い、リンピオ軍が勝利を収めた。
NJPW PRESENTS CMLL FANTASTICA MANIA 2020
- 日時
- 2020年1月19日(日) 17:30開場 18:30開始
- 会場
- 東京・後楽園ホール
- 放送
- 観衆
- 1,601人(札止め)
-
第7試合 60分1本勝負
ブラック・キャット メモリアルマッチ故ブラック・キャットさんの従兄弟でCMLL大会責任者のフアン・マヌエル・マル氏、
フアン氏の息子で故ブラックキャット氏の甥のCMLLスカンダロ選手が来場します。
MATCH REPORT
COMMENT
タイガー「(※カリスティコに握手を求めて)グラシアス! 御存知の通り僕はカリスティコとはね、けっこういい仲というか、友達のキャリアがあって、彼のことは何でも知ってるし、まだ彼がもーっと細い頃から知ってる。それぐらいの時からやってるし、IWGPジュニアのベルトも懸けて、獲られたり獲ったりしてるんで、本当に彼とはいい関係が築けてるんでね、この先、新日本のシリーズにもっと彼に来てほしい。もっともっと来てほしい。やっぱりお客さんはカリスティコを待ってると思うから。今日は僕もね、(※マスクを示して)すごく想いを込めてハーフマスクにしてみたんだけど。明日はタイトルマッチだし、バルバロも素晴らしい選手だし、いい試合になると思います。本当にこれからも、まだまだ『FANTASTICA MANIA』、もっと続いてほしいし、あとネコさん(※ブラックキャットさんの愛称)も忘れちゃいけないと思います。あとはネグロ・カサス。ものすごい久しぶりでしたね! もしかしたら僕がNWAのベルトを持ってた時から期間が空いてるのかな? ウワサによると60歳と聞いたけど、全ッ然見えない! そんなこと言うんだったら、僕と彼はもうオヤジとオヤジですよ。でもまだまだできる。ネグロを見て、今日思いました。全然こんなんで、こうでもない、ああでもない、こっちが痛てぇなんて言ってられねぇなと。そういう意味では今日はすごく勉強な試合ができました。2回もね、飛んでしまいました、張り切って。(※もう一度カリスティコと握手しながら)グラシアス!」
カリスティコ「オマエのチームを倒したぞ! リングでも言ったが、明日のNWA世界ヒストリックミドル級選手権試合、どんな結果になるか楽しみだ。だけど単なるタイトルマッチじゃ物足りないだろ? マスクと髪の毛を懸けて勝負だ! 俺たち2人のタイトルマッチに相応しいだろ? 今夜はタイガーマスク、ネグロ・カサス、棚橋と素晴らしいレジェンドたちと闘えてよかった。カベルナリオ、ベルトが欲しいなら高くつくぞ。覚悟しろ!」
棚橋「リング上でも言ったけど、入門して若手の頃から、ネコさんにはかわいがってもらって。ダブルミーニングで“かわいがって”もらってね。合同練習終わって、もうエネルギーゼロなのに、『ジム行くぞ!』って言って、何か限界の向こう側を見ましたけど、でもおかげさまで、こうしてこの歳になっても元気に闘える体があるし。もともとヘビー級でやりたいっていう思いがあったけど、入門した手の時にネコさんに『アナタ、ヘビー級でやりなさいよ』って言われて、まぁそのつもりですけど、確信に変わったというか。2006年にネコさんが亡くなられて、早いっすねぇ。もう14年。(※体を見せるポーズをしながら)ヘビー級で頑張ってますよと、ね。2005年のメキシコを思い出しますね。毎年やりたい。こうやって1年に1回、みんなでネコさんをこれからも、思い出したいっすね」
カサス「タナハシサン、タイガーマスクは2人とも本物のレジェンドだ。日本のファンの皆さんありがとう。皆さんのことが大好きです。また明日、バイバイ!」
エウフォリア「カベルナリオがリングで言ったとおり、今日の負けなどなんの問題もない。タナハシとタイガーマスク、2人のレジェンドと闘えたことに感謝している」
カベルナリオ「カリスティコ……明日後楽園ホールでお前からベルトを獲り、お前のマスクも奪ってやる!」