天山&小島のテンコジと永田&中西の同期コンビが激突する第三世代対決。
ゴング直後からテンコジが中西を捕まえ、波状攻撃を開始。そして、合体ブレーンバスターを仕掛けるが、中西が反対に2人を投げ捨てる。
その直後、中西が野人ハンマー、永田がミドルキックを小島へ同時発射。さらに、永田のランニングローキックから中西がジャンピングボディプレスを浴びせる。
小島の劣勢は続き、中西がのど輪ラリアット、永田がミドルキック連射、串刺しフロントハイキック。しかし小島は、永田をDDTで突き刺して脱出。
替わった天山は、永田に対してショルダータックル、ヘッドバット、串刺しラリアット、ブレーンバスターと畳み掛ける。そして、マウンテンボムへ繋ぐも、永田がすぐにエクスプロイダーでやり返した。
小島対中西となり、小島が逆水平チョップ連射、串刺しジャンピングエルボー。そして、「いっちゃうぞバカヤロー!」の叫びからコーナー最上段へのぼるが、中西がデッドリードライブで投げ捨てる。
続いて中西&永田はダブル野人ダンスを踊り、中西が小島へラリアット、永田が天山へフロントキック。さらに、中西がアルゼンチンバックブリーカーで小島へ追撃する。
ところが、小島&天山がカウンターテンコジカッターで中西に報復。それでも中西は小島のラリアットを回避し、のど輪ラリアットを放つ。だが、小島が身をかわし、カウンターウエスタンラリアットで中西を葬った。
天山「コジ、ありがとう!」
小島「ありがとうございました(と言って握手)」
天山「完璧に決まったな。はい、2020年、ダークマッチだろうが、第0試合だろうが関係ありません。テンコジが組まれたカード、対永田&中西、しっかりと勝ち星獲りました。4人とも第三世代で括られているんですけど、まだまだあいつらには負けない、コジにも負けたくないっていう気持ちで1年1年を積み重ねてきています。若い世代がたくさん上がってきて、タイトルマッチ、チャンピオンシップやってますけど、まだまだそこに食い込むような力を、もう一回、もうひと花、もうふた花という気持ちでやりたいと思います。シングル、タッグ、チャンスがあればしっかりと2020年、掴みたいと思いますので、応援よろしくお願いします。ありがとう、コジな」
小島「一つ言えるのは東京ドームに出場できてうれしいとか、もうそういう位置にいる選手とかキャリアじゃないから。今さらどうこうとかはないよ。ただ、これだけたくさんのお客さんの前で試合できること、それは本当に幸せだと思っています。だけど、今自分がいる立ち位置とか、第0試合にいるところ? 去年とか一昨年とかなかなか試合がない状態、それを打破するには自分自身が少しでも鍛えて、少しでもトレーニングして、練習もして、プロレスラーとして日々ドンドンドンドン上昇して、向上心を持って過ごしていかなきゃいけない。それが2020年の俺と天山に課された使命だと思っている。これだけのキャリアを積んで、自分たちと同じような年代の人とか、会社とかにいっぱいいると思うよ? でも、俺たちはこれだけがんばっているから、会社とかでいろんなところでがんばっている人がいると思う。それは俺たちが上から目線でどうとかじゃなくてさ、一緒にがんばっていきましょうっていうことだよ。いろんな世代、歳を取っていくといろんなところで苦労することは増えるよ。だけど、こうやって俺たちはこれだけ身体を張って試合をした。それが全てだと思う。勝った負けたも大事だけど、それよりもっと大事なことをこの1年で伝えていきたいと思います。ありがとうございました」
永田「みなさま、あけましておめでとうございます」
中西「おめでとうございます」
永田「本年もよろしくお願いします」
中西「よろしくお願いします。ダークマッチでもインタビューしてくれるんですか? 3年間、出えへんかったからな。ええ、なんかありますか? 2020年初っ端、思いっきりやられましたけど、なんかあったら言うてください」
──今日は純粋に第三世代対決が東京ドームでできたことはいかがですか?
中西「とにかくドームがあるからには、試合したいのは当たり前じゃないですか? レスラーである以上。勝てれば一番よかったけど、せやけど永田の最高のサポートがあって、ほんで、思いっきり暴れられてんけどね。最後勢い余ってやられてしまった。まあ勢いもなくてやられるよりは、勢い余ってやられるほうがまだええから。うん、まだ初っ端やから。まだまだ続くんでよろしくお願いします」
永田「でも、今日は3年ぶりのドームということで、中西さんに思う存分、暴れてくれれば。本当に今日のタッグは、ひと昔まえに戻った、僕が引きつけて中西さんに好きなだけ暴れてもらうというパターン、試合展開を想定してやったんですけどね。まあ、結果は残念でしたけど、試合やってみて過去の永田&中西ではなく、中西&永田というか、その頃の試合の流れだったなと凄く感じましたね。好きなだけ暴れてくれて。まあ、好きなだけってね、あの短い時間でもっと暴れたらとんでもないことになるんですけど、会場が。まあ、短い時間ですけど、中西学大暴れ、中西学大爆発という展開が懐かしかったなと思いました」
──試合後、四方に手を挙げてましたけど。
中西「まあ、久しぶりにね、ドームで試合を組んでもらえたから、その喜びを永田選手と分かち合ったというか、いろんな意味でいろんな思いがあるんでああいうふうになったと思います。ああいうふうにしました。まあ、やっぱレスラーですから」
永田「そうですね。僕と中西学選手のタッグで、ある意味、ひと昔前の試合を披露できたという、それを堂々とリングで胸を張って表したかったなと。それが試合後の中西学の手を挙げてしまったというところがあるんですけど。負けて挙げるってある意味おかしいかもしれないけど、ひと昔前、ふた昔前の中西&永田組のその時の流れだったなということが、自然と彼の手を挙げてしまった。それが正直です」
中西「新しく来たお客さんが、まだ永田のことは知ってるけど、あんまり俺のことを知らん人が多いと思うんで、そこらへんはやっぱり、こんなんあるんやっていうね。速いばっかりがね、素速いばっかりがプロレスやないんで、どっしり思いの滾りをぶつけていくっていう、本当に……本当っちゅうのもおかしいけど、やっぱり重厚なね、濃厚なね、めちゃくちゃ重いストロングスタイルを見せていきたいですよ」