ライガー「地元・地元じゃない関係なく、とりあえず持ってるもの、出せたかなと思いますし、試合は負けましたけども、自分のやること、魅せる、伝えたいこと、全部できたかなと思ってます。まあ、負けて悔いはない」
――試合後のマイクは、大阪でもやられてましたけど、(最後の)挨拶という感じですか?
ライガー「そうですね。ライガーになって30年間。この福岡にはいろんな思い出があります。佐山さん(初代タイガーマスク)と(福岡)ドームでやったりとか、ペガサス・キッドとマスク剥ぎマッチやったりとか、いろんな試合、自分の中でのターニング・ポイントがあったので、思い出深い(土地)……ましてや生活してますからね。広島で生まれ育って18年。今もう、福岡は25年いますからね。そういう意味では、今生活しているここで試合することはもうないんだなと思うとね……。今日の夜あたりにね、じわーっと気持ちの中で染みてくるものがあるんじゃないの? ただ、(琉球ドラゴンプロレスに参戦した)沖縄でも、こないだの華☆激(参戦の時)でも言ったけど、おっさんの涙は汚いぞ。ほんとに。もうこの歳で、鼻(水)たらしながら泣いてみ。きちゃないだけだよ。若いお姉さんならいいけど。だから俺は絶対泣かないし。感傷的になってるところをファンの皆さんに見せるつもりもないし。最後の最後まで、1月6日まで、このライガーで貫き通したいと思います」
――こういうゆかりのある土地で最後の試合を終えていくと、ちょっと現実味が出てくる感じですか?
ライガー「そうですねえ……でも、まだ現実感は僕の中ではないですね。明日、熊本で試合ありますし、その次、広島もあります。それをとにかくベストなコンディションで、皆さんの前で試合を目いっぱいする。新日本プロレスの試合をする。すべて出したいと思ってますので……。広島が終わっても、僕はこの後、オーストラリア遠征もありますし、後楽園ホール3連戦っていうのもあります。まだまだ続くんで、そんな感傷に浸ってる場合じゃないと、自分の中で思ってますので、いつものライガーで、“怒りの獣神”でリングに上がりたいと思います」
――最後の巡業、楽しめてますか?
ライガー「いや、もう、やることいっぱいあってね、大変なんだよ。目まぐるしいよ、毎日が。逆にこれがポンと終わった時、シュンと萎んでしまうんじゃないかと思うぐらい、今は充実してますね。そういう意味では。もう突っ走らせてもらってますので、このまま最後まで、1月の4・5の引退試合、それから6日のセレモニー、突っ走りたいと思います。だからファンの皆さんも、感傷的にならないで、いつもの通りで、『ライガー行け!』って。技失敗したりしたら、『ライガー、バカだねえ』って。それでいいじゃないか。ライガーはライガーなんだもん。このままのライガーでいきます。最後まで応援、よろしくお願いします」