第5試合の『WTL』公式戦はジュース&フィンレー組(11勝2敗)vsKENTA&高橋裕二郎組組(8勝5敗)。ジュース&フィンレーとしては優勝するためには落とせない戦い。BULLET CLUBのダーティーファイトを警戒したいところだが……?
先発はフィンレーと裕二郎。裕二郎がロープに押し込むと、KENTAがフィンレーを捕獲。そこに裕二郎がエルボーを叩き込む。だが、フィンレーも軽やかなドロップキックで反撃。さらに相手コーナーのKENTAも体当たりで吹っ飛ばす。
続いてジュース&フィンレーは裕二郎の背中に交互にダブルアックスハンドルを見舞う。しかし、裕二郎はフィンレーの手にかみつく。さらにロープを揺らし、コーナー上のジュースは股間をロープに打ち付けてしまう。
スイッチしたKENTAはジュースをコーナーに押し込み、腹部にショルダータックルを連発。さらにキックを見舞うと裕二郎と共にダブルエルボー。続いてキックの連携攻撃。
ここから裕二郎がジュースにギロチンドロップからジャンピングボディプレス。BULLET CLUBはすばやいスイッチワーク。次はKENTAがジュースにエルボーからキチンシンク。さらに背中にサッカーボールキック。
そして、胸板に蹴りを見舞うが、それを受け止めたジュースは豪快なフルネルソンバスター。ようやくスイッチしたフィンレーは、KENTAにヨーロピアンアッパーカット。さらに串刺しエルボー。だが、技の読み合いからKENTAがパワースラム。
次は裕二郎がフィンレーに串刺しフロントキック。しかし、フィンレーもセカンドロープからのヨーロピアンアッパーカットで反撃。
スイッチしたジュースは裕二郎に串刺しラリアットを三連発。さらに滑り込むようなラリアットを決め、右腕を上下させて場内を煽ってからリズミカルにナックルパート。だが、裕二郎は手にかみつく。そしてラリアット。続いて裕二郎はフィンレーに低空ドロップキック。
ここからBULLET CLUBがジュースにサンドイッチ式キック。そして、裕二郎がリバースDDTを決め、間髪入れずにKENTAがフットスタンプ。しかし、フォールはフィンレーがカット。
ならばと裕二郎がジュースにフィッシャーマンズバスター。そして、ピンプジュースを狙うも、今度はジュースが手に噛み付き攻撃。ここからプリンスズスロウンを決め、さらにキャノンボールを狙うも、これを裕二郎がかわすと、KENTAがジュースにラリアット。
リング上、裕二郎のラリアットにジュースは仁王立ち。そして、裕二郎が突進してきたところにジュース&フィンレーがダブルのドロップキック。さらにKENTAにはダブルのフラップジャックを炸裂。
ここからジュースが裕二郎にナックル、フィンレーがPrima Nocta、そして最後はジュースがパルプフリクションを決めて3カウントを奪取。ジュース&フィンレーが優勝戦線に勝ち残った。
フィンレー「今日、G.o.Dも勝ってたよな。EVIL、SANADAも勝ってたな。ってこと明日は大切だ。どう過ごすかな。まだいい考えは浮かんでないけど。で、(広島で)誰が勝てばどうなるか……。とにかく俺たちは勝たないといけない。勝って並ぶしかない。そこでどうなるのか。ヒロシマの夜、楽しみたいけどな」
ジュース「大勝利といきたいな。(※中途半端にTシャツを着ていて、胸が露出しているのを指して)お前、俺のオッパイが欲しいのか? (※胸を突き出して)ほれ」
フィンレー「俺の乳首の方がいいか?」
ジュース「Tシャツはちゃんと着ないとな(※と言って、裾を腰まで下ろす)。まあ、それはそうと、今夜、どうだったか。俺たちはみんなの声援を受けて、それにこたえた。フィンジュースは運命を決める最終決戦に進んだってわけだ。プロレスラーとして闘ってきたこの3週間のトーナメント(リーグ戦)、今夜の勝利で運命から弾き飛ばされずに済んだ。今夜勝利して、明日はヒロシマへ移動だ。ゆっくり休んで、十分な睡眠を取ろう。そして目が覚めたら朝食をいただいて、コーヒーでも飲んで、縫った額の傷も抜糸して、2年連続優勝を果たしている相手との決戦に向かう。トーキョードームでタイトルをいただくためにも、3連覇を阻止する。そんな青写真を描いてる。昨夜は傷つきながらも、スズキサンと大男のランス・アーチャーと闘い、今夜もまたしても厳しい試合だった。だけど、その覚悟はしている」
フィンレー「俺もさ。8ヶ月間、ケガで休んでいた分を取り戻さないとな。8ヶ月分を一気にな。誰も俺たちに勝つことなんてできないさ。以前のようにはいかない。一緒にトーキョードームのリングに上がるんだ。なあ、そうだよな? どうした? なんで黙ってる?」
ジュース「言われなくても、そのつもりさ。優勝戦線から脱落したヤノ&カバナ、石井&YOSHI-HASHIに対しても、俺たちはリスペクトしてる」
フィンレー「ああ、最大限にな」
ジュース「どんなに若いヤツに対しても、その気持ちは持っている」
フィンレー「オッ、ジェントルマンだな」
ジュース「イカしてるだろ?」
フィンレー「ハハハ」
ジュース「この前のようなことはゴメンだからな。明日は何も起こらないように、おとなしくしてるよ。ヒロシマでは出歩かないようにする。大事な試合の前に何かあると大変だからな。とにかく、ガンバリマス。ハードな試合になることは覚悟してる。出歩くのは試合後だ。ヒロシマで最高の結果を残して飲み明かそうぜ!」
フィンレー「ヒロシマではビールを用意しておいてくれよ」
KENTA「(※ビデオカメラに向かって話しかける感じで)おかえり。ビックリしたかな? 勝手に君の家、入り込んでゴメン。エッ、どうやって入ったのかって? 前に、内緒でスペアキー作ってたんだ。あれから連絡したのに、メールしても返事ないし、電話も出てくれないし。あれからいろいろ2人の思い出を考えたりしてたんだけど、やっぱり君しかいねえなと思って……。あれ覚えてるかな? よくファミレスでさ、朝までYOSHI-HASHIの悪口言ったじゃん。覚えてるかな? あれ、あの間、『ブス』って1000回ぐらい言ったよね。あれ、楽しかったよね。覚えてるかな? あと、ほら、なんかのゲームの罰ゲームで、君がYOSHI-HASHIのTシャツを着てディズニーランドに行かなきゃいけないって、君が限界きちゃって、自分で(YOSHI-HASHIのTシャツを)ビリビリに引き裂いたことあったじゃん? あれもすごい面白かったよね。どうだろ? なんか、気ぃ変わったかな? 俺のこと、ダメかな? ……エッ、もう帰れ? 俺は君が裕二郎と別れるまで帰らない。警察呼ぶ? フッ、お前の携帯(電話)、俺さっき解約してきたから。誰にも電話なんかできねえから。『(裕二郎と)別れる』って言えよ。『別れる』って言え! じゃあ、どうなってもいいんだな? ああ? 知らねえからな。(※詰め寄ると、ビデオカメラをつかんで大きく揺らす)」
裕二郎「(※コメントスペースに入って来て)やめろ! 何をやってるんだよ? 彼女はもう、俺の女なんだよ。わかったらもう、帰ってくれ」
KENTA「チキショー、ふざけんなよ(※と吐き捨ててコメントスペースを出ていく)」
裕二郎「(※ビデオカメラに語り掛けるように)大丈夫? ケガはない?」
KENTA「(※戻って来て)もう、いいねん! なに本人、登場してんだよ。もういいんだよ、そのプロ魂は。いい、もうエンターテイナー……。どんだけエンターテイナーやねん……。(※コメントスペースを出ていく裕二郎に向かって)最高だな、あいつ。やっぱ、これは俺のパートナーであることに間違いねえよ。ちょちょちょ、座ろ。(※フロアにあぐらをかいて)いやあ、ここまでホント、あいつと一緒にやってきて、メチャクチャ充実してるわ。そりゃあ、勝った負けたあるよ。でも今シリーズからさ、本格的に組みだして、これだけ充実してユージとやれてるっていうのは、ほんとにメチャクチャうれしい。エッ、今日はゴトヒロ? (襲いに)行ったよ、俺。仕掛けたよ。あとは、彼の返答を待つのみかな? 何かやってくれんのかな? 面白いこと返してくれんのか? それとも、Twitterで、返してくんのかな? 楽しみにしてるよ。ゴトヒロ。それからもう一つ、ブス。あいつの(昨日の)コメント、見た? マジで、マジで(返して)きたんだよ、ブスのくせに。なんで、『髪の毛触って、何が悪いんだ?』『誰が決めたんだよ?』……へッ、世間が決めたんだよ。ブスはそういうことするなって。ブスのくせに、あんなカッコつけたことすんなよ。俺の意見じゃないから。世間の意見だから。一般常識、ブスは黙って、ブスらしくしてればいいの。わかった? ふざけんなって……。今日で最終回っぽくなっちゃったなあ……。なんで俺が最後、ストーカーだったって話で終わってんだよ、これ? よくわかんないよ。結局、俺が何が言いたかったかっていうと、“YOSHI-HASHIって絶対、ああは言われてるけど、実際、<俺って結構いけてるし>って思ってるタイプの人間”ってこと。これ、間違いない」